子どもがしてほしいことをていねい応えるだけ「シンプルな子育て」でいい
教員になりたての頃、よく言わていました。
「植物を育てられる教員は子どもを育てられる」
教室に花を置いて、毎日水をかけることができる。
私にはできませんでした。性格なのでしょう。
「自分がイヤだったことをしてしまう…。教育や指導のストレスを軽減する3つのポイント」
という記事を見つけました。
毎日畑に通っています。2年目に入りました。
不耕起、無肥料、無農薬で野菜を栽培しています。
どうやっているか。
不耕起:畑はできるだけ耕しません。自然の生態系をできるだけ崩したくないからです。森のように。だから敷草のみです。
無肥料:肥料は使いません。畑をできるだけ自然に近づけること、植物の本来持っている力を引き出すことで成長していくと考えているからです。
無農薬:薬はすべて毒です。(私自身も薬は飲みません)
ただ、自分が安全な野菜を食べたいからです。
実感しています。不耕起、無肥料、無農薬でも、野菜は十分育ちます。
現在、夏野菜のきゅうりとなすは採れ過ぎて困るほどです。
野菜の生命力はすさまじいです。それぞれの野菜で違います。しかも野菜の中でもそれぞれ違います。同じように成長しません。ばらばらです。
筆者が書いています。
子どもも同じで、やらされたから成長するのではなく、もともと成長したいもの。
同感。
子どもは自ら成長する力をもって生まれてきます。親や大人はそれを信じ見守り育てることだけでいいのです。
子どもはいつも精一杯それをやろうとします。そうしない子どもがいるとしたら、それは親や大人に信じてもらえなかったからです。
子どもは自ら成長する力をもって生まれてきます。親はそれを見守り一緒に育てばいいのです|太田昭夫 (note.com)
筆者は続けます。
「やらされている」感覚ではなく、本人が自分なりに“納得”して、自らの意志でその課題に取り組むことが大切
同感。
子どもの成長に欠かせないのが「自らの意志」。自分で決めること、自己決定が重要なのです。「子どもの意思を尊重すること」が必要なのです。
親や大人は先回りしてはいけないのです。失敗しても見守ることが、子どもの成長につながるのです。
子どもの「意思」を尊重すること。子どもの「ありのまま」を認めること。それだけで、親子関係は劇的に変わる。|太田昭夫 (note.com)
そして、これがなかなかできないのです。筆者も、なぜか相手が「人間」になると「適度」がわからなくなる人がいます、と書いています。
私はしかも、「自分の子ども」だともっとわからなくなる、できなくなるのです。子どもを自分の思い通りにしたいと考えてしまうからです。自分の子どもだからいいと思ってしまう人がなんと多いことか。
これが間違いなのです。子どもの心、人間の心はそうではないのです。
「子どもの意思」「人間の意志」があるかどうか
なのです。このことを理解しなくてはなりません。
筆者はそのために、「質問によって導く」と書いています。例を挙げています。素晴らしいです。この技術があればいい。
しかし、これができない。タイトルにある通りです。「自分がイヤだったことをしてしまう」のです。
「親や大人(人間)は自分がされてきたようにしかできない」のです。
自分が子どもだった頃、自分の親にされてきたようにしか、自分の子どもにはできない。反面教師になることはとても難しいのです。
そうならないためには、「自分がそうであることを自覚する」ことです。
それしかない。自覚し「反面教師になる」と決めることです。
子ども(人間)にとってより良い成長をするためには、親はどうしたらいいかを、自分の頭で考え行動することです。
しかしこれも難しい。なかなかできないのです。
だからハウツーになってしまう。そうした情報があふれかえっているのです。多くの親はその情報に右往左往してしまうのです。
そこで考えたのが、
「シンプルな子育て」
です。
子どもがしてほしいことをていねいにこたえる
ことだけでいいのです。
子どもは自ら成長する力をもって生まれてきます。しかもいつも精一杯やります。
子どもがしてほしいと要求してくること(意思・意志)は、自らの成長にとって必要なことを要求してくる、のだから、それに応える、というものです。
しかも、ていねいに。
だから、してほしいと要求してこないことは、自分一人でできると無意識に思っている、と考えるからです。子どもからすれば、余計なお世話というわけです。これをしてしまう親や大人がなんと多いことか。
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