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頼りにしていた先輩がSNSを消した。
面倒を見てくれた、とまでは言わないけれど、お世話になった先輩がInstagramのアカウントを消していた。
よくしてくれていた一つ年上のサークルの大学の先輩だ。
その先輩は色々これまでの人生の中で抱えてきたものがある人だった。
そういう心の少し薄暗いところをたまに垣間見せる人だったけど、それもその人の魅力で、皮肉の効いたことを言う人だった。
私はその先輩が恋愛的な意味で好きだったわけではない。
お笑いコンプレックス【わたし変遷史 #2】
私は幼少期、関西に住んでいたのに小学校に入るまで関西弁を話さなかった。きっと関西の地域では珍しい子どもだったと思う。
大きくなると周りの影響で関西弁は話すようになったけど、「冗談が通じない」とよく言われたし、子どもの間で流行っているバラエティー番組を家で見ることも少なかった。だから、私は「お笑い」を娯楽として見るという習慣がない関西人になってしまい、なんだか肩身の狭さがあったのだが。
そんな私
Someday I Trust
あの時の私たちが毎日身に纏っていた、制服の紺色のスカートのプリーツの固さを思い出して泣いた。
授業が終わった頃にはただ邪魔になってしまった雨傘たちを、コツコツと音を鳴らして喋りながら駅まで歩いた日。
さっきまで君が座っていたから、逆撫でされたようになっている電車の赤いモケット。
お風呂でもベッドでも泣けないから、帰り道のほとんど誰もいない鈍行の電車で泣いていたら横に来て心配してくれたリュックを背