見出し画像

子どもの「意思」を尊重すること。子どもの「ありのまま」を認めること。それだけで、親子関係は劇的に変わる。

今週からNHK朝ドラが新しく始まった。
『舞いあがれ!』

主人公の舞はよく熱を出す。
環境を変えるために母親の実家長崎県五島に行く。

そして本日4話。

はじめて島の小学校に行き、帰宅。

舞「おばあちゃん、郊外学習あんねんて。」
うれしそうに祖母にお便りを渡す。

舞と祖母は持ち物の話をする。
お弁当の話、長靴の話を楽しそうに。

そこに母親。
「学校、どうやった?」
舞は喜んで様子を話す。

祖母が郊外学習のお便りを渡す。
「舞。磯は初めてやろ、大丈夫?」
舞「やめといた方がええかな?」
母「無理はせんほうがいいけど。」
舞「わかった。」
舞は悲しそうな表情。

祖母は

舞の気持ちを聞いたことがない


と母親に言う。

祖母「舞はどがんしたかとね。」
母「今、やめとくって。」
祖母「めぐみ(母)には聞いてなか。舞に聞いちょっと。」

舞は少し考えた後答える。

舞「行きたい。」
祖母「よし、わかった。」
舞「ホンマ?」

舞は祖母に笑顔で答える。
母親の複雑な表情。

長靴をもらい、当日を迎える。
家を出る時から軍手をしている。
磯の観察をする舞が流れ・・・つづく。

長々と書いた。

母親は子どものことを大切に思っている。
「学校、どうやった?」
ここでは、初日であるからそうかもしれない。
「磯初めてやろ。大丈夫?」


母親は本当に心配している。だから聞く。
でも、そこに

子どもの「意思」はない。


ただあるのは、母親自身が安心したいだけ。
母親の不安がそうしてしまう。


母親はこうした子どもへの対応に気づいていない。
そして、

無意識のうちに子どもをコントロール


してしまう。


子どもは母親が一番好きである。
子どもはいつも母親に喜んでほしい。



だから、母親の言うことを聞いてしまう。
子どもは無意識にそうしてしまう。

そこには、

子ども自身の「意思」はない。


これが、

日々繰り返し、その積み重ねにより、
自分に自信を持てなくなる。



舞の場合は、それがすぐに熱となって現れたのだろう。

ドラマの中では伏線があった。

母親と舞が五島に着いた日の夕方のこと。
もらったタコに興味を持ち、触って遊ぶ舞。
興奮して大きな声を上げる。

母「長旅の後やのに、興奮しすぎてるわ。」
舞「うん、やめとく。」
そのやり取りを気にする祖母。
次の日には熱を出してしまう。


ここでも、舞の「意思」はない。「自分」がない。
母親の言動が子どもの心を蝕んでいく。

身体的に虐待しているわけでないのに。
しかし、これは心理的に虐待しているといえる。


子どもの「意思」を尊重すること。

子どもの「ありのまま」を認めること。


簡単だ。

子どもの思いを大事にし、子どもがしたいことをさせてやればいい。


それだけで、

親子関係は劇的に変わる。


ということは、あまりにもそうされていないということ。

親が子どもをコントロールしてしまっていること。


親の子どもへの「コントロール願望」


である。

親が子どもを思い通りに育てたい、


と思ってしまう心である。

ここに親自身が気づき、ふりかえり、自らの行動を変えるしかない。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?