太田昭夫

太田子育て教育研究所・子ども相談所を運営しています。子どもの成長・発達を「愛着」の視点…

太田昭夫

太田子育て教育研究所・子ども相談所を運営しています。子どもの成長・発達を「愛着」の視点から考えると、「シンプルな子育て」がいいなと思っています。「子どもがしてほしいことをしてあげる」「子どもに任せる」ことが大事だと。

最近の記事

「勉強」には、子どもの「意思」が必要である

下記の記事から、「勉強」することについて考えてみた。 子どもが勉強した方がいい2つの理由とは?「あなたのため」って言ってた…。 - Yahoo! JAPAN 子どもたちは、日々「勉強」することを要求される。学校でも家庭でも。「勉強」したくないから学校に行きたくない、という子どもも少なからずいいる。 それは、大人が子どもに「勉強」を強いてしまうから。 そこに、子どもの「意思」を大事にしていないから。 本来「勉強」は自分の「意思」でするはずなのに、子どもは「勉強」するのが

    • 子どもがしてほしいことをていねい応えるだけ「シンプルな子育て」でいい

      教員になりたての頃、よく言わていました。 「植物を育てられる教員は子どもを育てられる」 教室に花を置いて、毎日水をかけることができる。 私にはできませんでした。性格なのでしょう。 「自分がイヤだったことをしてしまう…。教育や指導のストレスを軽減する3つのポイント」 という記事を見つけました。 毎日畑に通っています。2年目に入りました。 不耕起、無肥料、無農薬で野菜を栽培しています。 どうやっているか。 不耕起:畑はできるだけ耕しません。自然の生態系をできるだけ崩した

      • 「子ども」は、「子ども」時代を、ちゃんと「子ども」として「親」に自分のしてほしいことをしてもらい、「親」に甘えて過ごすことが必要

        『虎に翼』110話から、「親」と「子ども」の関係を考えたい。 ネット上では、航一がのどかにかけた一言「何が食べたい」が話題になっている。これも、どうしてこの言葉、というのも気になるところ。 たぶん脚本を書いた人は、この言葉をひねり出したことだろう。 『虎に翼』航一が父として娘・のどかに歩み寄った“最初の一言” 「ベスト」「優しい愛の言葉」 (msn.com) だが、この一言でなく、寅子の言葉を取り上げたい。 「最近、よく両親のことを思い出すの。思えば、私は心ゆくまで子

        • 子どもの自立にはこの2つ。「子どもに任せる」「子どもを一個人とみる」

          「自立する子に育つ、幼児期からの親の関わり方とは」という記事を見つけた。 子育ての最終目標は「子どもの自立」。とする筆者。 すばらしい。同感である。 私は3人の子どもがいる。それぞれ「幸せ」に生活しているようである。 親から離れ、自立し、それぞれが自分で生活している、ようだ。 子どもの心配をすることはない。ありがたい。 それだけでいい。十分。 この記事で、筆者は3つ挙げている。 私も超重要と思う。これだけできればいい。 その3つとは、 1「大好き」をたくさん伝え

        「勉強」には、子どもの「意思」が必要である

        • 子どもがしてほしいことをていねい応えるだけ「シンプルな子育て」でいい

        • 「子ども」は、「子ども」時代を、ちゃんと「子ども」として「親」に自分のしてほしいことをしてもらい、「親」に甘えて過ごすことが必要

        • 子どもの自立にはこの2つ。「子どもに任せる」「子どもを一個人とみる」

          「子ども」が「親の思いに応えたい」という心が、「本当の自分」でなく「偽りの自分」を演じてしまう

          前回、次のように書いた。 「親」は「子どもを思い通りにしたい」。 「子ども」は「親の思いに応えたい」。 次のようにも書いた。 これらは「人間の性」。 私たち人間は、他人を思い通りにしたい、そう強く思わなくても、思い通りになってほしいと、少なからず思ってしまう。思ってしまうのです。 医師の内海聡氏は『心の絶対法則』の中で、「全人類アダルトチルドレンの絶対法則」と書いている。 その中で「アダルトチルドレン」を次のように表現している。 「家族や世間の中で幼少期から演じ

