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#英語がすき

一語の宇宙(9) | 夏至 | summer solstice

一語の宇宙(9) | 夏至 | summer solstice

今年は6月21日(金)が夏至。

「summer solstice 」とは「夏至」のこと。
「winter solstice」と言えば「冬至」のこと。
だから、「solstice」に対応する日本語は「至」(し)。

「至」とは、太陽が赤道から北、または南にもっとも離れた時のことを意味する。

「sol」(太陽)と動詞「sistere」(静止する)を語源にしている。

私はたまに、「equinox」

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一語の宇宙(8) | girl

一語の宇宙(8) | girl

 簡単な単語ほどイロイロな意味を帯びることが多い。
 たとえば「girl」という言葉。ふつう「女の子」と訳される。

 いくつかの辞書で「girl」という単語をひいてみると、だいたい次のような語釈がついている。

①子どもから大人になるまでの女性。
→これは日本語の「女の子」とほぼ同じだろう。

②独身の女性。

③オフィスで働く女性。

④(知り合いなどの)娘。

⑤(男性から見た)女性の恋人。

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一語の宇宙(7) | work

一語の宇宙(7) | work

workという単語は、名詞として用いられる時と、動詞として使われる時がある。

名詞としてのwork

まずは、名詞としてのworkから。

辞書には、たくさんの語義が並ぶが、「仕事」という意味と「作品」という意味を覚えておけば、英語の試験ではOKだ。

「仕事」という意味では「不可算名詞」(数えられない名詞、複数形がない)、「作品」という意味では「可算名詞」(数えられる名詞)。

可算名詞と不可

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一語の宇宙(6) | that

一語の宇宙(6) | that

(問題)
次の英文を日本語に訳しなさい。
(制限時間30秒)

I think that that that that man used was wrong.

(ヒント)

「that」が4つ並んでいるが、

1番最初の「that」は、 I think that 主語+動詞の「~だと思う」という節(せつ)を作るthat。

2番目の「that」は、「that」という言葉そのもの。

3番目の「

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関係代名詞主格の省略に関する一考察

関係代名詞主格の省略に関する一考察

最近、Kazuo Ishiguro の
'The Buried Giant'(忘れられた巨人)を再読している。

作品の内容を楽しむというより、文章を追って文法的に面白いところを探すという楽しみ方をしている。

カズオ・イシグロの英語の文体は、私が思うに「受験英語」を極めた人の英語のようだ。方言はほとんどなく、そのまま暗唱して覚えれば、受験や資格試験の英語の答案で模倣して借用しても良さそうだ。そ

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一語の宇宙(4) | thrice

一語の宇宙(4) | thrice

 英語で「1回、2回、3回」と表現するとき、1回は「once」、2回は「twice」、3回以上は「three times」のように「数字 + ~times」のように表現することを学校で学ぶ。
 しかし、「3回」を意味する単語もある。「thrice」[スライス]は、3回を意味する単語。

 一般的には「thrice」は、「あまり使わない古語」だと言われているが、使用されることもある。

 「1回」「

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一語の宇宙(2) | sibling

一語の宇宙(2) | sibling

 中学生の頃、「英語には日本語の『兄弟(きょうだい)』にあたる単語はありません」と教わった。

 今では、ジェンダーに関する意識が高まったこともあり、兄弟ではなく「きょうだい」と表記されることもあるが、一般的に「兄弟はいらっしゃいますか?」と聞かれれば、「姉がいます」「妹がいます」と答える場合もある。

 日本語の「きょうだい」は、(広義では)男の兄弟だけでなく、姉妹、兄妹、姉弟なども含まれる。

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一語の宇宙(1) | term

一語の宇宙(1) | term

 ちょっと気分転換してみたくて、新しいマガジンを作ってみました。
 シリーズ化するかは未定ですが、1記事1単語を取り上げていくつもりです。
 今回は「term」という単語について、思い付くことを書きます。
#一語の宇宙
#term

term[ターム]という単語を辞書で調べると様々な意味が載っています。

「言葉」「期間」「時間」「間柄」など、たくさん訳語があります。
termという言葉に対応

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語学エッセイ | 冠詞について

語学エッセイ | 冠詞について


英語の冠詞 | 日本語の助詞

 英語を学習し始めてすぐに学ぶのが「冠詞」である。
 「This is a pen.」 や「This is an apple.」のような文。初学者でさえ、「a」「an」という不定冠詞を知っている。しかし、1つのものと2つ以上のものとを文法的には区別しない日本語話者にとっては、「a, an」のような冠詞なんて必要ないのではないか?、という疑問を持つ。 

 たしかに

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Rory's Story Cubesで遊んで英語を学ぼう

Rory's Story Cubesで遊んで英語を学ぼう

紹介

Rory's Story Cubes (略してStory Cubes)について話しましょう。これらのストーリーキューブで英語を学ぶのは楽しいことです!私はこれらのストーリーキューブをさまざまな能力で使用し、老いも若きも生徒と一緒に長年にわたって成功を収めてきました。この記事では、これらの手法のいくつかについて詳しく説明します。さらに、エクスペリエンスを向上させることができるいくつかの関連製

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A Letter to Misa TK san

A Letter to Misa TK san

 The other day I read the following article.

 I was deeply impressed with this remarkable accomplishment of his feat. Congratulations !!

 There are a lot of "noters" whom I respect, but, among the

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うまく聞こえて理解されやすい英語の読み方

うまく聞こえて理解されやすい英語の読み方

 英語の勉強の意味も込めて、ときどき英文学を朗読した記事をアップしている。
 「自分のために」という意識が強いのでお聞き苦しいと思う。
 この前はHenry James (作) The Portrait of a Lady の冒頭を朗読した。

 お世辞にもうまい朗読とは言えない。
 
 自分がどのくらいきちんと読めているのか、録音して自分の読み方を聞くと、問題点があらわになる。

 朗読するとき

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助動詞 shouldの用法

助動詞 shouldの用法


最近暑くなってきて、難しいことを考えるのが少し億劫。けれど、英語学習は続けたい。だから、ここ1ヶ月くらいの間は、普段より軽めの英語本を読んでいる(眺めている?)。

日常会話での「should」の使い方

いま読んでいるのは、デイビッド・セイン(著)「『なんで?』はWhy?じゃいけない!」(新星出版社)という図書館で借りた本。

この本の最初のほう(前掲書pp.14 - 17)には、助動詞「sh

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「動名詞and動名詞」が主語の場合、次に続くbe動詞は?

「動名詞and動名詞」が主語の場合、次に続くbe動詞は?


不定詞の場合たまに気になって調べて、結局忘れてしまうことは多々ある。

今回は忘れないように、いつもよりちゃんと調べてみた。

以前英文法の本で、不定詞(to+動詞の原形)の箇所を読んでいて、次のような文に出くわしたことがある。

To love and to be loved is the greatest happiness in life.

なにげない文なのだが、私が気になったのは、「

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