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教会の問題

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キリスト教会はとても居心地のよいところです。でも、満点を期待してはいけないでしょう。たくさんの問題を抱えています。とくに内側にいると見えないものを、なんとか見ようとするひねた者が…
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#医療従事者

コロナ禍はまだ顧みる段階ではないが

コロナ禍はまだ顧みる段階ではないが

命に関わる情報なので、迂闊に素人の発言に全幅の信頼を寄せることはご遠慮ください。しかし、本当かどうかご確認戴くことは歓迎したい。
 
2023年5月中旬から、新型コロナウィルス感染症の新規感染者数や死亡者数を発表しなくなった。それは、医療機関に、逐一所定の形式で毎日報告する義務を課さなくなったということである。医療機関は、少し助かっている。但し、それが感染に関して安全になった、ということを意味する

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新型コロナウイルスとインフルエンザ

新型コロナウイルスとインフルエンザ

この冬は、インフルエンザが流行している。これまでコロナ禍の中、何のせいだか不明だがインフルエンザは殆ど表に出てこなかった。だが今回、新型コロナウイルス感染症と共に、インフルエンザも多数出ている。
 
これらが、症状からすると、見分けがつかないのである。
 
医療機関では、発熱外来をもとよりやらないところもあるが、それを受け容れたところは、両方セットになった検査キットを準備しなければならない。
 

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コロナ禍における教会と国家について

コロナ禍における教会と国家について

「まんぼう」などと、どこか見下したような呼び方をし始めると、恐らく何かがおかしくなっていく。「まん延防止等重点措置」のことである。新型コロナウイルスの感染が広がってきた頃にも、「コロ助」などとバカにした言い方をしていたツイートがあったが、まともなことを言ってはおらず、嘘でまかせばかりばらまいていた。デマのばらまきは、その後法的に処罰されるようになっていった。
 
新規感染者数が減少傾向にあったため

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事の深刻さ

事の深刻さ

新型コロナウイルス感染症の新規感染者は驚異的に増えている。これが保健医療の場でどれほど深刻なことになっているか、あまり気づかれていないように見えるために、まず知ることからと思い、少しだけ簡潔に綴る。
 
新規感染者の増大は、この二年間のことが参考にならないほどに、濃厚接触者が感染者より遙かに多い人数として数えられているということである。医療従事者は、基本的にこれまで現場においては濃厚接触者にはなら

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医療崩壊の責任は私にもある

医療崩壊の責任は私にもある

新型コロナウイルスは世界を大きく変えた。その中で、日本政府はどういうことをしてきたか。対応は、ベストではなかったかもしれない。あのマスクのように、なんだったのだと思うようなものもある。だが、トータルに見て、善処しているのではないか。補助金も各方面に出している。ワクチン接種については、安全性を確認する期間をもって、国民に提供している。もちろん、ワクチンで解決する問題ではないのだが、最低限なすべきこと

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政治の悪口でなく医療崩壊の現実のために

政治の悪口でなく医療崩壊の現実のために

医療が崩壊している。もちろん、大都市においてだが、中小都市でも、その分医療機関が少ないから、崩壊している可能性が高い。沖縄がそのよくない例だ。
 
まだ崩壊していないじゃないか、そんなニュースはないし、とお思いの方は、間違っている。報道されたときには、もうどうしようもなく社会が壊れた時なのである。まだ懸命に、医療従事者や保健所職員が限界を超えて耐え忍んでいるだけのことである。
 
そこでもの申すの

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感染しても自宅療養を……

感染しても自宅療養を……

ファラオの家臣が王に進言した。
「……エジプトが滅びかかっているのが、
 まだお分かりになりませんか。」(出エジプト10:7)
 
正義を思う心、惻隠の情からだということは分かる。だが、感染しても自宅療養を、という方針を出した政府に対して、ただ一方的な非難しかできないというのは、あまりに現場を知らなさすぎる。
 
医療現場と保健業務は、すべてとは言わないが、一定の箇所で確実に、崩壊している。ファラ

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犠牲

犠牲

『ナルニア国物語』は、キリスト者として、あるいは伝道者として、作家活動を続けたC.S.ルイス(イギリス)の最も有名なファンタジー物語のシリーズである。私もファンタジーものに熱中した時期があり、全巻読んだ。瀬田貞二さんの訳だったが、児童文学に長けた方の選ぶ言葉は、読みやすかった。『指輪物語』の訳もこの方で、やはり抵抗なく読み続けることができた。
 
映画化は不可能と言われていたこの『ナルニア国物語』

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オリンピック開会式

オリンピック開会式

見てしまった。概ね見ようとは思っていたが、最後までずっと見る予定ではなかったのに。
 
賛否両論あるだろうし、医療現場の厳しさを思うと、何もないほうがよかったとも思う。しかし、反対者も注意しなければならない。いま感染者が増えているのは、オリンピック関係によるものではないということに。感染拡大はオリンピックのせいだ、などと言うのは明らかにおかしい。この連休に人が動いているのは、そのせいではないはずだ

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法

中学で生徒会役員をしたとき、それはどこか「ごっこ」めいていたと思う。何かしら事務の手続きを覚えるための練習の場のようなものだった。事務レベルで何をするか、それを総会という建前の中でどう営むか。いろいろ教えてもらった。
 
それでも、生徒総会で、靴下のライン数についての校則を変更するに至ったのは、ひとつの成果であったかもしれない。規則を変えるにはどういう手続きが必要なのか、学んだ。
 
ブラック校則

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現場の労苦に気づいて (使徒16:25-40)

現場の労苦に気づいて (使徒16:25-40)

神に行く手を阻まれた末、マケドニア人の幻がパウロに現れて、ギリシアの土地に向かうことになったところ、そこで信じる者が現れたという、ちょっとめでたい話を先週致しました。今日はその続きです。
 
リディアというたぶん裕福な女性とその家族がイエスを信仰するに至り、これまたたぶん、その出会いとなった祈りの場所なるところに、パウロと一行は向かいます。するとそこでトラブルに遭います。ある奴隷の女、たぶん巫女の

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だれが隣り人になったと思うか

だれが隣り人になったと思うか

聖書の中でも、非常に有名な喩えがある。欧米では、この喩えを題にした法律すらある。緊急時に行った医療行為については責任を問われない、というものだ。その喩えを、シチュエーション全体と共に、口語訳聖書で引用する。著作権の上でも問題がないからだ。
 
するとそこへ、ある律法学者が現れ、イエスを試みようとして言った、「先生、何をしたら永遠の生命が受けられましょうか」。彼に言われた、「律法にはなんと書いてある

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祈ります

祈ります

大阪での新規感染者の増加が著しかったが、その数字が各地方へ飛んでいる模様です(大阪に住む方々が安心できるようになることを願っています、いえ、どこででも)。人の動きがある限り、新型コロナウイルスの感染拡大は、簡単にはなくならないように見えます。
 
大阪では、亡くなる方が多いことで心が痛みます。苦しかったことでしょう。また、その家族な身内の方々の苦悩と悲しみも、想像を絶するものがありましょう。高齢の

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SDGs

SDGs

もう半世紀ほどの時を数えるかもしれないが、「エコ」という言葉が流行った。「エコ」と名を付ければ売れるというような商品が溢れていた。一部の深刻に考える人を除いて多くは、その商品を出すこと自体が「エコ」に反するという点には気にしていなかった。そして、なんとなく「エコ」にすべきだという方向性だけが了解されて、世の中の舵取りがなされてきた。

「SDGs」なる語がここのところ流行っている。「SDGs」とは

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