          「子ども」が「親の思いに応えたい」という心が、「本当の自分」でなく「偽りの自分」を演じてしまう

          子育ては頑張らなくていい。頑張ってはいけないのです

          [うまくいかない「頑張る子育て」を好転させるコツ 子どもが「よい方向」に進まないのはなぜなのか」という記事を見つけました。 うまくいかない「頑張る子育て」を好転させるコツ 子どもが「よい方向」に進まないのはなぜなのか (msn.com) 3人の子どもを持つ母親が、もっと頑張らなければいけないが、どのように頑張ればいいか、という質問に答えたものである。 その答えはシンプルと筆者が書いている。それは次の通り。 「子どもをよくしようと頑張るのではなく、どうやったら今を楽しめ

          子育ては頑張らなくていい。頑張ってはいけないのです

          「学校」が、「先生」が、いじめを助長していると意識し自覚することが、子どもの幸せにつながる

          少し前、ネットに次のような記事が掲載されていました。 日本で「いじめ」がなくならない「本当の理由」…子どもから自由を奪う「学校」という病 日本で「いじめ」がなくならない「本当の理由」…子どもから自由を奪う「学校」という病(現代新書編集部) | 現代新書 | 講談社(1/4) (gendai.media) 「学校」という場所から離れて15年過ぎました。 現役で働いていた頃、「いじめ」という状況に至らないよう、十分に気を付けていました。 それは、「いじめ」という状況は、

          「学校」が、「先生」が、いじめを助長していると意識し自覚することが、子どもの幸せにつながる

          自分の身体に起こっている反応を大切にすることが、自分を大切にすることにつながる

          私たち人間の身体はとても素晴らしい。 日々私たちはそのことを自覚し感謝しなければならない。 何故か。 人間の身体は、日々様々な状況にさらされる。 外的な環境からも、内的な環境からも。 しかし、その状況を受け入れ、何事もなかったように生活することができている。 それは頭で考えそうしているわけではない。思考して判断するわけでない。 それを受け入れ、自律神経がそうさせている。「自然」であるかのように。 今は夏です。暑い日が続いている。連日40度近い気温のところも。 少し前は

          自分の身体に起こっている反応を大切にすることが、自分を大切にすることにつながる

          「子ども」を「親」の「思いどおり」にコントロールしたい、という願望を手放さなければならない

          「#みんなのギモン」に「比較が子どもに悪影響?」というTV記事を見つけた。 親に比較された経験あり5割以上…小中学生のホンネは? 家庭・学校生活、将来にも影響が…【#みんなのギモン】 | Watch (msn.com) 子どもに悪影響?。 ?ではない。いいわけがない。 もちろん、そう言いたいのだろうが、実際に子どもに聞くという場面が出ていた。子どもが親の前で本音を言うという、そう意味ではよかった。 「子どもに」という前に、「人間に」である。 「人間にとって」「人にとっ

          「子ども」を「親」の「思いどおり」にコントロールしたい、という願望を手放さなければならない

          「子どもの姿」はすべて「親が原因」であると、親が自覚することが大切

          子どものネガティブ思考、原因は親かも?注意すべき6つのNG行動 上記のタイトルの記事を見つけました。 「原因は親かも?」 いいえ。?ではありません。 まさに、 「原因は親」 です。 記事の中では、「親の接し方が子どもの思考を左右する」としたうえで、ここで取り上げられている「注意すべき6つのNG行動」は次の通り。 1. 子どもの努力を認めない 2. 他の子と比較する 3. 保護者が常にネガティブな言葉を使う 4. 子どもの悩みを軽視する 5. 過剰に心配

          「子どもの姿」はすべて「親が原因」であると、親が自覚することが大切

          大人と子どもが「共に・育つ」関係は、大人も子どもも、自分の「今」を感じ楽しめるようになること

          大人が子どもを「教え・育てる」関係ではダメなんです。 何故か。 子どもの「意思」が尊重されないことが多いからです。 というより、多すぎるのです。 というか、ほとんどがそうなのです。 子どもの「意思」が尊重されれば、子どもは「意志」を持てます。 「意思」が「意志」に昇華していくのです。 これが、私たちが生きていく上で重要です。不可欠なのです。 これにより、心身ともに健康に生活していけるようになるからです。 それがなされると、みんなが幸せになれるからです。 ネットで「意

