maomao

2024年元旦に能登半島地震で被災した女性防災士です。防災士としての知識を基に、非常用…

maomao

2024年元旦に能登半島地震で被災した女性防災士です。防災士としての知識を基に、非常用リュックの中身、どうすれば災害に強い生活を送れるか、地震保険に関するあまり知られていない事実、災害後の行政手続きの進め方など、被災者ならではのリアルな声を伝えます。

記事一覧

固定された記事

【直撃!能登半島地震】女性防災士が語る、生の経験に学ぶ防災の教訓

令和6年1月1日午後4時10分、最大震度7を記録した能登半島地震が起きました。2020年頃から地震が頻繁に起きていましたが、1000年に一度とも言われるような大災害が起こると…

maomao
3か月前
12

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】海外の地震報道で震度を言わないのはなぜ? 地震の「マグニチュード」と「震度」の…

地震の規模を表すには、主に「マグニチュード」と「震度」という二つの尺度がありますが、それぞれ異なる側面を測定しています。 マグニチュード: 地震そのもののエネルギ…

maomao
1時間前

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】東日本大震災の教訓:津波避難の三原則を覚えていますか?

2011年の東日本大震災では、甚大な被害が発生しましたが、岩手県釜石市の子どもたちは、「津波避難の三原則」を守ることによって多くの命が救われました。この三原則は、災…

maomao
1日前
2

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】区別できる?避難所と一時避難場所、広域避難場所の違いとは

災害時に安全な場所への避難は、命を守る上で最も重要な行動の一つです。しかし、多くの人々は「避難所」、「一時避難場所」、「広域避難場所」といった異なる避難関連施設…

maomao
2日前
5

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】能登半島の危機:消滅可能性自治体と人口流出の現実 3ヵ月で約3千人が転出! 

能登半島には、美しい自然景観がありますが、人口減少という深刻な問題に直面しています。最近の「人口戦略会議」の分析によると、県内19の自治体のうち9つが「消滅可能性…

maomao
3日前
2

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】防災本あれこれ、戦争やEMP攻撃から身を守る方法にも触れている唯一の本「100円シ…

元旦の能登半島地震から地震が頻発している中、防災に関する書籍に関心が集まっています。数ある防災本の中でも、自然災害だけでなく、戦争やEMP攻撃といった人災に対する…

maomao
4日前
3

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害対応における文化的アプローチ:逃げ方いろいろ?アメリカと日本のケーススタ…

災害時の行動は、その国や地域の文化、歴史、経験に大きく依存します。今回は、アメリカと日本の防災意識と対応の違いを見ていきましょう。特に、アメリカの小学校での教え…

maomao
5日前

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】知らなかった!耐火金庫は20年の賞味期限付き。賢い選び方とその対策

多くの人々が貴重品を守るために耐火金庫を使用していますが、実はこの金庫には予想外の「賞味期限」が存在します。耐用年数が20年であることはあまり知られていません。こ…

maomao
6日前

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】地震から4カ月。時間軸でみると復旧期と言うけれど…。

巨大地震が能登半島を襲ってから4カ月が経ちました。災害復興には、目安となる時間軸が設定されていて、今は被災者の生活を再建する「復旧期」に当たります。地震の発生か…

maomao
7日前
1

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】被災時における口腔ケア:高齢者の肺炎リスクを抑えるための歯磨き方法とは?

災害発生時、日常生活に必要な資源が制限される中で、特に高齢者の健康管理が一層重要になります。特に口腔衛生は、肺炎などの呼吸器系疾患のリスクを軽減するために重要で…

maomao
8日前
2

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】救出後も危険は続く!クラッシュ症候群について知っておくべきこと

能登半島地震でも多くの方々が、倒壊した建物の下敷きになってお亡くなりになりました。運よく救出されたとしても、突然容態が悪化し、命を落としてしまうケースもあります…

maomao
9日前
4

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害時は真偽不明な情報をうのみにしない!地震とSNSデマの真相と対策

