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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】地震から4カ月。時間軸でみると復旧期と言うけれど…。

巨大地震が能登半島を襲ってから4カ月が経ちました。災害復興には、目安となる時間軸が設定されていて、今は被災者の生活を再建する「復旧期」に当たります。地震の発生から復興に至るまでの時間軸をまとめました。

初動期:発生から72時間以内
地震直後の72時間は、初動期と呼ばれる最も重要な時間です。この間に家族の安全を確保し、速やかに避難を完了させることが求められます。この期間は医療救助の「ゴールデンタイム」ともされ、迅速な行動が生存率を大きく左右します。

被災生活期:4日から40日程度
この期間はライフラインが寸断され、基本的な生活支援が中心となります。救援物資の配布や応急処置が行われ、多くの被災者が避難所での生活を余儀なくされています。コミュニティの支えが心理的な安定にも寄与しています。

復旧期:40日後
40日を過ぎると復旧期に入り、仮設住宅への移動や生活基盤の再建が進められます。この期間は、失われた日常との向き合いや新たな生活への適応が求められる時期です。輪島市や珠洲市などでは新たに仮設住宅が完成し、5月中旬からの入居が予定されています。

復興期:1年後
復興期には、物理的な復旧を超え、地域の再活性化や持続可能な社会の構築が目指されます。心の復興も重要で、地域全体で支え合うことが更なる回復を促します。

被災地は目まぐるしく変化し、私たちは復旧期の真っただ中にあります。災害ボランティアの方々も全国から駆けつけ、その支援は計り知れないものがありますが、SNSでの情報発信が制限されているため、彼らの活動が広く知られることは少ないのが現状です。


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