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エッセイ

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自分の哲学・ただ思ったことなど…
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#振り返りnote

眠れない夜と雨の日には…

眠れない夜と雨の日には…

住んでいる地域は今週末、お祭りだった。
昨夜は神社の屋台を食べ歩き、
今日はお神輿をかつぐ人々を
部屋の窓から見ていた。

小学生の頃は子ども神輿をかついで、
休憩の度にお菓子をもらって、
最後に銭湯の無料券をもらい、
夜、友達とお風呂屋さんに行くのが楽しみだった。

最近は参加するほどでもないけれど、
やっぱりお祭りになるとわくわくする。
そしてお囃子が聞こえてくると、
ついつい窓の外を見てしま

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窓の外ばかり眺めていた小学生時代

窓の外ばかり眺めていた小学生時代

まだまだ暑い日が続いているが、
なんとなく秋の気配を感じるようになってきた。
そういえば自分が小学生だった頃、
夏休みに家の2階の窓から、
道行く人をよく眺めていた。

真夏なのに、お昼頃になると、
いつも同じ屋台のおでん屋さんが、
鐘を鳴らしながら通って行った。
こんなに暑いのに売れるのかなぁと、
子どもながらに思ったのを覚えている。

元気そうだけど華奢で、
危なっかしくも見える高齢の店主が

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外国で2回も締め出された話

外国で2回も締め出された話

外国に住んでいた頃、
2度も家に入れなくなったことがある。
1度目はフランスに留学中、
カフェで夕飯を食べていたら置き引きに遭って、
鍵が入ったバッグを取られてしまったので、
家に入れなくなった。
夜だったのでその日は仕方なくホテルに1泊し、
翌朝、不動産屋に駆け込んで、
鍵を即付け替えてもらった。
友達が一緒だったから
お金も立て替えてもらえたし、
まだ助かったようなものだが、
手ぶらでホテルに

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意識はあるけど身体がない

意識はあるけど身体がない

今まで4回、全身麻酔で手術をしたことがある。
そのうち1回は、不思議な経験をした。
意識が戻る時、
徐々に自分の身体の中に戻って来た。
最初は意識だけがあって、
気づいたら身体がなかったのだ。
「あれ、私、死んだんだっけ?」
と思った。
そしてものすごいスピードで
流されるような感覚で身体の中に意識が戻り、
身体とセットになって目覚めた。

それが1回目の手術の時だったので、
毎回そんな体験ができ

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一人称が「先生」「お母さん」のナゾ

一人称が「先生」「お母さん」のナゾ

ちゃりれれ ちゃんのこの記事👇🏻を読んで、
私も自分のことを「先生はね…」と言う先生に
違和感を持っていたことを思い出した。

アメリカに住んでいた時、
日本語補習校の教員をしていた。
その時、子どもたちに「先生は…」と、
自分のことを言うのに抵抗があり、
「私は」と言っていたのを思い出した。

でも研修などで他の先生の授業を見に行くと
たいていの先生たちは
「先生はね…」など、一人称は“先生

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妊婦に間違われたら…?

妊婦に間違われたら…?

ももまろさんのこの記事👆🏻で思い出したが、
妊婦時代、電車やバスで席を譲られたことは、
2回しかない。1回目は20代中頃の女性。
2回目は30代後半くらいの男性。
両方ともすごく嬉しかった。

妊婦になってみて、
譲ってもらえる率がこんなに少ないとわかったが、
友人の話を聞いていると、
「この前、電車に乗ってたら、
  妊婦と間違えられたみたいで、
  席を譲られちゃった。
  しょうが

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恐ろしく独特な昭和という時代

恐ろしく独特な昭和という時代

この記事👇🏻で昭和のしつけについて書いたが、
昭和時代は先輩による虐待じみたイジメもあった。

特に中学時代、先輩は絶対服従の対象だった。
廊下ですれ違う時、知らない先輩でも、
学年が上の人にはお辞儀をしないと
「お辞儀は?」と怒られた。
上履きの学年カラーを見て、
とにかくぺこぺこお辞儀をしまくった。

一緒に更衣室を使う時、
先輩より先に台にバッグを置いて着替えていて、
そこに先輩たちが入

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締め出す時期を間違えた?

