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七夕の夜。それで、孤独は回避できたのか問題
このnoteを始めてちょうど一年ほどになる。始めたきっかけは毎年幼馴染みと行く横浜中華街にある占い館の占い師の先生に、
「孤立しやすい人生を送りがちだから、何かクリエイティブなことを発信することで回避しましょ!あ、文章書けるでしょ?それがいいわ!」
という一言にあった。
それからわたしはnoteにつれづれと投稿するようになった。
占いの先生が適当なことを言っているとは思わないけれど、noteは
今朝は謎に気分落ちたけどたぶんこれ天気のせいだわ
EVE飲んで頭痛抑えたら元気になった!
可愛い瀕死の狐さんがくちばしの鋭い鳥にお腹をついばまれてる夢見た
こわ
綿来かごめとは何だったのか
綿来かごめはどうして「死」というかたちで物語から唐突に退場したのだろうか。
2021年に放映されたドラマ「大豆田とわ子と3人の元夫」をアマプラで再び観た。
唐突に起こりうるのが現実の死であると反対に、操作できる物語の中でかごめの突然の死はまったく予定調和ではなく、リアルで衝撃的だった。
綿来かごめのように、この世にあるシステムのどこにもしっくりこないと感じていて自分のサイズで適当にぼちぼち生
嫉妬心のない人生(とは?)
幸せそうな誰かがいたとしても、自分の幸せの取り分が減るわけではない。
他人の幸せは自分の人生に関係しないことであるはずなのに、なぜ人は人に嫉妬するのか。
東京生まれのアラサーが鼎談する「夜ふかしの読み明かし」というポッドキャスト番組がある。
アナウンサー、哲学者、芸人とキャリアが異なる3人が、小説や漫画、哲学的な問いをテーマに立てる内容が面白くてはまっている。
人はなぜ嫉妬するのか。
これは
【シェイプ・オブ・ウォーター】異種愛って良い
アマプラで「シェイプオブウォーター」を観た。
大変にいい映画だった。
研究所に掃除婦として働くイライザが、研究所に捕らえられている人魚に音楽を聴かせながら一緒に食事をするシーンで理由もなく涙した。
なんだかとても美しいものを見たような気がした。
グロテスクと紙一重の造形美の人魚を見て、わたしはなぜか飼い猫に似ていると思った。表情に愛嬌があるのだ(瞬きするときに瞬膜が見えるところ、喉を鳴らすよう
架空のリアルな女性譚「わたしたちは無痛恋愛がしたい」を読む- だからわたしはピルに頼ることにした-
彫刻家の友人Yちゃんが薦めてくれた瀧波ユカリの漫画「わたしたちは無痛恋愛がしたい」を読んだ。月に一度、わたしは生理が来ると同時に廃人と化して布団の中でiPhoneの画面を見ることしかできなくなる。この期間に、なんとなく読むなら今だと思った。
世の女性達はみんな、どこまで己の身体を管理している(或いはしていない)のだろうか。同じ世界を並走している女性間でも、自分自身のケアにどこまで心を砕いているの
非現実の王国で(寝起き)
額から、茹でた素麺のような白い糸が放射状に広がって伸びている。
その糸はわたしが通っていた小学校の教室の黒板を貫通して、4つの教室を渡るほど長い。
曇天か雨の日のときのような、暗さと静けさとつめたさで充満する教室。
でも嫌な感じはせず、清らかな空気で、わたしが記憶している教室よりもずっと静謐な場所だった。
ずっと前から知ってるような気がする。
ずっと前から当たり前にあるような感覚。
だから動じな
きは黄色のき、狂気のき
ピカソが秘密裏で経営しているというカフェに行ったことがある。
そのカフェは二階建てで、ダークブラウンの屋根に黄色い壁の、どっしりしつつもファンシーな外観で立派だった(ピカソというよりロートレックっぽい趣)。
せっかく知らない土地の、誰もが知っている画家のカフェでこれからお茶をするというのに、なぜか自販機でぬるい水を買うわたしと姉。
(この国の硬貨の外形は桜だった。)
姉は水を飲んだら満足したよ
夏と秋の間。探しものはハイスミスの日記。
夏のような日差しの日々が続いている。
暦の上では秋だけど、緑が目に眩しくて、夏とも秋とも言えない季節になると観返したくなる映画がある。
『リプリー』(原題『The Talented Mr.Ripley 』)という1999年のアメリカ映画である。
これは1960年にアランドロン主演で有名な『太陽がいっぱい』のリメイク作品で、孤独で貧しい青年トム・リプリーが、富豪の息子に近づいて殺し、彼になりすま