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2024年元旦に能登半島地震で被災した女性防災士です。防災士としての知識を基に、非常用…

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2024年元旦に能登半島地震で被災した女性防災士です。防災士としての知識を基に、非常用リュックの中身、どうすれば災害に強い生活を送れるか、地震保険に関するあまり知られていない事実、災害後の行政手続きの進め方など、被災者ならではのリアルな声を伝えます。

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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】まさか!能登に大地震が起きるなんて:生の経験に学ぶ防災の教訓

令和6年1月1日午後4時10分、最大震度7を記録した能登半島地震が起きました。2020年頃から地震が頻繁に起きていましたが、1000年に一度とも言われるような大災害が起こるとは、誰も想像していませんでした。 石川県は、地震保険の掛金が東京に比べて低いこともあり、「地震が少ない地域」という認識がありました。しかし、予想外の大地震が発生したのです。 地震が発生した際、まずは自分を守ることが最優先です。私の住む地域では震度5強を記録し、家がきしむほどの強い横揺れが約2分間続きま

    • 【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】石川さゆりの能登半島をカラオケで歌うと1円寄附されるってホント?

      先日、久しぶりにカラオケに行った際、友人から「石川さゆりの『能登半島』を歌うと1円が寄附されるらしいよ」と言われ、はりきって歌ってみました。なんだか素敵な取り組みだなと思いつつ、その真偽を確かめたところ、どうやら本当に一時期、カラオケで歌うと1円寄附されるプロジェクトがあったことが分かりました。ただし、残念ながらその取り組みは期間限定で、すでに終了しているとのことでした。 カラオケで復興支援「今こそ日本の歌力」 この寄附プロジェクトは、全国カラオケ事業者協会が能登半島地震

      • 【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】二重被災に揺れる白米千枚田 もう一度、絶品おにぎりを届けたい!

        石川県輪島市の国指定文化財「白米千枚田」が、能登半島地震と9月の記録的な豪雨による二重被災に見舞われました。日本海に面するこの美しい棚田は、昼夜の寒暖差や良質な水源の恵みを受けて育つ米で知られています。白米千枚田の米は、その独特の甘みと食感で人気があり、道の駅「千枚田ポケットパーク」では、このお米で作ったおにぎりが絶品として親しまれてきました。しかし、今年の二重被災により、千枚田の復旧はさらに難航しています。 二重被災の衝撃—地震と豪雨が千枚田を直撃 2024年の元日に発

        • 【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】実りの秋が遠のく 地震と豪雨が能登の農業に深刻な打撃!

          能登半島を襲った自然災害が、地域の農業に甚大な影響を及ぼしています。元日に発生した能登半島地震で既に大きな被害を受けていた農家たちは、少ないながらも秋の収穫を心待ちにしていました。しかし、9月に襲った記録的な豪雨が、彼らの希望をさらに打ち砕きました。 農業を直撃した豪雨と地震の影響 9月21日の豪雨で川が氾濫し、20ヘクタールにわたる米やブロッコリーを育てていた44歳の男性の田畑は濁流に飲み込まれ、まるで茶色の池のような状態になってしまいました。この農家は、地震で壊れた用

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          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】全国のライダーが能登・千里浜に集結!SSTRは20日まで開催中

          太平洋側から羽咋市の千里浜海岸を目指す国内最大規模のバイクイベント「サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー(SSTR)2024」が、10月5日に開幕しました。今年で12回目を迎えるこのイベントで、初日には全国から集まった1906台のバイクが夕暮れの千里浜なぎさドライブウェイを駆け抜け、感動的なゴールを迎えました。 ライダーたちの声—「来年は奥能登へ」 ライダーたちは、日の出とともに太平洋側を出発し、道の駅や高速道路のサービスエリアを巡りながら、夕暮れに千里浜海岸を目指

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          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】「見捨てないで」—アンケートが明かした子どもたちの切実な声と現状

