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雑文エッセイ日記コラムプロレス諸々

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その名の通りです。
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#物書きになりたい

「2000年4月の思い出」&「すべての答えは○○」

「2000年4月の思い出」&「すべての答えは○○」

「もし負けたら○○○」

プロレスを長く見ているとしばしば目にする光景です。

リスクの程度や当事者の契約事情によって、実際に敗れるかどうかの確率が変わってくる印象を受けます。しかし侮るなかれ。人生と同様、リング上も一寸先は闇です。

思い出すのは2000年4月。新日本プロレス・東京ドーム大会のメインでおこなわれた「橋本真也 vs 小川直也」です。「橋本真也34歳小川直也に負けたら即引退スペシャル

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改めて「謎だ」と思ったこと

改めて「謎だ」と思ったこと

久し振りに聴きたくなりました。

村上春樹さんがディスクジョッキーを務めるラジオ番組「村上RADIO」です。毎月の最終日曜に放送しています。

↑に載っている文字起こしを読んで「おっ」となりました。最後に春樹さんが興味深い発言をしているのです。

春樹さんは、同文学賞に関心がないことを公言しています。特になんらかの含みを持たせたわけではなく、翻訳家の柴田元幸さんをゲストに迎えていたから自然とそうい

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「敗者髪切りマッチの大前提」と「31年前の記憶」

「敗者髪切りマッチの大前提」と「31年前の記憶」

敗者髪切りマッチ。

同期のライバルである辻陽太選手と上村優也選手。彼らの闘いは今後も続くと思われますが、ひとまず次の札幌で完全決着を迎えそうです。

髪切り戦をやるのであれば、両者に「髪を失いたくない!」という思いを発信してほしい。大前提です。なぜなら一時的に丸坊主を余儀なくされても、彼らの年齢であればいずれ元に戻るから。マスクマン同士が闘い、敗れた方が素顔になる「マスカラ・コントラ・マスカラ」

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「26歳の海野翔太」と「24歳のオカダ・カズチカ」

「26歳の海野翔太」と「24歳のオカダ・カズチカ」

先月末にオカダ・カズチカ選手が退団した新日本プロレス。

26歳の海野翔太選手が、次のエース候補と目されています。オカダ選手の新日本所属ラストマッチ(2月の3大会にはフリーとして参戦)が組まれた1月24日の後楽園で、彼はメインを任されました。

相手はヒールターンした元盟友の成田蓮選手。ラフな展開は予想通り。ただ海野選手が自ら机を持ち出し、その上へ成田選手をパワーボムで叩きつけたのは「?」でした。

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「プラクションの思い出」と「2024年にやりたいこと」

「プラクションの思い出」と「2024年にやりたいこと」

おおっ。

「魔神英雄伝ワタル」流行りましたね。私も好きでした。

有名な話ですが、第一作のOPで「こんなはずじゃなかったドリームハンター」と歌われている箇所が、CD等では「こんなはずじゃなかったプロローグ」になっています。オフィシャルな詞は後者らしいので、アニメ限定で子どもにも伝わりやすいフレーズに変えたのかもしれません。

お小遣いを握りしめ、近所のおもちゃ屋さんにプラモデル(たしかプラモデル

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「中心を諦めた人」VS「中心を受け入れた人」

「中心を諦めた人」VS「中心を受け入れた人」

赤が似合いますね。

1.4東京ドーム大会から使い始めたばかりですが、すでに「これでなきゃ」と思えます。むしろ自然体。まるでピカチュウが満を持してライチュウへ進化したように。

赤は戦隊もののセンターカラーです。いまはどうか知りませんが、私が子どもの頃は「後楽園ゆうえんち遊園地でぼくと握手!」というテレビCMに、その年のレッドが出ていました。だからなのかエンターテインメントの世界で赤を身に着けてい

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「ZZの1話」「オメガトライブ」「地下鉄の夢」

「ZZの1話」「オメガトライブ」「地下鉄の夢」

久し振りに↓を見ました。

「ZZ」の第1話って、こんなに親切丁寧な総集編でしたっけ? ガンダムを知らなくても、これなら世界観にすんなり入っていけそう。子どもの頃の記憶だと、1話でジュドーがアーガマからZガンダムを盗んでいたのに。パラレルワールドへ迷い込んだ? 

