太田昭夫

太田子育て教育研究所・子ども相談所を運営しています。子どもの成長・発達を「愛着」の視点…

太田昭夫

太田子育て教育研究所・子ども相談所を運営しています。子どもの成長・発達を「愛着」の視点から考えると、「シンプルな子育て」がいいなと思っています。「子どもがしてほしいことをしてあげる」「子どもに任せる」ことが大事だと。

記事一覧

「勉強」には、子どもの「意思」が必要である

下記の記事から、「勉強」することについて考えてみた。 子どもが勉強した方がいい2つの理由とは?「あなたのため」って言ってた…。 - Yahoo! JAPAN 子どもたちは、日々…

太田昭夫
3週間前
7

子どもがしてほしいことをていねい応えるだけ「シンプルな子育て」でいい

教員になりたての頃、よく言わていました。 「植物を育てられる教員は子どもを育てられる」 教室に花を置いて、毎日水をかけることができる。 私にはできませんでした。性…

太田昭夫
1か月前
10

「子ども」は、「子ども」時代を、ちゃんと「子ども」として「親」に自分のしてほしいことをしてもらい、「親」に甘えて過ごすこ…

『虎に翼』110話から、「親」と「子ども」の関係を考えたい。 ネット上では、航一がのどかにかけた一言「何が食べたい」が話題になっている。これも、どうしてこの言葉…

太田昭夫
1か月前
6

子どもの自立にはこの2つ。「子どもに任せる」「子どもを一個人とみる」

「自立する子に育つ、幼児期からの親の関わり方とは」という記事を見つけた。 子育ての最終目標は「子どもの自立」。とする筆者。 すばらしい。同感である。 私は3人の…

太田昭夫
1か月前
4

「子ども」が「親の思いに応えたい」という心が、「本当の自分」でなく「偽りの自分」を演じてしまう

前回、次のように書いた。 「親」は「子どもを思い通りにしたい」。 「子ども」は「親の思いに応えたい」。 次のようにも書いた。 これらは「人間の性」。 私たち人間…

太田昭夫
1か月前
11

子育ては頑張らなくていい。頑張ってはいけないのです

[うまくいかない「頑張る子育て」を好転させるコツ 子どもが「よい方向」に進まないのはなぜなのか」という記事を見つけました。 うまくいかない「頑張る子育て」を好転させるコ…

太田昭夫
1か月前
8

「学校」が、「先生」が、いじめを助長していると意識し自覚することが、子どもの幸せにつながる

少し前、ネットに次のような記事が掲載されていました。 日本で「いじめ」がなくならない「本当の理由」…子どもから自由を奪う「学校」という病 日本で「いじめ」がなく…

太田昭夫
1か月前
8

自分の身体に起こっている反応を大切にすることが、自分を大切にすることにつながる

私たち人間の身体はとても素晴らしい。 日々私たちはそのことを自覚し感謝しなければならない。 何故か。 人間の身体は、日々様々な状況にさらされる。 外的な環境からも…

太田昭夫
1か月前
5

「子ども」を「親」の「思いどおり」にコントロールしたい、という願望を手放さなければならない

「#みんなのギモン」に「比較が子どもに悪影響?」というTV記事を見つけた。 親に比較された経験あり5割以上…小中学生のホンネは? 家庭・学校生活、将来にも影響が…【…

太田昭夫
1か月前
10

「子どもの姿」はすべて「親が原因」であると、親が自覚することが大切

子どものネガティブ思考、原因は親かも?注意すべき6つのNG行動 上記のタイトルの記事を見つけました。 「原因は親かも?」 いいえ。?ではありません。 まさに、 「…

太田昭夫
1か月前
8

大人と子どもが「共に・育つ」関係は、大人も子どもも、自分の「今」を感じ楽しめるようになること

大人が子どもを「教え・育てる」関係ではダメなんです。 何故か。 子どもの「意思」が尊重されないことが多いからです。 というより、多すぎるのです。 というか、ほとん…