          2024年の能登半島地震から9か月以上経ちましたが、被災地の復興はまだ道半ばです。非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が実施したアンケート結果から、被災した子どもたちの切実な声が浮き彫りになりました。約2,000人の子どもたちを対象にしたこのアンケートでは、「見捨てないでほしい」といった深刻な意見が数多く寄せられ、復興の遅れに対する不安や国への失望の声が目立ちました。 子どもたちの思いが映し出されたアンケート結果 このアンケートは、石川県輪島市をはじめ

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】「見捨てないで」—アンケートが明かした子どもたちの切実な声と現状

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】輪島の倒壊ビル 公費解体がついに始動 7日から“輪切り”解体で年度内完了へ

          2024年の元日、令和6年能登半島地震によって輪島市中心部のビルが倒壊しました。この倒壊ビルについて、輪島市はついに10月7日から公費による解体作業に着手することを決定しました。倒壊したまま残っていたビルは7階建てで、地元住民からは早期の解体・撤去を求める声が上がっていました。ビルの解体は、上層部から“輪切り”にして順次進められ、年度内の完了を目指しています。 公費解体とは?誰が費用を負担するの? 「公費解体」とは、地震などの災害で半壊以上の被害を受けた家屋について、所有

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】輪島の倒壊ビル 公費解体がついに始動 7日から“輪切り”解体で年度内完了へ

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害ボランティアは高速代無料?ウェブサイトから登録できます!

          能登半島の豪雨被害に対する支援として、災害ボランティアの参加登録がウェブサイトから簡単に行えます。公益財団法人「石川県県民ボランティアセンター」によると、ボランティア募集は「令和6年(2024年)能登半島地震・石川県災害ボランティア情報」ウェブサイトで行われており、個人や団体の参加を広く募集中です。 個人でボランティアに参加したい方は、ウェブサイト内の「新着情報」ページから予約フォームを通じて応募が可能です。団体の場合は、被災した12市町のボランティアセンター(ボラセン)か

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】災害ボランティアは高速代無料?ウェブサイトから登録できます!

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】石破茂総理が能登にやってきた!奥能登豪雨が激甚災害指定。指定されるとどうなるの?

          10月5日、石破茂総理が奥能登豪雨の発生から2週間を経て、輪島市と珠洲市を訪れました。今回の訪問は、豪雨や地震による被災状況の確認を目的としたもので、石破総理は視察後、内閣府防災担当の人員や予算を大幅に強化し、「防災庁設置へ向けた準備を進める」という考えを明らかにしました。また、同県の馳浩知事と面会し、奥能登豪雨を「激甚災害」に指定する意向も示しました。この指定により、国からの支援が拡大されることになります。 激甚災害に指定されるとどうなるのか? 「激甚災害」に指定される

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】石破茂総理が能登にやってきた!奥能登豪雨が激甚災害指定。指定されるとどうなるの?

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】「奥能登豪雨」「能登地方の記録的な大雨」—マスコミによる異なる表現に違和感があるのは私だけ?

          最近の奥能登豪雨をめぐって、報道機関ごとの表現の違いに私は少し違和感があります。地元の北國新聞やテレビ金沢は「奥能登豪雨」と表記している一方で、NHKは「能登地方の記録的な大雨」、朝日新聞は「能登豪雨」、中日新聞は「能登の記録的豪雨」、読売新聞では「能登大雨」として報じられています。 不思議なのは、同じ地域で発生した豪雨災害にもかかわらず、こうして表記や名称が統一されていないことです。能登半島地震の際には、メディアや公共機関が「能登半島地震」として一貫して報じていたため、名

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】「奥能登豪雨」「能登地方の記録的な大雨」—マスコミによる異なる表現に違和感があるのは私だけ?

