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#詩

詩「面影の小箱」―#たまる物語企画参加

詩「面影の小箱」―#たまる物語企画参加

母さんが 天国へ旅立って
母さんの思い出を
大切に 貯める小箱を
心の奥に作りました。

千代紙で 折られた
小さな ひな人形には、
細くて 白い指先の思い出

湯気の立ち昇る
白いご飯には
母さんのエプロンの香り

廊下磨きの
雑巾の チクチク縫い目にも
母さんが いました

何気なく口ずさむ
「すみれの花咲くころ」は
母さんの愛唱歌

今も 窓辺に揺れる
モーニングローズの
プリザーブドフラ

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わたしの「たまる」「処理する」

わたしの「たまる」「処理する」

長所を訊かれたら、言いやしないが
「情報収集能力」「データの分析能力」
たまる情報を取捨選択し、分析していく
それから戦略なりを立てる

仕事の話なら、前職の葬祭業では
ふらりと目についた仏壇屋に入り
価格はどこも似たり寄ったり
なので、どれだけの知識を従業員が持っているか
どんなアフターサービスがあるのか、聞いてくる

新設の霊園ができた、納骨堂がオープンした
お客の顔で、説明してもらい見学しな

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noteで小説を書いてみたけど

noteで小説を書いてみたけど

noteの話題に触れてみる

わたし自身、noteに新しい発見は特にない
ただ、新しい行動はあった

詩や小説を書く方々のを今まで以上、熱心に読む
ショートショートが3000字前後
他が短文になったのもあり、読んでいる

読んでいると、わたしも書いてみたくなる

情報商材とエッセイ、自己啓発はダントツに読まれ
俳句も含め、詩や小説は読まれにくい

読まれにくいジャンルを書くモチベーション
どうやっ

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自分と他人の意図は異なる

自分と他人の意図は異なる

『人を人として見る』

わたしに危害を加えた男性を人として見れず
警察に被害届を提出し
男性は傷害罪で逮捕された

男性にも親がいて、仕事があって
わたしのことを好いてくれるから
「可愛さ余って憎さ百倍」、なんて理解しなかった

万人に向けて、人を人として見るとは理想で
余程、達観した人物じゃないと
「人を人として見る」
「人を形として見る」に分けているように思う

冒頭のように極端な例ではなくと

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🍎詩)うたいびと

🍎詩)うたいびと

謳い人は詩をうたう
誰がためにか
我がためにか
想い人に愛を届けと
赤い空に悲しみを投げよと
その詩は風に運ばれ何処へ
星になるのか
藻屑に変わるのか

謳い人は詩をうたう
誰がためにか
我がためにか
優しさを撒き散らし
過ちを嘆くのか
帳の降りた世界で
光に変わるか
黒の中へと溶けて消えるか

謳い人は詩をうたう
すぐに消えてしまうとしても
言葉を探し言葉を並べ
小さな世界を創り出す

私は此処

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読みやすさは親しみやすさ

読みやすさは親しみやすさ

高校時代の制服はブレザーで
勉強さえしていれば校則が緩い、楽勝学校
個性がほしくて皆がやること以外を求めた

ラルフローレンの靴下は、ももまろ
天然金髪に踊るリボンは、ももまろ
ランコムのトレゾアは、ももまろ

以下、身バレ防止で控えるとして
何かの病気ぐらいに、自分をマーキングした

文章も同じで、お金をもらわない
これといった規則がない中では
一貫性を重視し、主語を明瞭にし、リズミカルに
「わ

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詩)心を亡くす

詩)心を亡くす

荊の道はどこにあるのか
ヌルヌルとしたヘドロの様なそれは
踏み付ける度に足の指に絡み付いた

微睡の中を歩いていると
フワフワとして空の位置も覚束ず
不快感は昨日に置き去りのまま

痛みを伴なわずに進む道は
何処へ続くと言うのか
忙しさに思考は食い散らかされ
長針と短針の違いさえもあやふやに

ひび割れた器に
ポツンポツンと水滴が当たる
水は溜まらずに
ザラザラの表皮に染みていく

真実は嘘と絡み

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峻別できない人の暴力

峻別できない人の暴力

独りよがりな認識の外では、誰も幸せになってない

小学4年のとき、同じクラスのちいちゃんが
クラスの女子を全員、自分の誕生日会に呼んだ
全員といっても17人
日頃、交流がない女子と打ち解けて
女子は満足感を得て、月曜日を迎えた