太田昭夫
1年前
7

大人が子どもを「教え・育てる」関係から、大人と子どもが「共に・育つ」関係に変わることが、みんなを幸せにする

子どもは「教え・育てる」ものと思われてきました。 大人である親もそうされてきました。 だから、自分の子どもにも、そうすることしかできません。 その大人が生活してい…

太田昭夫
1年前
16

子どもは「教育」されるべきもの、と思われてきたため、「いつも精一杯生きよう」「より良く成長しよう」という心を失ってしまっ…

子どもは、 「いつも精一杯生きよう」 「より良く成長しよう」 と思っています。 子どもは人間の初期段階ですから、 大人と言われる人も、子どもの時には、そう思ってい…

太田昭夫
1年前
11

子どもは自ら成長する力をもって生まれてきます。親はそれを見守り一緒に育てばいいのです

子どもは、 「いつも精一杯生きよう」 「より良く成長しよう」 と思っています。 そうプログラムされて生まれてくるからです。 だから、 外からの「しつけ」などの「教…

太田昭夫
1年前
22

「いつも精一杯生きている」と同時に、「いつもより良く成長しよう」と思っている。子どもはそういう生き物である

「子どもはいつも今を精一杯生きている」。 子どもはそういう生き物。 手を抜いて生きることなんてできない。 それしかできない。 それが「子ども」である所以でである…

太田昭夫
1年前
5

いつも今を精一杯生きている子どもの姿を見守り、子どもを信じて「待つ」しかない

「子どもはいつも今を精一杯生きている」。 必ず。絶対。 大人のように手を抜くことはない。 発達として、手を抜けない、そうした年齢である。 もちろん、個人差は大あり…

太田昭夫
1年前
4
「勉強」には、子どもの「意思」が必要である

「勉強」には、子どもの「意思」が必要である

下記の記事から、「勉強」することについて考えてみた。

子どもが勉強した方がいい2つの理由とは?「あなたのため」って言ってた…。 - Yahoo! JAPAN

子どもたちは、日々「勉強」することを要求される。学校でも家庭でも。「勉強」したくないから学校に行きたくない、という子どもも少なからずいいる。

それは、大人が子どもに「勉強」を強いてしまうから。
そこに、子どもの「意思」を大事にしていない

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子どもがしてほしいことをていねい応えるだけ「シンプルな子育て」でいい

子どもがしてほしいことをていねい応えるだけ「シンプルな子育て」でいい

教員になりたての頃、よく言わていました。
「植物を育てられる教員は子どもを育てられる」

教室に花を置いて、毎日水をかけることができる。
私にはできませんでした。性格なのでしょう。

「自分がイヤだったことをしてしまう…。教育や指導のストレスを軽減する3つのポイント」

という記事を見つけました。

毎日畑に通っています。2年目に入りました。
不耕起、無肥料、無農薬で野菜を栽培しています。

どう

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「子ども」は、「子ども」時代を、ちゃんと「子ども」として「親」に自分のしてほしいことをしてもらい、「親」に甘えて過ごすことが必要

「子ども」は、「子ども」時代を、ちゃんと「子ども」として「親」に自分のしてほしいことをしてもらい、「親」に甘えて過ごすことが必要

『虎に翼』110話から、「親」と「子ども」の関係を考えたい。

ネット上では、航一がのどかにかけた一言「何が食べたい」が話題になっている。これも、どうしてこの言葉、というのも気になるところ。
たぶん脚本を書いた人は、この言葉をひねり出したことだろう。

『虎に翼』航一が父として娘・のどかに歩み寄った“最初の一言” 「ベスト」「優しい愛の言葉」 (msn.com)

だが、この一言でなく、寅子の言葉

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子どもの自立にはこの2つ。「子どもに任せる」「子どもを一個人とみる」

子どもの自立にはこの2つ。「子どもに任せる」「子どもを一個人とみる」

「自立する子に育つ、幼児期からの親の関わり方とは」という記事を見つけた。

子育ての最終目標は「子どもの自立」。とする筆者。

すばらしい。同感である。

私は3人の子どもがいる。それぞれ「幸せ」に生活しているようである。
親から離れ、自立し、それぞれが自分で生活している、ようだ。
子どもの心配をすることはない。ありがたい。