2024年の元旦に発生した能登半島地震は、多くの人々に影響を与えました。緊急時には、正確で信頼できる情報の拡散が非常に重要ですが、残念ながら、SNSを通じて誤情報やデ…

maomao
10日前
4

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】江戸時代の「古い地名」から学ぶ水害対策?名前に隠された意味を知ると防災につな…

2024年になって、日本では地震が相次いでいます。災害への備えをしている方も多いと思いますが、防災対策の手がかりとなるものが、意外な場所に隠されていることがあります…

maomao
11日前

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】シニアの孤立を防ぐために – 防災を意識したコミュニティづくりのすすめ

一人暮らしの高齢者や単身者が地域とどのようにつながるかは、防災の観点から見ても極めて重要です。今回は、防災を意識したコミュニティづくりについてのノウハウを紹介し…

maomao
13日前
3

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】AEDの使い方は知っておくと役に立つ!防災士になるには救命講習の参加が必須

2023年秋、私は防災士の資格を取得しました。防災士になるには、ただ講習を受け試験に合格するだけでなく、「救命技能認定証」の提出も必要でした。この認定証を得るために…

maomao
2週間前
4

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】避難所に最後に残るのは身寄りのない一人暮らしの高齢者!周りの支え合いの精神が…

2024年1月1日に発生した能登半島地震で、石川県輪島市は学校や公民館などの1次避難所を開設しました。避難所は、多くの被災者に一時的な安息の場を提供しましたが、市は8月…

maomao
2週間前
1
【直撃!能登半島地震】女性防災士が語る、生の経験に学ぶ防災の教訓

【直撃!能登半島地震】女性防災士が語る、生の経験に学ぶ防災の教訓

令和6年1月1日午後4時10分、最大震度7を記録した能登半島地震が起きました。2020年頃から地震が頻繁に起きていましたが、1000年に一度とも言われるような大災害が起こるとは、誰も想像していませんでした。石川県は、地震保険の掛金が東京に比べて低いこともあり、「地震が少ない地域」という認識がありました。しかし、予想外の大地震が発生したのです。

地震が発生した際、まずは自分を守ることが最優先です。

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】海外の地震報道で震度を言わないのはなぜ? 地震の「マグニチュード」と「震度」の違いを解説

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】海外の地震報道で震度を言わないのはなぜ? 地震の「マグニチュード」と「震度」の違いを解説

地震の規模を表すには、主に「マグニチュード」と「震度」という二つの尺度がありますが、それぞれ異なる側面を測定しています。

マグニチュード: 地震そのもののエネルギーの大きさを表します。地震が発生した地点(震源)でのエネルギー放出量を示し、リヒタースケールなどで測定されます。マグニチュードは地震がどれだけのエネルギーを持っていたかを示し、この値はどこで計測しても変わりません。

震度: 地震によっ

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】東日本大震災の教訓:津波避難の三原則を覚えていますか?

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】東日本大震災の教訓:津波避難の三原則を覚えていますか?

2011年の東日本大震災では、甚大な被害が発生しましたが、岩手県釜石市の子どもたちは、「津波避難の三原則」を守ることによって多くの命が救われました。この三原則は、災害時の迅速かつ効果的な避難行動の重要性を教えてくれます。

第1原則:想定にとらわれるな
「想定を信じるな!」というこの原則は、予測不能な災害の性質を理解し、常に最悪の事態を想定して行動することを促します。津波の規模や到達地点に関する予

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】区別できる?避難所と一時避難場所、広域避難場所の違いとは

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】区別できる?避難所と一時避難場所、広域避難場所の違いとは

災害時に安全な場所への避難は、命を守る上で最も重要な行動の一つです。しかし、多くの人々は「避難所」、「一時避難場所」、「広域避難場所」といった異なる避難関連施設の意味や目的を混同してしまいがちです。今回は、これらの避難施設の違いを明確に解説し、どのように使い分けるべきかを説明します。

一時避難場所
一時避難場所は、災害が発生した直後に短時間滞在するための場所です。例えば、学校のグラウンド、近所の

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】能登半島の危機:消滅可能性自治体と人口流出の現実 3ヵ月で約3千人が転出! 