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】能登半島地震と奥能登豪雨で「二重被災」の輪島・珠洲、衆院選投票時間を短縮へ

          2024年元日に発生した能登半島地震と、9月に襲った豪雨で「二重被災」を受けた石川県の輪島市と珠洲市は、10月27日に投開票が見込まれる次期衆院選の投票時間を短縮することを決定しました。この変更は、投票者の安全確保を最優先にしたものであり、特に悪化した道路状況を考慮しています。 投票時間の短縮と投票所の削減 輪島市と珠洲市は、前回の衆院選と比べて投票時間を大幅に短縮します。輪島市では、従来の午前7時~午後8時の投票時間を、最大で5時間短縮し、一部投票所は午後5時までとしま

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          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】スーパー閉鎖に病院統合、公共料金の値上げなど、過疎地の現状を紹介します

          奥能登などの過疎地域では人口減少と高齢化が進み、地域社会にさまざまな問題が浮き彫りになっています。スーパー閉鎖に空き家の増加、病院統合、インフラ維持の困難など、生活基盤に関わる課題が日々深刻化しています。それぞれの問題を詳しく見ていきましょう。 空き家問題 空き家問題とは、居住者がいないまま長く放置された家屋によって引き起こされる問題です。具体的には、景観の悪化、衛生上の問題、さらには建物の倒壊や犯罪に利用されるリスクといった安全面での懸念があります。しかし、空き家は私有

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】スーパー閉鎖に病院統合、公共料金の値上げなど、過疎地の現状を紹介します

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】石川県の人口が46年ぶりに110万人を下回る!奥能登地域の過疎化が止まらない

          石川県の人口が46年ぶりに110万人を下回ったことが明らかになりました。県が発表した推計によれば、2024年9月1日時点で石川県の人口は109万9086人です。石川県の人口が110万人を割り込むのは1978年以来のことになります。 人口減少は全国的な問題である一方で、特に地方部でその影響が顕著です。石川県においても、過疎化の進行が地域社会に大きな影響を及ぼしつつあります。その中でも、奥能登地域は地震による被害が追い打ちをかけ、人口減少がさらに深刻化しています。 地震が引き

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】石川県の人口が46年ぶりに110万人を下回る!奥能登地域の過疎化が止まらない

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】ボランティア参加を呼び掛ける知事に批判集中の理由(後編)

          「ボランティアの投入」という表現への批判 馳知事のボランティア呼びかけについて、9月24日に開催された災害対策本部会議での発言が議論を呼びました。会議中に「1日も早く、泥かきなどのボランティアを大規模に投入する必要があると痛感した」と述べたのですが、この「投入」という表現が批判されました。一部の記事では、「まるでボランティアを自身の指揮命令下に置いているかのような発言」と指摘され、不快感を示す意見が出ています。 ボランティア支援に必要な制度的な支え ボランティア活動への

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】ボランティア参加を呼び掛ける知事に批判集中の理由(後編)

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】ボランティア参加を呼び掛ける知事に批判集中の理由(前編)

          石川県の能登半島が豪雨に見舞われてから、1週間以上が過ぎました。元日の地震で大きな被害を受けた珠洲市、輪島市、能登町を中心に、今回の豪雨で甚大な被害が再び広がっています。9か月間で2度も大きな自然災害に見舞われた人々の中からは、「心が折れた」という声も聞こえてきます。復旧・復興に向けてようやく進み始めた矢先の災害に、多くの被災者が大きなショックを受けています。 馳知事の全身全霊をかけた宣言とボランティア呼びかけ 石川県の馳浩知事は、災害支援の陣頭指揮に立ち、SNSなどで積

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】ボランティア参加を呼び掛ける知事に批判集中の理由(前編)

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】奥能登大雨災害で死亡した14歳の少女にお悔やみを申し上げます。地震を乗り越えたのに豪雨の犠牲になるなんて

          9月30日、福井県三国沖で発見された14歳の少女の遺体について、福井海上保安署からの発表がありました。その少女は、奥能登豪雨で行方不明となっていた輪島中学校3年生の喜三翼音(きそはのん)さんとみられています。着衣の確認を行った父親・鷹也(たかや)さんは、「娘の服で間違いないと思う」と語り、家族や友人たちは希望を捨てずに待ち続けた末の深い悲しみに暮れています。 父親が語る最後の思い出 翼音さんが着ていた服には、父親が1年前に譲ったというスマートフォンゲームのキャラクターが描

          【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】奥能登大雨災害で死亡した14歳の少女にお悔やみを申し上げます。地震を乗り越えたのに豪雨の犠牲になるなんて