マガジンのカバー画像

学び

505
運営しているクリエイター

#英語がすき

一語の宇宙 | 黙示録 | apocalypse | 闇の奥

一語の宇宙 | 黙示録 | apocalypse | 闇の奥

apocalypseは小文字で書くと「世の終末、大災害」という意味。

「the Apocalypse」と大文字で書くと、新約聖書の「ヨハネの黙示録」のことを指す。

アメリカ映画の「Apocalypse Now」(地獄の黙示録)という映画は、ベトナム戦争のことを描いた映画だか、ジョゼフ・コンラッド作「闇の奥」を下敷きにしている。

コンラッド「闇の奥」は、アフリカを舞台とした小説なので、「地獄の

もっとみる
一語の宇宙 | portfolio | ポートフォリオ

一語の宇宙 | portfolio | ポートフォリオ

「portfolio」(ポートフォリオ)。

 経済学部出身の人なら、必ずどこかのタイミングで聞く言葉。
 主に金融論の講義などでよく使われる言葉で、「どの株をどの程度の割合で保有すべきか」という文脈で使われる。

 元々は「書類かばん」とか「写真集」という意味で使われていた言葉である。

語源

 「portfolio」は元々、イタリア語由来の言葉らしい。
 「port」が「運ぶ」(carry)

もっとみる
一語の宇宙 | good | (十分な)

一語の宇宙 | good | (十分な)


はじめに

 「good」のように、簡単な単語ほど様々な意味を帯びるものです。難しい単語を知ることと同じくらい大切なのは、簡単な単語を使いこなすこと。

 「good」は「良い」と覚えていれば、たいていの場合はなんとかなるが、「十分な」という意味で用いられることも多い。

 例えば「a good hour」と言えば、
「良い時間」ではなく、たいていの場合「たっぷり1時間」という意味になる。

 

もっとみる
赤毛のアンde英会話

赤毛のアンde英会話

メンゴメリー「赤毛のアン」(Anne of Green Gables)の第1章(Mrs Rachel Lynde is surprised)から、日常会話で使えそうな英単語を拾ってみたい。
原文はPUFFIN BOOKS、翻訳は村岡花子(訳)(新潮文庫)を用いる。

⚠️は私が書き添えた。
参考になれば嬉しい。

It was unsupposable that Marilla was makin

もっとみる
一語の宇宙 | wust??

一語の宇宙 | wust??

wust。

Edith Wharton の『ETHAN FROME』を読んでいて何回か見かけた単語。

先月、下の写真(↓)のEdith Whartonの
「Ehtan Frome」を読んでいて、「wust」という単語を何度か見かけました。

「wust」という単語が出てきた箇所を引用してみます。

長い英文を引用しますが、私が強調した「太字」の前後だけ目を通していただければ、とりあえずOKです

もっとみる
詩作教室 | 世界一わかりやすいソネット入門

詩作教室 | 世界一わかりやすいソネット入門

 詩のひとつの形式として「ソネット」というものがある。最近、シェイクスピアのソネットを読んでいるが、そもそもソネットとは何かということがよくわからなかったので、いろいろ調べてみた。

 どうやら一言でソネットと言っても、いろいろな形式があるようだ。この記事では、シェイクスピア流のソネットの作り方に話を限定して、作り方をわかりやすく説明する。

 世界一わかりやすいソネットの作り方の記事のはず😄だ

もっとみる
Polite Fictions in Collision - 異文化との出会い・誤解・理解

Polite Fictions in Collision - 異文化との出会い・誤解・理解

衝突する丁寧なフィクション: それは価値がありますか?個人的な話になりますが、日本の大学で英語の教授をしている妻が、この本を私に渡してくれて、面白いかもしれないと言ってくれました(彼女は前の年に教えていました)。

私の日本語力は非常に弱いので、日本の文化について学ぶためのリソースやガイドを常に探しているので、それを受けました。

この本を読み始めたら、やめられませんでした! 読み終えた後は、パズ

もっとみる
英語 | 弱強五歩格

英語 | 弱強五歩格

 最近シェイクスピアのソネットを読んでいるが、そもそも「ソネットとは何か?」というのが分かりにくい。

 「十四行で書かれる詩」というだけなら単純だが、いろいろ細かいルールがある。

 韻(rhyme、ライム)は比較的理解しやすい。「韻を踏む」といえば、「同じ音で揃えること」と理解しておけばいいだろう。ソネットには、韻の踏み方のパターンがある。「韻の踏み方」はそれぞれの行の最後の音に注目すれば良い

もっとみる
一語の宇宙 | aplomb | 冷静さ

一語の宇宙 | aplomb | 冷静さ

aplombは
[アプローム、アプラム、アプロム]などと発音する。意味は「冷静さ」「自信」。
難事を目の前にしたときの「冷静さ」を表現するときに使われる単語。

ジーニアス英和辞典には、
with perfect aplomb,
with great aplomb,
with considerable aplomb,
with remarkable aplomb
という用例が掲載されている。

もっとみる
一語の宇宙 | fandom | ファンダム

一語の宇宙 | fandom | ファンダム


(1) ファンダムの定義

「ファンダム」(fandom)。

fan と kingdom という2つの単語から作られた言葉。
最近よく見かけるようになった。

ファンダムという言葉で検索して、記事を読んでみたが、新しい言葉なので、言葉の定義はまちまち。

Wikipediaによれば

これだけ読むと、「熱烈なファンの集まり」みたいなことか?

次に「fandom」の用例を調べてみた。

「ファ

もっとみる
一語の宇宙 | 四元数quaternion

一語の宇宙 | 四元数quaternion

「quaternion」。
「四元数」(しげんすう)のこと。

リーダーズ英和辞典によれば
[ クウォターニオン](「タ~」にアクセントがある)と発音するが、
カタカナで書くときは、
「クォータニオン」と書かれることが多い。

私が「四元数」(しげんすう)という「数」を知ったのは、藤原正彦さんの「天才の栄光と挫折~数学者列伝~」だった。

ご存知の方も多いと思うが、藤原正彦さんの「品格」という言葉

もっとみる
レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル



英語だけでは英文学は読めない

 英語で小説を読むためには、英語を知らなくてはならないが、英語だけでは作品全体を読むことができないことはザラにある。

 「1984」で有名なジョージ・オーウェルの「Down and Out in Paris and London」をPenguinの英訳で読んでいたときも、文中にフランス語が多かった。フランス語の部分は、フランス語のまま。フランス語の部分はわから

もっとみる
四字熟語を英語で。

四字熟語を英語で。

 日本語の四字熟語を英語で表すとしたら。私なりに考えてみました。
 和英辞典を調べてもいいのですが、直訳調だったり、説明的な英訳もある。

 ぴったりと合うものは少ないが、自分なりに考えてみた。
 かなり創作的な英訳になっているものもあります。
 ご意見のある方は、コメント欄まで。
 

勧善懲悪
→poetic justice

不惜身命
→self sacrifice

乾坤一擲
→to-b

もっとみる