織田 麻(Orita Asa)

日々の記録です。更新頻度は気まぐれ。ひとりごと→@oritaasa(twitterで更…

織田 麻(Orita Asa)

日々の記録です。更新頻度は気まぐれ。ひとりごと→@oritaasa(twitterで更新のお知らせしてます)

マガジン

  • #年越しの支度【文章・創作のサークルハッシュタグ企画】

    #年越しの支度【文章・創作のサークルハッシュタグ企画】に参加いただいた記事をまとめたマガジンです。大切に読ませていただきます。コメント欄にもお邪魔させてもらいますね。

  • お気に入りnote

    スキつけた後も、結局何回も読み直してるnoteを集めました。無断で入れてますので、差し支えある場合は教えてください。

最近の記事

思考だけでも海を越えてくれ

 「わたしここでバスに初めて乗るんです。いろいろ質問してもいいですか?」 雨が降りしきる停留所で仕事帰り、傘もささずにスマホをいじっていると一人の女性に声をかけられた。  居住歴がまだ浅く、答えられるか不安だったが、聞かれたことと言えば、「ICカードは使えるのか」「このホテルに行きたいがどこで降りればいいのか」といったごく簡単なことだったので安心した。  ほっとしたのはそれだけではなく、件の女性に「あなたに聞けてよかったです」とこれでもか、というくらいの賛辞を受け取ったからで

    • 立ち眩みの明滅の中で考えたこと

      どうやらここ数年、体質が変わりつつあるようで、夏の暑さが性に合わなくなってきたらしい。特に今年の夏はただでさえ暑さに苦しめられた。夏バテで疲れやすくなっているのを感じる。ここ最近は秋の訪れで、よく眠れるようになって安心だ。 さて、振り返るのが遅くなり、もう先月のことになるが、久々に立ち眩みを起こしてしまった。 献血してから3時間後、列車を待つために喫茶店に入ってパソコンで作業をしたいたら、視界が明滅を始めていた。 気が付いたら意識がブラックアウト寸前である。 まるでアハ体

      • ~ジェットコースター克服?体験記~

         ジェットコースターに乗る人の気持ちがずっとわからなかった。そもそも人間はよくできていて、危ないことに関しては恐怖を感じるようにできているはずだ。にも拘わらずわざわざ恐怖(スリルといいかえるのだろうか)を感じにいく神経がわからない。 ただ、苦手な割には遊園地でみんながジェットコースターにのると言えば「一人待つのはいや」と引っ提げ無理やり乗り込むうさぎさんの根性を持つ私。最大限声帯が耐えうるボリュームで叫び泣きわめくことでなんとか恐怖をやり過ごしてきた次第である。 さて先日

        • 涙の遠ざけ方

          前へ前へ、と進んでいた窓枠の景色が急に止まる。 急ブレーキで体が前傾したため、ハンドルを握る手で体を支えた。 私は一瞬状況が呑み込めなかった。 「赤信号ですね」 助手席に乗った検定員は斜め上方を指さしてそう告げた。 検定終了の合図だった。  ***** 先日自動車学校の卒業検定だったのだが、赤信号をスルーしようとして検定員にブレーキを踏まれた。 車通りの少ない道路で速度標識に気を取られ、全く信号を見ていなかったのだ。茫然自失。かなり強いショックを受けた。 卒業検定自体は昨年

        思考だけでも海を越えてくれ

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        • #年越しの支度【文章・創作のサークルハッシュタグ企画】
          11本
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          26本

        記事

          正月は逃げない

          仕事始めである。さぁ稼ごう、社会人の化けの皮をかぶろう。しかしかぶったとたんブランクでびりっと破けてしまうのではないかと心配になってしまう。それが仕事始めである。物理的に正月太りだし。 あぁしんどい。実家に帰ってコストコで買ったサーモンをつまみに毎日酒のんで、惰眠を貪り、誰かにさそわれれば好きなだけ遊ぶ。しかしそんな日々は昨日あっけなく終わった。 実家から一人暮らしの家へ帰るの時の私は極めてナイーブで「出社しなきゃいけないなんて涙がでそう」「昨日までの5日間とこれからの5

          正月は逃げない

          路傍のすずめと空模様

          路傍にすずめが5、6羽ほど集まっていた。すずめが集まって暖をとっているように見えて大変微笑ましい。 おそらく対面からやってきた眼鏡のかけた男性も同じようなことを考えていたようだ。すずめの集合を一瞥した後、マスクの上に乗った目が笑っていたように見えた。 しかしすずめというのは人が近寄るとすぐにどこかへ飛んで行ってしまう。 今回の場合も例にもれず、私がすぐ隣を通りかかるタイミングですずめのおしくらまんじゅうはあっという間に離散し、彼方へ消えてしまった。 さて次に何を考えるだ

          路傍のすずめと空模様

          第七回文学フリマ札幌参加します

          こんばんは。織田麻です。 10月に入りましたが、また突然暑くなりましたね。 夏を惜しみ終わったばかりだったので、少し拍子抜けしました。 さて、今日は「文章・創作のサークル」、明日の文フリ札幌に参加します、というお知らせです! 札幌にお住まいの方は是非お立ち寄りくださいね(*^-^*) 第七回 文学フリマ札幌 2022/10/02(日) 12:00〜16:00 入場無料 札幌コンベンションセンター(北海道)大ホール