          大人と子どもが「共に・育つ」関係は、大人も子どもも、自分の「今」を感じ楽しめるようになること

          大人が子どもを「教え・育てる」関係から、大人と子どもが「共に・育つ」関係に変わることが、みんなを幸せにする

          子どもは「教え・育てる」ものと思われてきました。 大人である親もそうされてきました。 だから、自分の子どもにも、そうすることしかできません。 その大人が生活している社会もそうです。 子どもは「教え・育てる」ものということが、当たり前と信じられています。 その結果が、今の社会の状況です。 学校に行かない子どもが増え、家に引きこもる大人が増えています。 自殺する子どもも増えているのです。 さらに、「教育虐待」などという言葉も生まれています。 家庭において、親の「教え・育て

          大人が子どもを「教え・育てる」関係から、大人と子どもが「共に・育つ」関係に変わることが、みんなを幸せにする

          子どもは「教育」されるべきもの、と思われてきたため、「いつも精一杯生きよう」「より良く成長しよう」という心を失ってしまった

          子どもは、 「いつも精一杯生きよう」 「より良く成長しよう」 と思っています。 子どもは人間の初期段階ですから、 大人と言われる人も、子どもの時には、そう思っていたのです。 でも、大人になってしまうと、いつの時からか、それを忘れてしまいます。 だから、大抵の大人は、 子どもは、何の力を持っていない、教えなければならない と思っています。 そう考え、子どもに「教育」をしてきたために、 子どもは大人になる過程において 「いつも精一杯生きよう」「より良く生きよう」を思わな

          子どもは「教育」されるべきもの、と思われてきたため、「いつも精一杯生きよう」「より良く成長しよう」という心を失ってしまった

          子どもは自ら成長する力をもって生まれてきます。親はそれを見守り一緒に育てばいいのです

          子どもは、 「いつも精一杯生きよう」 「より良く成長しよう」 と思っています。 そうプログラムされて生まれてくるからです。 だから、 外からの「しつけ」などの「教える」という行為は必要ありません。 というより、してはいけません。 子どもは自ら育つ力を持って生まれてきます。「自ら育つ力」を手にして生まれてくるのです。 だから、 「教育」、「教え・育てる」という行為は、子どもを良くない方に導いてしまいます。 子どもは、 これまで、何の力を持たない、何もできない存在と

          子どもは自ら成長する力をもって生まれてきます。親はそれを見守り一緒に育てばいいのです

          「いつも精一杯生きている」と同時に、「いつもより良く成長しよう」と思っている。子どもはそういう生き物である

          「子どもはいつも今を精一杯生きている」。 子どもはそういう生き物。 手を抜いて生きることなんてできない。 それしかできない。 それが「子ども」である所以でである。 だから、 親は子どもを信じて見守るだけでいい。 親というまなざしをそそぐだけでいい。 「子ども」は、 「いつも精一杯生きている」と同時に、 「いつもより良く成長しよう」と思っている。 子どもはそういう生き物である。 昨日よりもより今日を良く生きよう、成長しよう、 子どもはそうプログラムされて生まれ

          「いつも精一杯生きている」と同時に、「いつもより良く成長しよう」と思っている。子どもはそういう生き物である

          いつも今を精一杯生きている子どもの姿を見守り、子どもを信じて「待つ」しかない

          「子どもはいつも今を精一杯生きている」。 必ず。絶対。 大人のように手を抜くことはない。 発達として、手を抜けない、そうした年齢である。 もちろん、個人差は大あり。 教員だった頃、いつも子どもに「頑張る」ことを要求していた。 日常生活の中で。各教科の中で。 しかし、それが違っていた。 「子どもはいつも今を精一杯生きている」と考えるなら、そうはならない。 どんな時も、その時その場で、「自分なりに判断して精一杯行動している」のだから。 「もっと」、なんて言わないはず

          いつも今を精一杯生きている子どもの姿を見守り、子どもを信じて「待つ」しかない