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若くなくてもいいんじゃない?(エイジングケアの話ではない)

健康でも美容の話でもない。今朝みた夢の話。
10年前の肉体に戻って現在を生きられるとするなら、という話。

***
わたしと母は10年前の肉体になっていた

Tちゃん(小中の同級生)の赤ちゃんの頃に出会う
ほっぺつんつんしたり思い切り可愛がる
なんだかこの世界の人々はみんなとても瑞々しく若い

帰り道、彼岸にかかる橋を渡って停めてある車に乗って10年後に帰ろうとした
するとTちゃんのお母さんのようなそうでない人が、
川が氾濫してるから危ない
このままの帰路では10年後に帰れるリミットに間に合わないから、といって自分の車に乗せて別ルートでわたしたちをもとの時空へ帰らそうとしてくれた

車を飛ばす中、森が茂る街道を走った
この森があることを知っていた
メタセコイア並木のような青々とした美しい森(コインパーキングもあったけど)
右手には富士山の山頂が見える
その姿は、台北の故宮博物院にある翠玉白菜のようにてらてらでこぼこしていて、六本木ヒルズタワーみたくギラついていて富士山ぽくはなかった

場面転換
建売住宅みたいな小さな感じのいい戸建てに帰れた
どうやらわたしの家らしく、中には女の人が何人かいた
全員わたしの姉妹らしい

黒木華みたいな楚々とした、若草物語のベスみたくおっとり優しい静かな佇まいの女の子がいた
夕方の傾いた日差しが入る薄暗がりの中、木のダイニングテーブルについていた
妹のようなその子に、
もし、この先本来の自分よりも10年若いまま生きることになったらどうする?
と尋ねてみた

彼女は少し考えたあと、静かに
「もとの自分に戻ることを選ぶ」といった
なかったことにしたくないのだろう

車中、母にタイムリミットはいつなのか聞くと、
わからない
でも過ぎたとしてもこのままでよくない?記憶はそのままで体だけ10年若いんだし
の言葉にメリットさえ感じていたわたしはそうよねぇといい、もはやタイムリミットはリミットの役割りがなくなっていた

でも妹の華ベスは、そうではない、と静かに、きっぱりといった
10年経てきたその身体に意味があることの何かを知っているような風情だった

***
若さは美しいけれど、美しさは若さではないということを示そうとしていたというよりも、身体の記憶というものがあって、それを重視しているように見えた。

夢の中にいる存在はなんだか聡くて、現実のわたしが思わないような考えをたまに一言で教えてくれる。
感謝。


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