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アイデアノート46 生きがいに対する知とクリアライト型パラダイム

生きがいに対する知
FIREに憧れる者が増えているが、重要なのはFIREした後に何をするか?といえる。仮にリゾート地でサーフィンして暮らしたいであれば、サーファーを仕事にすればよく、古今東西のゲームで遊びたいと思えば、そうすれば良い。 真に好きで続けられることであれば、プロフェッショナルとして通用するかは別として、得意なことにはできるだろう。 問題は、いかに周りの生きがいに変えるか?である。周りに幸福を与えられないのであれば、仮にその夢を達成しても自らを幸福にすることができない。このため、貢献が生きがいのもう一つの構成要素となる。そのために、プロフェッショナルになるという熟練が必要になる。この熟練はオレンジ型パラダイムでは、優勝することただ一点に絞られていたが、クリアライト型では、生きがいを与えることが主軸である。また、持続するために必要な費用を稼ぐ仕組みが必要となる。 生きがいを与える所に壁があり、この持続的な収益化に壁がある。 よって、生きがいイノベーションの課題は、いかに一人一人が真に好きなことを見つけ出し、これを他人の生きがいに変え、持続可能な収益基盤とするか?である。その時に重要なものがコラボレーションになる。  好きなことそのものは一人一人異なるが、その波長は近ければシンクロすることができる。この共鳴した時の波長の振幅の大きさを生きがいとするならば、シンクロさせることが組織の役割である。このシンクロにとって重要なことは信頼である。能力や対価を評価する理性である信用ではなく、納得を評価する感情である信頼が重要なのだ。

生きがいは、好き、得意、価値、貢献で構成される。

 

そしてこれはインテグラル理論の四事象と対応している。

このため、組織人間の生きがいと、メンバーの生きがいが、世の中に生きがいを与えていることの納得感が必要になる。自らの生きがいを得ることは、周りに生きがいを与えることと同じである。このため、生きがいを与えていることに対する納得感を得られれば、自らの生きがいを支えるだけでなく、周りに生きがいを与えることの支えにもなる。つまり、統合するとコラボレーションすべき知は、生きがいに対する知であると言える。  

クリアライト組織の図。

以上から、企業の統合命題は、「組織の協力関係を最大化させる。こうして、メンバーの知識を集め、これを生きがいに変えていく。そうして、生きがいを持続的に実現し続けること(CAIサイクル)」となる。このコラボレーションのために、習慣化や知の集約・探索があるといってよい。ここまでくれば、あとは生きがいの源泉の正体をはっきりさせ、後は各々の波長ごとに追求していくだけである。

こうしてクリアライト組織の統合命題は、CAIサイクルとなる。
このCAIサイクルは、様々な経営理論を置き換え可能だ。

ティール組織の先にある究極型パラダイムにとって重要な三つのブレイクスルーは、パラダイムの位置取り、CAIサイクル、Being経営である。

そこで今回はCAIサイクルについて言及する。
CAIサイクルとは、
CがCollaborationの協力主義、
Aがaggregationの知の集約・統合
IがIkigai・生きがいである。

そもそもなぜ人が組織を作るのか?という究極的な理由を考えると、それは協力するためである。

そしてなぜ人は協力するのか?という究極的な理由を考えるとチームメンバーから知を広く集約し、アイデアを集めて統合する場を作ることにある。

その結果何をしたいか?と究極的に考えると、ある目標を達成するためである。その結果得たいものは、人生の目的を達成した時に得られる生きがいか、それに比肩すると自身が定義したものになる。

そこで、CAIサイクルではこれらがまるでPDCAサイクルのようにサイクルの関係になっていることを見抜く。
I→C 協力のための生きがい
C→A 知の集約・統合のための協力
A→I 生きがいのための知の統合・究極思考
という順になっている。これの優れている点は、主に三要素しか覚えることがなく、実用性が高いことに尽きるだろう。

CAIサイクルの説明

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↓主軸となる参考文献

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