一語の宇宙 | wust??
wust。
Edith Wharton の『ETHAN FROME』を読んでいて何回か見かけた単語。
先月、下の写真(↓)のEdith Whartonの
「Ehtan Frome」を読んでいて、「wust」という単語を何度か見かけました。
「wust」という単語が出てきた箇所を引用してみます。
長い英文を引用しますが、私が強調した「太字」の前後だけ目を通していただければ、とりあえずOKです。
Edith Wharton, "Ethan Frome & Summer," The Modern Library Classics, p10より引用。
ちょっと目を通していただければ分かるように、すこし妙な英語で書かれています。訛りのある英語、あるいは、異国出身の非ネイティブの英語だということが類推できると思います。
「wust」「fust」というつづりが明らかに正しい英語ではありません。
私はわからない単語に遭遇したときは、辞書やスマホで確認しますが、その前に類推してみました。
「wust」がなにかは、わかりませんでしたが、引用した10ページの下のほうに出てくる「Fust」は、明らかに「First」が訛ったものだと容易に類推できますね。
「Fust」=「First」(ファ~スト)
ならば、
「wust」は「ワ~スト」になるはずだと私は推理しました。
ネットでも辞書でも、わからなかったので、日本語の翻訳を見て確認すればいいのですが、「イーサン・フロム」の翻訳は、図書館にも書店でも見当たらなかったので、
noteAIに訳させてみました。
noteAIアシストによる翻訳は以下の通りです。
Edith Wharton, "Ethan Frome & Summer," The Modern Library Classics, p13より引用。
13ページには、「wuth」という単語が登場しますが、
「wust」が「worst」ならば、
「wuth」は「worth」になるはずです。
さきほどと同じように、noteAIに翻訳させると次のようになりました。
まとめ
英語の教科書や検定試験の問題は、訛りや非標準的な英語は、標準的なつづりに書き改められている場合がほとんどです。
しかし、英語原文、特に小説の文章は、必ずしも正書法に基づいている英語だとは限りません。
スタインベックやマーク・トゥウェインの小説は、方言が多く読みなれないと難しい箇所があります。
私はわからない単語があれば、辞書ですぐ調べたほうが誤読が少ないと考えます。
しかし、調べようにもすぐにわからない単語がガチな原文には出てくるので、類推・推理する必要があります。
単に知らない単語ならば、調べたほうがよいですが、やはり「類推する力」も持っていたほうがいい。
そういう力は、英会話の教科書をいくら読んでも身に付くことはありません。既存のテキストばかり使って学習していては、類推力は身につきません。
ほんとうの英語力を身につけたいならば、資格試験の勉強だけでは不十分だと思いました。
今回の「wust」「fust」「wuth」は比較的簡単な推理力で解決できましたが、これからも原書を読んで、読解力を高めていきたいと思います。
「一語の宇宙」では、英単語を1つとりあげて、エッセイを書きます。次のマガジン(↓)に収録していきます。
#英語がすき
#勉強記録
#wuth意味
#wuthとは
#wust意味
#wustとは
#fust意味
#fustとは
#イーディス・ウォートン
#イーサン・フロム
#文学
#英語
#類推力
#推理力
#小説
#恋愛小説
#イーサン・フロムわかりやすく
#方言・訛り
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします