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2024年2月9日、もう一つの訃報ーーロベール・バダンテールさん
いつもの犬散歩。歩き慣れた道だけれど、毎回、そこからチラリと頭をのぞかせるパンテオンの控えめな姿が大好きで、しかも道に少し勾配があるのか、数歩歩くとその姿が忽然と消える、そんな儚さも大好きで、だからパリにいるときはこの道を好んで歩く、セーヌ川の方からサンジェルマン大通りに向かう方向で。
この道が好きな理由はもう一つある。かつて私がパリに暮らしていた頃、この道の入り口には必ず警察の車が停まっていて
ベルリンのイスラエル人
今日のル・モンド紙にとても興味深い記事があった。題名は
「安全な場所がなくなってしまうのではと案ずるイスラエル人たち」
記事によれば、ドイツの首都ベルリンには、現在、1万〜1万5千人のイスラエル人が住んでいる。二重国籍者の多くはこの統計に含まれないそうなので、実際の数はさらに多いのだろう。ネタニヤフ政権に象徴されるイスラエルの政治に嫌気がさしたから、ハイテックを始めとする仕事のチャンスやコスモ
怠惰な旅人の覚え書き@ニューオルリンズ
綿密な計画がそもそも大の苦手なので、勢い、旅は行き当たりばったりになる。しかも今回はコロナ到来以来、初めての遠出。勝手が分からず、勘も働かず、しかもその間、年もとっているので、気力体力、いずれも衰えている。
ニューオルリンズ、実は長年の憧れの地だった。アメリカには二年と二ヶ月暮らしたけれど、そして家族は私以外、全員、アメリカのパスポートを持っているけれど、ニューオルリンズをはじめ、南部は未踏の地
「見かけ」フィルター
今日はユダヤ教のニューイヤー(ロシュ・ハシャナ)、だそうで、親しくしているご家族からお祝いの宴に招かれた。フルーツかハチミツか花を手土産にするという習慣があると聞き、じゃあ美味しいハチミツ買っていこう・・・そう思い立って、パリのムフタール地区にあるハチミツ屋さんへ。
壁一面を埋め尽くすハチミツの瓶たちの中から、ホストのマダムへはチュニジアのアーモンドの花、その二人の息子さんたち(といっても私と同