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#エッセイ

膝 全摘

塾へ行く2時間前から爆睡してしまい家を出るべき時間に飛び起きた。季節の変わり目はどこから湧いてくるのか変な人が歩いている。人間はみんな天使のようでもある。誰もがいきなり犬を蹴り殺してもおかしくないようにも見える。

よくやれているのか、よくなっているのかわからない状態で頑張っていくというのは厳しいというか不可能に近い。模試を受けていることに意味はあるの?と聞かれて偏差値や志望校判定が出ることがモチ

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私には、私がいるから大丈夫

私には、私がいるから大丈夫

朝の満員電車で聴いた

the pillowsの「funny bunny」が

ここ最近の中で、何よりもエモかった。

満員電車で泣きそうになっている私。

これがドラマだったら、私が主演で視聴者が
これまでの私の日々を見てくれているので

一緒に泣いてくれる感動的なシーンになると思うんだけど、視聴者はいない。

だからひとりで噛み締める。

でもさ、こういう自分にしか分からない感動ってめちゃくち

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ほどほどで作ったものは、やっぱり“ほどほど”にしか伝わらない

ほどほどで作ったものは、やっぱり“ほどほど”にしか伝わらない

「やっぱり、“作るもの”には時間をかけないとアカンよな」

私と分野は違うけれど、コンテンツを生み出す仕事をしている弟と話していたとき。

自分が作るもの(私だったら原稿)に対して、「何が大切だろうね」という話をしていたら、弟がぽろっと言ったことにガツンと頭を殴られたような気持ちになった。

「そやんなあ」と、これまで歩んできた社会人人生を思い出して、なんだか消えたくなってきた私……。

「時間が

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繊細なロマンチストでいるね

繊細なロマンチストでいるね

毎日世界に感情を揺れうごかされる。
地震なんてもんじゃないよ。感情の天と地は容易にひっくりかえって宇宙に投げ飛ばされちゃって、ばらばらに分解されてはぷかぷかと浮かぶ。
全部デリートボタンで消したいのに、なぜかまどろっこしく意識と感情は漂い続ける。このしぶとさ、ほかのところにいってよぅ。
でもね、空へと光の粒子となって舞い上がっていく感情たちは、いつまでも一緒にいてくれていいよ。とってもあったかいし

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夏の疾走、7月某日の記録

夏の疾走、7月某日の記録

いつも些末なことで汗ばんで心臓が高鳴った青春は一瞬で過ぎ去ってしまうから、夏と似ている。だから夏さえうまく過ごすことができれば、ずっと青春を生きていられる気がするのだが、結局今年も夏の暑さを無駄に溶かしてしまうのだろうな、と思う。

最近のお天道様は北国の民にも容赦はしないらしい。私の家にはクーラーなどという文明機器もないので、扇風機の前でだらしない顔をして人工の風を受け取り、暑さをなんとかしのい

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つまらないかも?読者はあなたではありません。

つまらないかも?読者はあなたではありません。

noteの連続投稿を始めて200日以上が過ぎた。

「さて、何を書こうか。」

noteを書いている人なら一度は、いや度々思うことだと思う。
私は日課のようにそう思っている。
200日中160日くらいはそう思っていたかもしれない。

そして誰もが思う「何を書こう」よりは頻度は低いかもしれないが、時々こんなことを思わないだろうか。

「この話、別に全然面白くないな。やめようか。」

何度”私は面白お

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正しいことの線引きが、まっすぐな線じゃなくてぐねぐねなんだ。

COTEN RADIOのブラッティメアリー、メアリー一世の回を聞いて思ったんだが、異教徒(カトリックとプロテスタントは異教徒と言って良いのか?なんて呼べば良いんだ?)を処刑するのはキリスト教的にOKなの?っていう。キリスト教の始まりから色々一人歩きをして、新たな決まりごとが出来ているし、その線引きはどこの誰がやったんだろう?正しさの基準になりうる人とは?