無論そんなはずはなく、調べてみたら間違いなく↑が1話でした(幼少期の私が見たのは2話)。「Zガンダム」の終盤の展開に救いがなく、メイン

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「初めて生で見たプロレス」は○○○○だった

「初めて生で見たプロレス」は○○○○だった

↑の記事、笑っちゃいました。元ネタは「スラムダンク」のあの人ですな。

オーカーン選手、戴冠おめでとうございます。試合後のコメントも素晴らしかったです。

「地方再生」
「配信なんか、むしろなくたっていい。そうすれば、特別なルール、特別な試合を見たくて、わざわざ遠くから地方に集まる」

すなわち「KOPW」のタイトル戦を配信のない地方大会でのみ開催しよう。そうすれば特殊なルールでおこなわれる熱闘を

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「○○○」は、いざという時に強い

「○○○」は、いざという時に強い

「10分間、最後までベルトを持っていた選手が勝利するルールで、3分ごとに試合時間がストップし30秒間でできるサーキットトレーニングが行われる」

プロレスを見たことのない人に伺いたい。意味わかります? 

「最後までベルトを持っていた選手が勝利」を文字通りに捉えたら、試合時間が終わった時点でベルトを物理的に抱えている方が勝者と解釈できる。

エンターテインメントはわかりやすさが第一。会社やメディア

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「絶対泣ける」なんて言わないけど

「絶対泣ける」なんて言わないけど

嫌い、まではいかないけど苦手なもの。

感動を先回りしてくる本の帯。

特に「絶対泣けます!!」とか。まるで泣くのが当たり前で、泣けなかったら罪みたいな。笑おうが怒ろうが自由なのに。「つまらなかった」という感想を封じ込めたい意図を疑ってしまいます。

何かの本に「お客さんを泣かせようとして泣かせることのできる表現者は上手い。でも一流ではない」「真の一流は泣かせる気がないのにお客さんの方で勝手に泣い

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イチ非正規書店員が「育成選手の待遇」に思うこと

イチ非正規書店員が「育成選手の待遇」に思うこと

「育成選手はプロ野球選手ではない」

福岡ソフトバンクホークス・和田毅投手のコメントです。

感銘を受けました。42歳にして先発陣の一角を担う彼からしたら、若い投手が伸びてこない方が望ましいはずなのに。自身のキャリアのことしか考えていない人からは出てこない発言でしょう。

ちなみにNPBにおける育成選手の最低年棒は240万円。私は妥当な金額と考えます。一軍公式戦に出られない(=所属する企業の売り上

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「遠藤保仁選手の思い出」と「落合博満監督の教え」

「遠藤保仁選手の思い出」と「落合博満監督の教え」

ついに引退ですか。

サッカーに詳しくない私にとって、遠藤保仁選手の思い出といえば2010年の南アフリカW杯です。

デンマーク戦のFKも素晴らしかったけど、特に印象深いのはパラグアイ戦のPK。一番手で出てきてふわりとボールを浮かせ、見事に決めた光景がいまでも脳裏に焼き付いています。

よく「難しいことを簡単そうにやってこそプロ」みたいな言い回しを目にします。確かにそうかもしれない。でも尋常ならざ

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「腑に落ちない風習」と「○○○○○の名言」

「腑に落ちない風習」と「○○○○○の名言」

異議あり。

プロレスは私の人生において最も重要な要素のひとつ。「大事なことをすべて教えてもらった」と言っても大袈裟ではない。本当に感謝しています。

一方で、長く見ているからこそモヤモヤする点、腑に落ちない風習があるのも事実です。「重要な試合の再戦がすぐ組まれがち」もそのひとつ。

年間最大のイベントである東京ドーム大会のメインを飾ったSANADA選手と内藤哲也選手のIWGP世界王座戦は、そんな

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プロレスの熱さ、面白さ、そして「怖さ」を改めて学んだ二試合

プロレスの熱さ、面白さ、そして「怖さ」を改めて学んだ二試合

名勝負でした。

煽りVも素晴らしかったし、元・盟友同士が「いざ尋常に!」でぶつかり合う姿に魂を揺さぶられました。征矢選手にとってはキャリアのベストバウトでしょう。会社やファンの見る目を変え、信頼と期待感を獲得したはず。

年明けから悲しいニュースが続いていますが、熱い闘いに触れることで「頑張ろう!」という気力が沸き上がってくる。プロレスの力を私は信じています。

団体の看板である「GHCヘビー級

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