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スーパーの裏でヤニ吸うふたり1巻レビュー〜もしくは、軽薄なラブコメは愛から僕たちを遠ざける
1軽薄なラブコメ
僕はラブコメ、試食以外食わず嫌い王だ。
原因は試食がまずいからである。xには、甘いラブコメで溢れている。〇〇さんはからかい上手、〇〇系女の〇〇さん。これらの試食の物語は本質的なことから逃げている。なぜなら、描かれるのは二人のイチャつき的な要素の寄せ集めでしかないからだ。※1
恋愛の甘いところだけを寄せ集めているような物語は人に幻想を抱かせる。宮崎駿と高畑勲の有名な逸話に以下の
雑記 コミュ症というか他人に興味がないという病の処方箋〜あるいはボードゲームの話(なぜか下ネタあり)
年を取るとゼロから関係性を構築するのが難しくなる。というのも人というのは全てのものを飽きるようにデザインされているからだ。
人間関係という刺激は、年を取れば取るほどカテゴリー分けされて陳腐になっていく。ツーブロックのガタイのいい営業マンがいたら、性欲強い系だし、家庭環境が悪くて携帯の画面がひび割れている女は簡単にセックスできるし、これを読んでいる人は暇人といったふうにだ。
物事をカテゴリーに分け
今さらにわかの映画レビュー「red(ワンピース)」(ネタバレあり)〜超前衛的尾田栄一郎
ワンピース、3大脱落ポイントはデービーバックファイト、スリラーパーク、高二病だと思う。
自分はもちろん後者で、高2の冬くらいに発病した。
「ベルセルク」とか「寄生獣」とかを読んで、椎名林檎とかニルヴァーナを聞きながら嫌儲的青春時代を送っていたのだ。けれど社会人になって、いまだにワンピースを大好きな友達が、5回見に行ったと豪語してたので、冷やかし半分にアマゾンプライムで見ることにした。そして、いい
一口推し海外ドラマ紹介「私立探偵ダークジェントリー」〜クズが作った、絶望に効くドラマ
究極の最悪とは絶望ではない。なぜなら最悪ならそれより下に落ちることはないからだ。絶望とはすなわち悪い状態から足掻く気力がない状態を言う。なぜ足掻く気力がないのか、それは自分が何をしても無駄だと思える状況に追い込まれているからだ。
絶望の裏には必ずしも挑戦や、挫折、敗北がある。
そんな状態の君を全体論的探偵ダークはきっと助けてくれる。
全体論とは
わたしはねこ
という文章がある。その時「は」
一口推しゲーム紹介「control」〜ゲーム史上最高風速
物語には風速がある。いわゆる最大風速というのは、小説なら「私はあなたの破壁人です」だし、映画なら「ブラッド・ピッドが最後に撃つシーン」だ。
そして、ゲームなら「灰皿の迷宮」である。
風速とはいわゆる盛り上がり度である。理想は全てフルスロットルで盛り上がっているのが最高なんだけど、それは基本的には難しい。なので基本的には最後に最大風速をぶち上げて、後味を良くしてにするのが多い。
controlという
ゲームレビューMount & Blade II: Bannerlord〜傑作。だが面白いゲームとはなんだろう
個人的に面白いマイナーゲームは少ないと思っている。そもそもゲームに詳しいわけじゃないが、面白いゲームというのは基本的に評価されるからだ。
ただ出会ったときの感動はひとしおといえる。
なぜ俺に誰もこのゲームを教えてくれなかったんだと叫びたくなる※1。だからあえて言わせてもらうとこのゲームは傑作だ。でも、初めてゲームをプレイするんですという人におすすめかと、言われれば少し難しい。自分の考えとしてはゲー
ブラック・ミラー シーズン6レビュー〜時間がないやつはこれを見ろ(もちろんネタバレなし)
時間ない人用に先に結論から書く
総評☆4 見た方がいい
見たほうがいい
一話「ジョーンはひどい人」☆4(見た方がいい)
五話「デーモン79」☆3.9(一話ほどじゃないが見た方がいい)
人を選ぶ
二話「ヘンリー湖」☆3.5(ブラック・ミラーぽさを全開を求める人以外は見よう)
時間あるなら見てもいい
三話「ビヨンド・ザ・シー」☆2.99(俺は勧めないけど世界が勧めてるので)
四話「メ
ほとんど無知な男の「ザ・フラッシュ」(ネタバレあり、そしてなぜか下ネタあり)レビュー〜究極だが、完璧じゃなーーい。
作品には端的に言うと二種類分ける。芸術系とエンタメ系である。芸術とは自己を表現することこそが目的であり、他人に理解されるように作られていないのに対し、逆にエンタメとは他人を楽しませる前提で作られている。そう考えると、「ザ・フラッシュ」は究極のエンタメに挑戦していたように思える。
登場するスターや小ネタの数は数知れず、DCを追ってきていたファン達はみな目を輝かせて最高のひとときを味わえることは間違