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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】知らなかった!耐火金庫は20年の賞味期限付き。賢い選び方とその対策

多くの人々が貴重品を守るために耐火金庫を使用していますが、実はこの金庫には予想外の「賞味期限」が存在します。耐用年数が20年であることはあまり知られていません。このブログでは、耐火金庫の耐用年数についての知識と、適切な選び方、そして時代に合わせた対策を防災士の視点から紹介します。

耐火金庫の耐用年数とは
耐火金庫は、その名の通り火災から中の貴重品を守ることを目的としていますが、その効果は永遠に続くわけではありません。実際には、製造から約20年が経過すると、その耐火性能が低下するとされています。中でも、1990年以前に製造された金庫は、現在の技術基準に比べて性能が劣る可能性が高く、老朽化によりさらに性能が低下していると推測されます。

なぜ耐火性能は低下するの?
耐火金庫の主な構造材料には、断熱性を高める特殊な耐火材が使われています。しかし、時間の経過とともに、これらの材料は湿気や温度変化の影響を受けて劣化します。その結果、金庫の耐火性能が本来の仕様から低下してしまうのです。

耐火金庫の選び方と更新の重要性
耐火金庫を選ぶ際には、製造からの年数を確認することが重要です。最新の金庫を選ぶことが、より高い安全性を確保するための鍵となります。また、既に使用している耐火金庫が20年以上前のものであれば、性能の確認や新しいものへの交換を検討することがおすすめです。

古い金庫の処分方法
耐火金庫は粗大ゴミとして処分することができません。そのため、専門のリサイクル業者に依頼するか、メーカーの回収プログラムがある場合はそれを利用するのが適切です。金庫を適切に処分することで、環境への負荷も減らすことができます。

耐火金庫は貴重品を守る重要なツールですが、その性能は無限ではありません。適切な選び方と時宜に合った更新が、貴重品を守るうえで不可欠です。今回の能登半島地震で、改めて自宅の金庫を調べてみると、20年以上経過していました。半永久的に使えると思っていたのですが、そんなに甘くないですね。

地震やその他の災害に備えて、防災としての準備を怠らないことが大切です。この情報が、皆さんの貴重品を守る助けとなることを願います。

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