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】能登半島の危機:消滅可能性自治体と人口流出の現実 3ヵ月で約3千人が転出! 

能登半島には、美しい自然景観がありますが、人口減少という深刻な問題に直面しています。最近の「人口戦略会議」の分析によると、県内19の自治体のうち9つが「消滅可能性自治体」として指摘されました。これは2020年から2050年までの30年間で、20歳から39歳の若い女性の人口が50%以上減少すると推計される自治体をカウントしています。消滅可能性自治体には、地震で大きな被害を受けた6市町(珠洲市、輪島市

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】防災本あれこれ、戦争やEMP攻撃から身を守る方法にも触れている唯一の本「100円ショップ防災手帳」

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】防災本あれこれ、戦争やEMP攻撃から身を守る方法にも触れている唯一の本「100円ショップ防災手帳」

元旦の能登半島地震から地震が頻発している中、防災に関する書籍に関心が集まっています。数ある防災本の中でも、自然災害だけでなく、戦争やEMP攻撃といった人災に対する備えに焦点を当てているのが、「100円ショップ防災手帳」です。著者の龍洪守人さんは、防災の重視し、東京23区から地方へ移住した方です。

特に興味深いのは、EMP攻撃への対策です。EMP攻撃とは、核爆発などにより瞬時に強力な電磁波を発生さ

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害対応における文化的アプローチ:逃げ方いろいろ?アメリカと日本のケーススタディ

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害対応における文化的アプローチ:逃げ方いろいろ?アメリカと日本のケーススタディ

災害時の行動は、その国や地域の文化、歴史、経験に大きく依存します。今回は、アメリカと日本の防災意識と対応の違いを見ていきましょう。特に、アメリカの小学校での教えと、東北地方の言葉を取り上げます。

アメリカの防災教育:自己防衛の重視
アメリカの小学校では、「1人倒れていたら助けろ。2人倒れていたら気をつけろ。3人倒れていたら走って逃げろ」という教えを教わるそうです。

これは、他者への配慮と共感を

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】知らなかった!耐火金庫は20年の賞味期限付き。賢い選び方とその対策

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】知らなかった!耐火金庫は20年の賞味期限付き。賢い選び方とその対策

多くの人々が貴重品を守るために耐火金庫を使用していますが、実はこの金庫には予想外の「賞味期限」が存在します。耐用年数が20年であることはあまり知られていません。このブログでは、耐火金庫の耐用年数についての知識と、適切な選び方、そして時代に合わせた対策を防災士の視点から紹介します。

耐火金庫の耐用年数とは
耐火金庫は、その名の通り火災から中の貴重品を守ることを目的としていますが、その効果は永遠に続

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】地震から4カ月。時間軸でみると復旧期と言うけれど…。

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】地震から4カ月。時間軸でみると復旧期と言うけれど…。

巨大地震が能登半島を襲ってから4カ月が経ちました。災害復興には、目安となる時間軸が設定されていて、今は被災者の生活を再建する「復旧期」に当たります。地震の発生から復興に至るまでの時間軸をまとめました。

初動期:発生から72時間以内
地震直後の72時間は、初動期と呼ばれる最も重要な時間です。この間に家族の安全を確保し、速やかに避難を完了させることが求められます。この期間は医療救助の「ゴールデンタイ

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】被災時における口腔ケア:高齢者の肺炎リスクを抑えるための歯磨き方法とは?

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】被災時における口腔ケア:高齢者の肺炎リスクを抑えるための歯磨き方法とは?