ところが、同日のホームルームで
男子の1人から
「誕生日会に呼んでもらえなかった人は傷つく」

女子は全員参加していたし
女子同士が目と目を合わせていた

この男子はホー

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詩)唯の人

詩)唯の人

些細な事にイラついて
先の事を話すより
戻れぬあの日を語ってばかり
大した経験もないくせに
俺らが若かった頃はって
煙たい説教と愚痴を垂れ流して
いつの間にそんなに偉くなったんだ

ちっとも偉くも立派にもなってやしない
あの日、いつかの夢を語っていた青年も
気づけば初老のおっさんになって
麦酒の苦さを美味いと感じる位しか
理想の大人にはなれていない訳で
それでも毎日はくるくると繰り返されて
きっと

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わたしのためにある言葉

わたしのためにある言葉

明け方に雨が降る日が続いて
秋、落ち葉だらけの
庭や道路を掃き掃除すると
通常の季節より時間がかかる

道にへばりついた葉を、腰を屈めて剥いでいく
「身体が硬くなったな」
年齢を実感しながら、手を動かす

秋が好きなのか、苦手なのか
生の果物は食べられても、アレルギーがあるので
桃はドライフルーツや缶詰がいい
リンゴもそうで、口がかゆくなる
隔世遺伝、故なのか

日暮が早いと、未だに人肌恋しく

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わたしの本質は人間のクズ

わたしの本質は人間のクズ

リアルとネットの態度を一致せねば
わたしに出来てないことの、1つ

リアルは、自分に自信を持って言えば
本当に「いい人」であり、「良い人」ではない
なるべく無害でいる

変な人に絡まれても、自分から絡みに行かない
見なかったことや知らなかったことにし
ハラワタ煮え繰り返っても、ジッと我慢する

これには裏づけ、原因があった

学生時代までは、妙に勘が良く
君子危うきに近寄らず
なんとなく自分に従い

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【詩】月の鏡

【詩】月の鏡

月の鏡

群青色の夜空
神さまのおとぎ話みたいに
満月が静かに微笑む
散りばめられた星屑の下で
湖は月の鏡になる

しんとした異次元を彩るがごとく
清らかさが音もなく辺りに漂う
柔らかく心をほぐす夜風は
仄かなさざ波となり
しじまに優しく触れる
あなたの魂のように

湖面に描かれる光の賛歌
脆そうに見えて
崩れても崩れても元に戻る鏡は 
愛の鼓動に似た姿で
宇宙も美しさも超え
永遠の証になる

履歴は問いません、今のあなたがみたいんですと言ってくれた人。

履歴は問いません、今のあなたがみたいんですと言ってくれた人。

こういう返事が返ってくるだろうなって

どこかで人は想像しながら話しかける

ことってあるけれど。

想いもよらない返事を頂いて、そのことが

忘れられないことってある。

わたしは、むかし1冊だけ短歌集の本を

出版したことがあった。

その時、とある方からお声をかけて頂いて、

ぼくたちのサイトで、もしよろしければ

書いてみませんか? と、お誘いを受けた。

今お誘いを受けたと、しれっと落ち

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詩)優しい嘘

詩)優しい嘘

また、今度でいいよ
一緒にいられたらそれだけで幸せだよ

嘘じゃないんだ
嘘じゃ
本当に側にいたいし
一緒にいたら楽しいし
でも、本当は
グシャグシャにしてしまいたいとか
思い通りにして欲しいとか
独りよがりの愛情は欲望と同居して
混じり合う事も分離する事も出来ずに
頭蓋の中をクルクルと回っている

君が好きだからなのか
僕が嫌われたくないからなのか
正直、考えるのも面倒になって
何処からか借りて

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