カトリック以外にも、日本では絵踏をやって

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京大卒・元会社員の男は、なぜ「無職詩人」に憧れたのか。

京大卒・元会社員の男は、なぜ「無職詩人」に憧れたのか。

動機
 京大卒・会社員の男Tは、会社を辞めて無職になった。金のためにインフルエンサーの真似事などをしてみたが、何の成果も出ず途方に暮れていた。
「そもそも自分は何をしたいのか。……何もない。空っぽだ」
 そんなときTは、電子網の海で「無職詩人」を知る。詩人の書いている「無職文学」に興味を持って、近づいた。

「無職文学」note⇒無職詩人’87、アンエンプロイド文学

 現実世界で二人は会い、T

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気が重い作業を乗り切るために、私がやっていること

気が重い作業を乗り切るために、私がやっていること

気合いを入れて仕事をしたいとき、カフェや喫茶店へ行く。

このご時世になってからはほとんど家で仕事をしているけれど、取材や打ち合わせなどで外に出たときは、直帰せずに短時間でもいいから少しだけパソコンを広げられるお店に寄る。

「気分転換がしたいから」

もちろんそういった理由もある。

でも1番は、自分を甘やかさないためである。



フリーランス生活が丸3年経過した今。家でひとりで働くことに対

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「イタイ人間かもしれない」という妄想をぶっ壊す

「イタイ人間かもしれない」という妄想をぶっ壊す

noteやブログを書いているときに、ふと「あ、私イタイ人間かもしれない…」と不安になるときはないだろうか?

ーー世間から浮いていないだろうか?
ーーいつも必死でイタイと思われていないだろうか?

今までの私はそんな世間の目や評価をかなり気にしていて、少しでも「イタイ人間かも」と思ったらすぐにその場から退散することが多かった。

発信するときも匿名が当たり前。顔出しなんてできるわけがない。

イタ

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当事者意識ってそんなもんなのか。

自分だけが悪いわけではないし、自分だけが悪くないわけではない。何かトラブルや失敗や感情の行き違いなどが起こると、誰がどう悪かったかを考える。少しでもその問題について齧っていたら、何かしら少なからずアプローチできた訳で、関係者はそれぞれが少しずつ悪かった部分を持つ。と思う。

会社でのトラブルもそうだし、恋人との喧嘩でもそうだし、友達との行き違いでもそうだと思う。※明らかに一方からの圧力・暴力である

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97日目。皮膚。

97日目。皮膚。

人間なんて風船みたいなもんだ。

思想、視線、考え、想い、面白、全部皮膚の中にある。

パンパンに膨れて今にも割れそうな奴もいれば、スッカスカの奴もいる。

外側にあんまり興味はない。

風船の色なんざ何色でもいい。

そんなことより中身を。

見えない部分を。

見える部分なんて見えない部分が滲み出したもんだ。

美しく見えるならそれは中の色が透けているんだ。

肝心なのは中に何が詰まっているか

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僕が死ぬときは、僕が死ぬ時だ。

僕が死ぬときは、僕が死ぬ時だ。

僕は比較的IQが高い。

でも毎日失敗する。

今日もトイレットペーパーを買ったスーパーに置いてきた。

(この前は卵を置いてきた)

以前、IQテストをやった。

そして、以下の結果が出た。

全検査IQ、言語性IQ、動作性IQ、言語理解、知覚統合※は高い。
※全体的な知的能力、言葉の知識、眼で見たものの理解、分析能力

作動記憶※は平均以下。
※聴覚的情報処理

そして処理速度※のみ、明らかに

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「いつかこうなりたい」を、まだ延長しますか、しませんか?

『コントが始まる』の第5話を観ていたときである。

第5話は、売れないお笑いトリオ「マクベス」を解散するかどうかの決断を描いた回。

10年やってもなかなか売れず、このまま続けていくか、辞めるか。夢を抱いているすべての人の胸をえぐってくるような世界を観た。



さて、物語の冒頭と最後はいつもコントで終わる。

今回、最後のコントのセリフに、グサッときた人も多いのではないだろうか。

舞台はカラ

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