災害発生時、日常生活に必要な資源が制限される中で、特に高齢者の健康管理が一層重要になります。特に口腔衛生は、肺炎などの呼吸器系疾患のリスクを軽減するために重要です。被災地は水が限られているため、通常の歯磨きが困難になることもありますが、適切な方法で口腔ケアを行うことができます。

液状歯磨きの利点

液状歯磨きは被災時に特に有効です。このタイプの歯磨き剤は、水をほとんど必要とせず、そのまま口に含ん

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】救出後も危険は続く!クラッシュ症候群について知っておくべきこと

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】救出後も危険は続く!クラッシュ症候群について知っておくべきこと

能登半島地震でも多くの方々が、倒壊した建物の下敷きになってお亡くなりになりました。運よく救出されたとしても、突然容態が悪化し、命を落としてしまうケースもあります。「クラッシュ症候群」と呼ばれる現象で、長時間にわたり体の一部が圧迫された結果生じる、深刻な医学的状態です。

クラッシュ症候群の原因と症状
クラッシュ症候群は、圧迫された筋肉組織が損傷を受けることで引き起こされます。圧迫しているものを取り

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害時は真偽不明な情報をうのみにしない!地震とSNSデマの真相と対策

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害時は真偽不明な情報をうのみにしない!地震とSNSデマの真相と対策

2024年の元旦に発生した能登半島地震は、多くの人々に影響を与えました。緊急時には、正確で信頼できる情報の拡散が非常に重要ですが、残念ながら、SNSを通じて誤情報やデマも急速に広がります。

「息子がタンスの下に挟まって動けません。私の力では動きません。頼みの綱がXしかない。助けて」

元日の地震直後、X(旧Twitter)には石川県七尾市の実在する住所地とともに、救助を求める内容が投稿され、SN

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】江戸時代の「古い地名」から学ぶ水害対策?名前に隠された意味を知ると防災につながる!

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】江戸時代の「古い地名」から学ぶ水害対策?名前に隠された意味を知ると防災につながる!

2024年になって、日本では地震が相次いでいます。災害への備えをしている方も多いと思いますが、防災対策の手がかりとなるものが、意外な場所に隠されていることがあります。それは「地名」です。

江戸時代の「古い地名」を知ることで、その地がかつて経験した自然災害の履歴を知ることができるのです。特に、水害に関連する地名は、その地域が洪水や津波のリスクを抱えていた可能性を示唆しています。

例えば、漢字に「

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】シニアの孤立を防ぐために – 防災を意識したコミュニティづくりのすすめ

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】シニアの孤立を防ぐために – 防災を意識したコミュニティづくりのすすめ

一人暮らしの高齢者や単身者が地域とどのようにつながるかは、防災の観点から見ても極めて重要です。今回は、防災を意識したコミュニティづくりについてのノウハウを紹介します。

コミュニティとのつながりの重要性:
一人暮らしのシニアや単身者は、特に地域とのかかわりが少なく、孤立しやすい状況にあります。しかし、防災は単に物資を備えるだけではなく、コミュニケーションの確保も含まれます。地域の人々とつながること

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】AEDの使い方は知っておくと役に立つ!防災士になるには救命講習の参加が必須

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】AEDの使い方は知っておくと役に立つ!防災士になるには救命講習の参加が必須

2023年秋、私は防災士の資格を取得しました。防災士になるには、ただ講習を受け試験に合格するだけでなく、「救命技能認定証」の提出も必要でした。この認定証を得るためには、地元の消防署で行われる救命講習に参加することが求められます。

講習では、イケメンでマッチョな消防が心肺蘇生とAEDの使用方法を教えてくれます。心肺蘇生は、リズムを取るために「アンパンマンのテーマ」を歌いながら実施するのがベストと教

もっとみる
【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】避難所に最後に残るのは身寄りのない一人暮らしの高齢者!周りの支え合いの精神が不可欠です

【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】避難所に最後に残るのは身寄りのない一人暮らしの高齢者!周りの支え合いの精神が不可欠です

2024年1月1日に発生した能登半島地震で、石川県輪島市は学校や公民館などの1次避難所を開設しました。避難所は、多くの被災者に一時的な安息の場を提供しましたが、市は8月末をめどに避難所を閉鎖する見通しであることを住民に示しました。この決定の背後には、仮設住宅の建設が進んでいることや、水道などの基本的なインフラの復旧が進むことがあります。

市によると、全国からの応援派遣職員による直接の避難所支援は

もっとみる