締め出す時期を間違えた?

ちゃりれれ ちゃんの、この記事👇🏻を読んで、
私も5〜6歳の頃、家から
締め出されたことがあったなぁと思い出した。

私の母は多分、厳しくしつけなきゃと
頑張っていただけだと、今ではわかる。
理不尽なことをされたこともないし、
叩かれたこともほとんどない。
でも、何で叱られたのかは全く覚えていないのに、
靴下のまま外に出されて、
鍵を閉められた恐怖は今でも覚えている。

当時は一軒家に住んでい

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卒業式の思い出を語っている場合じゃなかった

卒業式の思い出を語っている場合じゃなかった

幼稚園は卒園だから省くとしても、
小学校、中学校、高校、短大と
4つの卒業式を経験した。
卒業に関する記事を書いていらっしゃる方が
結構いらして、私も思い出を振り返ってみようかな
という気持ちになった。

小さい頃から人前で泣くのが苦手だった私は、
小学校の卒業式では泣かないように頑張っていた。
でも卒業式の夜、家族が誰もいない洗面所で
一人になってから声をひそめて大泣きした。
なんで仲のいい友達

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「これ、おいしいね」

「これ、おいしいね」

昔、祖母が買ってくれた最中を食べて
「これ、おいしいね」と言ったら、
次に祖母の家に行った時、
3つも4つも買っておいてくれた。
食べきれなくて困ったが、
祖母の気持ちに応えようと頑張って、
最中は一時期、苦手になりかけた。

娘が実家で初めて食べた数の子を
「これ、おいしいね」と父に言っていた。
父は喜び、翌週大量に数の子が送られてきた。
娘は食べ過ぎて
「数の子はもういい」と言い出した。

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2023年を振り返る

2023年を振り返る

あまり過去は振り返りたくないのだが、
今年もあと10日程なので、
1年を振り返ってみようかと思う。

娘の登校渋りが悪化して、
物理的にも精神的にも出勤が困難になり、
今年の初め、10年以上勤めた出版社を辞めた。
その後11月まではお母さん業に徹していた。
専業主婦ならぬ専業母みたいな感じ。

娘が夏頃から、毎日ちゃんと学校に
行くようになったので、仕事を探して
在宅ワークを始めたのだが、
その途

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蕎麦をすすれない人

蕎麦をすすれない人

蕎麦やラーメンをすするのは
日本では当たり前の習慣だが、
外国で麺類をすするとマナー違反とされて、
嫌な顔をされる。

フランスに留学中、
ホストファミリーに実演したことがあるが、
「まぁ、お行儀悪い」
と言わんばかりに顔をしかめられた。

でも日本人ならみんな、
麺類をすすれるかといったらそうでもない。
前の職場に麺類をすすれない人がいて、
びっくりしたことがあるが、意外と身近にもいた。
娘のチ

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現実と向き合うお年頃

現実と向き合うお年頃

有名な話なのでご存知の方も多いと思うけれど,
アメリカの4歳くらいの女の子が
「サンタさんって本当にいるんですか?」
という手紙を新聞社に送ったら,
返事が来たという記事を以前読んだ。

新聞社はどう答えるのだろうと,
興味深く読んでいくと,答は「いるよ」だった。
「本当に大切なものは目に見えないよね?
 例えば愛は,目に見えないでしょう?
 サンタさんだって,見えないけれどいるんだよ」
というよ

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胎教はロックミュージック

胎教はロックミュージック

妊婦マークをつけている
妊婦さんを町でよく見かける。
こんなによく見るのに、
少子化なのかぁと不思議な気持ちになる。
子ども連れの家族もよく見るし。

妊娠中って自分の中に人がいるのだし、
ちょっと不思議な状況。
息苦しかったり、むくんだり、
いろいろとつらいこともある。
「2人目の子が欲しいけれど
  妊娠そのものをしたくない」
と言っていた友人もいた。
一度経験しちゃうと、
つらさもわかっち

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