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2020年7月の記事一覧
僕のとなりはおばあちゃん
3年生になった。
3年2組だった。
“畑中シュウタ”
僕の名前の書いてある席は、縦から見ても真ん中、横から見ても真ん中、ド真ん中の席。新学年になる時はいつも名前順に席が決まるから、学年が変わる時は決まってド真ん中の席になる。
となりは誰かな、と思って、机に貼ってある名前シールを見ると
“広田ツル”
と書いてあった。
ツル?珍しい名前。僕と同じカタカナだし。
「シュウターー!!また同
友達に「一生遊びたくない」って言われた息子が思ったこと。
夜中に、息子が話してくれたことを呟いたら、
思いのほか広がりました。
Twitterって何が広がるのかわからないものですね。
その時の様子を漫画にしてみました。
うちは毎夜、寝る前に、家族で「カワグチ家ラジオ」をします。
と言っても、YouTuberのようなノリで、一人ずつ話していくだけです。
息子は漫画だけ読むと、ガラスのハートのイメージがあるかもしれませんが、意外と楽天的で、辛かったこと
ALSと出会って7年。ALS患者の皆とつくり上げてきた可能性のバトン
今や「ALS」という病気は多くの人が知るほど有名になった。
アイスバケツチャレンジも話題になったし、ドラマにもなったし、有名漫画でも取り上げられ、世界初のALSの寝たきりの国会議員も登場した。
だが、未だ原因もはっきりしていない不治の難病であり続けている。
解っている事は、呼吸器を装着しなければ診断を受けてから個人差はあるものの2年~5年ほどで呼吸ができなくなり死亡してしまう事、感覚や思考には何
星のかけらの子どもたち
突然静かになって、ぼくは恐る恐る顔を上げ、そして立ち上がった。頭の上をうるさく飛んでいた爆撃機も、雨のように降り注いでいた爆弾も、まるで夢だったみたいに消え失せていた。それだけではない。あたりには何一つ無かった。見渡す限り焼け野原だ。ぼくの家も、友だちの家も、工場も、お父さんが勤める役所も、ぼくらの学校も、何も無い。所々から上がる煙、その臭いは現実味が無かった。
足元を見ると、人が横たわってい
安くしていく努力の行き着く先
少し前、ある大手メーカーのとある部品の加工を請けている会社を訪問した時のことだ。初めてのお伺いということもあり、僕は滅多に着ないスーツで上下固めていた。立ってるだけでも汗が噴き出す、そんな暑い夏のある日だ。
工場に隣接する事務所に入り、受付を通って、目的の担当者がいる三階へ向かうように指示をされた。エレベーターは使えないので階段でお願いします、と言われ、階段を三階まで上がる。
事務所に入った時
雨宮塔子のパリ通信#9 “人種の祖国”とされているフランスで叫ばれる「BLM」。根深い人種差別問題。
3月17日にフランスでロックダウンが発令される少し前のことだったと思う。
それこそフランスで間もなくロックダウンになりそうだとの噂を耳にしたパリジャンたちが、慌てて地方にある実家や田舎の別宅へ向かおうとパリを後にし出した頃だ。父からメッセージが届いた。「君たちはパリにとどまるのかい?」と。父の知り合いのパリ在住の日本人の方が、新型コロナが蔓延したら、日本人の治療受け入れは確実に後回しにされるから
ショートショート38 「リモート会議」
とあるCG制作会社の面々は、それぞれの自宅にてパソコンの電源を入れる。
通勤がないと言っても、朝一の会議は億劫だ。
一人、また一人と、見知ったメンバーがパソコンに映し出されるたびに、画面は格子状に分割されて、網目が細かくなっていく。
「おはよう。」
「おはようございます。」
画面越しに挨拶が交わされる中、マネージャーが焦れたように
「時間になったが、藤間は、まだか? 今日はあいつの制作
カラスの殺人、ウォンバットの知恵! どうぶつ「集合名詞」イラスト(7/21追記)
動物に関する調べ物をしていて、例えば「ライオンの群れ」が"a pride of lions"になったりとか、英語で動物の群れを表す「集合名詞」(collective noun)が面白いな〜と気づいたので、興味を引いたものをいくつかイラスト化してみました。その語になった理由なんとなくわかる〜なやつもマジでわからんやつもありますが。Twitterはこちら。https://twitter.com/num
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