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わたしの本質は人間のクズ

リアルとネットの態度を一致せねば
わたしに出来てないことの、1つ

リアルは、自分に自信を持って言えば
本当に「いい人」であり、「良い人」ではない
なるべく無害でいる

変な人に絡まれても、自分から絡みに行かない
見なかったことや知らなかったことにし
ハラワタ煮え繰り返っても、ジッと我慢する

これには裏づけ、原因があった

学生時代までは、妙に勘が良く
君子危うきに近寄らず
なんとなく自分に従い生きていた

社会人になって、会社の先輩である
片さん(片岡さん)が退職に至るまでを
教訓にし、今も生きている

会社は当時、よその企業よりいち早く
顔写真入りの社員証を首から下げさせた

うっかりすると、社員証を表にして
コンビニへ行ってしまうなどあり
片さんは、これが仇になった

昼休憩に銀行へ行った片さんは
ATMで居座る女性へ
「後ろも並んでいますよ」
声をかけて、その女性が会社へクレームを入れた
首から下がった社員証を見ていたのだ

片さんの人柄は、わたし達が知っている
飲み会なども同行していたので
物腰が柔らかく、場を和ませる人
正義感は強く、思ったことをすぐに言う人

会社は片さんを呼んで注意した
上司は「片岡の気持ちは分かる」と
後からわたし達に言っていた

片さんは席に戻ると
「我が社にご迷惑をおかけした」
退職届を提出した

退職の日
うちの部署にも挨拶へお見えになり
「それで辞めなくても…」

皆、片さんの家庭の事情を知っていた
お子さんへ学費が必要で、介護があること

ATMを占領する人がいて、イライラした経験は
部署の全員がすぐに理解できたし
片さんが暴言を吐かない人も分かっていた

営業車や社員証は、個人が会社の顔
会社に泥を塗ったと、片さんは腹を切った


こんなわたしでも、会社の顔
いつ誰が見ていて、クレームが入るか分からない
社員証を裏返して外出するより、言動を改める

前職でも、会社帰りにコンビニへ寄ると
「あら、所長さん」声をかけられた
一度や二度じゃない
休みの日に買い物をしていると
「もしかして?」リアル鬼ごっこだった

ネットではそれがない
正直に言ってしまえば、一生会わない人と接する
ハンドルネームを変えてしまえば、別人になれる
それほど雑な世界で、雑に利用し
リアルの1/2は、気を抜いている

ネットでは虎でも、リアルでは猫
こう言われる所以は
顔や本名、どこに所属しているかバレないから

わたしの本質は人間のクズだ

吠えて噛みつく、ネットにいる弱虫が
本物の自分だと
「やはり乖離させておこう」書きながら考え直す