それだけでいい。十分。

この記事で、筆者は3つ挙げている。
私も超重

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「子ども」が「親の思いに応えたい」という心が、「本当の自分」でなく「偽りの自分」を演じてしまう

「子ども」が「親の思いに応えたい」という心が、「本当の自分」でなく「偽りの自分」を演じてしまう

前回、次のように書いた。

「親」は「子どもを思い通りにしたい」。
「子ども」は「親の思いに応えたい」。

次のようにも書いた。

これらは「人間の性」。

私たち人間は、他人を思い通りにしたい、そう強く思わなくても、思い通りになってほしいと、少なからず思ってしまう。思ってしまうのです。

医師の内海聡氏は『心の絶対法則』の中で、「全人類アダルトチルドレンの絶対法則」と書いている。

その中で「ア

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子育ては頑張らなくていい。頑張ってはいけないのです

子育ては頑張らなくていい。頑張ってはいけないのです

[うまくいかない「頑張る子育て」を好転させるコツ 子どもが「よい方向」に進まないのはなぜなのか」という記事を見つけました。

うまくいかない「頑張る子育て」を好転させるコツ 子どもが「よい方向」に進まないのはなぜなのか (msn.com)

3人の子どもを持つ母親が、もっと頑張らなければいけないが、どのように頑張ればいいか、という質問に答えたものである。

その答えはシンプルと筆者が書いている。そ

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「学校」が、「先生」が、いじめを助長していると意識し自覚することが、子どもの幸せにつながる

「学校」が、「先生」が、いじめを助長していると意識し自覚することが、子どもの幸せにつながる

少し前、ネットに次のような記事が掲載されていました。

日本で「いじめ」がなくならない「本当の理由」…子どもから自由を奪う「学校」という病

日本で「いじめ」がなくならない「本当の理由」…子どもから自由を奪う「学校」という病(現代新書編集部) | 現代新書 | 講談社(1/4) (gendai.media)

「学校」という場所から離れて15年過ぎました。

現役で働いていた頃、「いじめ」という状

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自分の身体に起こっている反応を大切にすることが、自分を大切にすることにつながる

自分の身体に起こっている反応を大切にすることが、自分を大切にすることにつながる

私たち人間の身体はとても素晴らしい。
日々私たちはそのことを自覚し感謝しなければならない。

何故か。

人間の身体は、日々様々な状況にさらされる。
外的な環境からも、内的な環境からも。
しかし、その状況を受け入れ、何事もなかったように生活することができている。

それは頭で考えそうしているわけではない。思考して判断するわけでない。
それを受け入れ、自律神経がそうさせている。「自然」であるかのよう

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「子ども」を「親」の「思いどおり」にコントロールしたい、という願望を手放さなければならない

「子ども」を「親」の「思いどおり」にコントロールしたい、という願望を手放さなければならない

「#みんなのギモン」に「比較が子どもに悪影響?」というTV記事を見つけた。

親に比較された経験あり5割以上…小中学生のホンネは? 家庭・学校生活、将来にも影響が…【#みんなのギモン】 | Watch (msn.com)

子どもに悪影響?。

?ではない。いいわけがない。
もちろん、そう言いたいのだろうが、実際に子どもに聞くという場面が出ていた。子どもが親の前で本音を言うという、そう意味ではよか

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「子どもの姿」はすべて「親が原因」であると、親が自覚することが大切

「子どもの姿」はすべて「親が原因」であると、親が自覚することが大切

子どものネガティブ思考、原因は親かも?注意すべき6つのNG行動

上記のタイトルの記事を見つけました。

「原因は親かも?」

いいえ。?ではありません。

まさに、

「原因は親」

です。

記事の中では、「親の接し方が子どもの思考を左右する」としたうえで、ここで取り上げられている「注意すべき6つのNG行動」は次の通り。

1. 子どもの努力を認めない

2. 他の子と比較する

3. 保護者

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大人と子どもが「共に・育つ」関係は、大人も子どもも、自分の「今」を感じ楽しめるようになること

