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#エッセイ
はじめて岸田奈美のnoteを読む人へ
100文字で済むことを、2000文字で書く。作家の岸田奈美です。
いることも、いらんことも、noteへ息を吐くように残しています。
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わたしについて1991年、神戸市北区生まれ。中学2年生のときに起業家の父が突然死、高校1年生のときに母が心臓病で車いす生活、弟が生まれつきダウン症。認知症で荒ぶる祖母と、よく吠えるかわいい犬の梅吉も一緒に毎日が楽しい。
そんなお祝いの仕方もあったんだ
子どもの頃、誕生日の翌日は、なんだか寂しく感じる事が多かった。
あたりまえだけど、誕生日は1年365日の中のたった1日。それは誰もが平等にそうなのであって、だからこそ特別で大切な日なんだってことはわかってる。
でも、もう少しその喜びを長く感じていられたら。
幼い頃の私はそんな気持ちだったように思う。
「お誕生日週間」のすすめ私は夫と結婚して良かったなと思うことの一つに、夫の家族の習慣を知る
私はわたしを幸せにすることにした
長いこと私は、幸せとは自然にやってくるものだと思っていた。
まじめに働いていたら幸せになれる。まじめに生きていたら恋人ができる。欲深くならずほどほどに、でも人から感謝されるように生きてさえいれば、自然と幸せがやってくる。そんなふうに思っていた。
もちろん、そうやって生きていても幸せだった。仕事はやりがいがあって仲間も好きだし、そこそこ好きな恋人もできた。趣味の旅行に行けるくらいにはお金があるし