恐ろしく独特な昭和という時代

この記事👇🏻で昭和のしつけについて書いたが、
昭和時代は先輩による虐待じみたイジメもあった。

特に中学時代、先輩は絶対服従の対象だった。
廊下ですれ違う時、知らない先輩でも、
学年が上の人にはお辞儀をしないと
「お辞儀は？」と怒られた。
上履きの学年カラーを見て、
とにかくぺこぺこお辞儀をしまくった。

一緒に更衣室を使う時、
先輩より先に台にバッグを置いて着替えていて、
そこに先輩たちが入って来たら、
バッグを置く場所を譲ってどかないと、
「私たちは台がなくて、
  １年生が台を使ってるのって…。
  普通、先輩に譲るよね」
と、嫌味を言われた。
でもなかには優しい先輩もいて、
「私たちが１年生だった時、
  そういう風に言われて嫌だったじゃない。
  もうそういうこと言うの、やめようよ」
と同級生に言ってくれて、神かと思った。

部活の先輩はもっと厳しかった。
当時バレーボール部に入っていたが、
３年生はそんなにうるさいことは言わなかった。
先輩になりたての２年生はめちゃくちゃ怖かった。
部活が終わってから
「１年生、残って」
と言われて、月に１、２度くらいお説教をされた。
自分たちの気に入らないことを並べ上げ、
１時間以上、叱られた。
その間、先輩たちは座って、１年生は直立不動。
学生鞄も学校指定のサブバッグも持ったまま、
下ろしてはいけなかった。
今考えるとすごいイジメだと思うが、
当時はそんなのは当たり前だった。
誰も文句も言わなければ、
先生や親に言いつけたりもしなかった。

試合で遠征する時など、
先輩がボールを持っていたので、
「先輩、持ちます！」
と、ボールが入ったバッグを持とうとすると、
「いいよ、いいよ」
と言うので遠慮すると、
「普通、いいよって言われても、
  １年生なんだから先輩から奪っても持つよね」
と聞こえよがしに嫌味を言うので、
焦ってボールバッグを奪いに行ったりもした。

特にバレーボール部は厳しかったようで、
私は２年生になる時、怪我をして、
もっと活動回数が少ないテニス部に移ったが、
テニス部は平和でそんなイジメはなかった。

私の中学、部活が異常だったのか？
それとももっと厳しい学校や部もあったのか？
よくわからないが、
今考えると昭和ってすごい時代だったね。

エッセイ｜花咲ありす｜note

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