大人と子どもが「共に・育つ」関係は、大人も子どもも、自分の「今」を感じ楽しめるようになること

大人が子どもを「教え・育てる」関係ではダメなんです。

何故か。

子どもの「意思」が尊重されないことが多いからです。
というより、多すぎるのです。
というか、ほとんどがそうなのです。

子どもの「意思」が尊重されれば、子どもは「意志」を持てます。
「意思」が「意志」に昇華していくのです。

これが、私たちが生きていく上で重要です。不可欠なのです。
これにより、心身ともに健康に生活していけるように

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大人が子どもを「教え・育てる」関係から、大人と子どもが「共に・育つ」関係に変わることが、みんなを幸せにする

大人が子どもを「教え・育てる」関係から、大人と子どもが「共に・育つ」関係に変わることが、みんなを幸せにする

子どもは「教え・育てる」ものと思われてきました。
大人である親もそうされてきました。
だから、自分の子どもにも、そうすることしかできません。

その大人が生活している社会もそうです。
子どもは「教え・育てる」ものということが、当たり前と信じられています。

その結果が、今の社会の状況です。
学校に行かない子どもが増え、家に引きこもる大人が増えています。
自殺する子どもも増えているのです。

さらに

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子どもは「教育」されるべきもの、と思われてきたため、「いつも精一杯生きよう」「より良く成長しよう」という心を失ってしまった

子どもは「教育」されるべきもの、と思われてきたため、「いつも精一杯生きよう」「より良く成長しよう」という心を失ってしまった

子どもは、
「いつも精一杯生きよう」
「より良く成長しよう」

と思っています。

子どもは人間の初期段階ですから、
大人と言われる人も、子どもの時には、そう思っていたのです。

でも、大人になってしまうと、いつの時からか、それを忘れてしまいます。

だから、大抵の大人は、
子どもは、何の力を持っていない、教えなければならない
と思っています。

そう考え、子どもに「教育」をしてきたために、
子ど

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子どもは自ら成長する力をもって生まれてきます。親はそれを見守り一緒に育てばいいのです

子どもは自ら成長する力をもって生まれてきます。親はそれを見守り一緒に育てばいいのです

子どもは、
「いつも精一杯生きよう」
「より良く成長しよう」

と思っています。

そうプログラムされて生まれてくるからです。

だから、

外からの「しつけ」などの「教える」という行為は必要ありません。
というより、してはいけません。

子どもは自ら育つ力を持って生まれてきます。「自ら育つ力」を手にして生まれてくるのです。
だから、

「教育」、「教え・育てる」という行為は、子どもを良くない方に

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「いつも精一杯生きている」と同時に、「いつもより良く成長しよう」と思っている。子どもはそういう生き物である

「いつも精一杯生きている」と同時に、「いつもより良く成長しよう」と思っている。子どもはそういう生き物である

「子どもはいつも今を精一杯生きている」。

子どもはそういう生き物。

手を抜いて生きることなんてできない。
それしかできない。

それが「子ども」である所以でである。

だから、

親は子どもを信じて見守るだけでいい。
親というまなざしをそそぐだけでいい。

「子ども」は、

「いつも精一杯生きている」と同時に、
「いつもより良く成長しよう」と思っている。

子どもはそういう生き物である。

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いつも今を精一杯生きている子どもの姿を見守り、子どもを信じて「待つ」しかない

いつも今を精一杯生きている子どもの姿を見守り、子どもを信じて「待つ」しかない

「子どもはいつも今を精一杯生きている」。

必ず。絶対。

大人のように手を抜くことはない。
発達として、手を抜けない、そうした年齢である。
もちろん、個人差は大あり。

教員だった頃、いつも子どもに「頑張る」ことを要求していた。
日常生活の中で。各教科の中で。

しかし、それが違っていた。

「子どもはいつも今を精一杯生きている」と考えるなら、そうはならない。

どんな時も、その時その場で、「自

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