          第七回文学フリマ札幌参加します

          すべて杞憂で、という甘い期待

          どうか杞憂で終われ、と願っていることがある。2か月先に職場異動でこちらに来る彼女の気性の荒さについて考えている。その事実を知らされた日は まさにそのことばかり考えていた。 しかし考えたところで私は彼女のことをあまりよく知らない。知っていることと言えば私の同期で、おそらく同期の中で一番優秀であること、そして恐ろしいくらい負けず嫌いであること。そして思ったことは誰であろうが、はっきりと物を申すこと。 「ちょっと個性が強いけど、大丈夫かな」という上司の伺いがあった。 大丈夫では

          すべて杞憂で、という甘い期待

          涼み方にご用心

          別に有益な情報は特にないけれども、夏の暑さから逃げ、涼む方法に失敗したのでここに記そうと思う。先月はずっと満身創痍だった。仕事も本格的に忙しくなったというのに、タイミングが悪い。しかも満身創痍と言っても原因が「遊び」と「不注意」なのだから何とも言えない。コロナではなかったのが不幸中の幸いだと思う。 旅行先のホテルでエアコンを一瞬23度に設定した。それが6月の末のこと。暑さで寝付けなかったので一旦部屋を冷やそうと思ったのである。生来のせっかち故のことで、早く快適な涼しさの中

          涼み方にご用心

          どうか秘密を花束に#文章・創作のサークル 2022/5/29(日) 文フリ東京参加

          こんにちは。織田麻です。 「文章・創作のサークル」文学フリマ東京参加のお知らせです。 作品詳細は上記のwebパンフから確認ができます。 力作ぞろいですので、ご来場の際は是非お手に取ってみてくださいね。 また、今回は私も初めて短編集の編集に取り組みました。 今回は特別に目次を公開致します。 タイトルは「どうか秘密を花束に」、表紙のイラストは桜川七帆さんにお願いしました。主に秘密をテーマにした作品を集めたもので、想像力を膨らませながらお話を読みたい方には特におすすめの短編集

          どうか秘密を花束に#文章・創作のサークル 2022/5/29(日) 文フリ東京参加

          「楽しい?」と聞かれた時に考えること

          「それ、楽しい?」は「はい」か「いいえ」で答えることができる疑問文である。それなのに、私は最近この質問をあらゆるシチュエーションで投げかけられるたびに、あれこれ御託を並べてしまいたくなる。すべて好きでやっていることなのに、「はい」と答えるだけでは、心と言葉が一致しないような違和感をぬぐえない。 最近、大学でやっていたスポーツをある先輩から声をかけて頂き再び始めることになった。一人ではできないスポーツなので突然訪れた機会に感謝しつつ、嬉々として参加している。やはり体を動かすと

          「楽しい?」と聞かれた時に考えること

          どうか溶けてよin2022

          水道凍結疑惑である。年末年始の帰省を終え、決意を新たに2022年の活動をしようとしたところの、水道凍結疑惑である。新年特有の、新品の気持ちもあっという間にどこかへ行ってしまった。確認すると、台所の水はでる。トイレも流せる。ところがシャワーは流れない。風呂もはれない。どうやら部分的に浴室の水道が凍結した模様である。普通に泣きたい。 なんとかしてくれるわけではないが、なんとかなるかも、と一縷の望みをかけて管理会社に電話する。「多分凍結してると思います。溶けるのを待ってみては?業

          どうか溶けてよin2022

          さらけ出したい自分はここにいる

          さてコロナ禍でおなじみ「家で何しているの?」 私はいまだこの質問がこわい。 「この時間を有効活用できたらいいね。」 もちろん自分への戒めも込めて言っている、と上司は言い添えた。 このコロナ禍で休業が続き、月に3回程度の出勤。そんな中での上司との面談での一幕である。 「はい、そうですね。」としか言えず、なんだかなぁ、となってしまった。 なるべく職場では無個性、プレーンでありたい。だから「家でなにしてる」と聞かれても「寝てるかネットフリックスですね~。」と返している。嘘ではな

          さらけ出したい自分はここにいる

          【文章・創作のサークル企画】#年越しの支度

          お久しぶりです。本当にお久しぶりです。お元気だったでしょうか? 二か月ほど更新が途絶えていましたが、私は元気にやってます。 この2か月いろいろありまして・・・何からお話しましょうか、という感じなのですが、実は「文章・創作のサークル」の運営に携わることになりました。なので今後はこういった、企画やイベント参加のお知らせも投稿させていただくことになるので、お知りおきいただければと思います。 ということで、早速ですが初仕事、「文章・創作のサークル」のハッシュタグ企画を発表します!

          【文章・創作のサークル企画】#年越しの支度

          Ain't It Fun

          現実の足音が少しずつ聞こえてくる。緊急事態宣言が明け、休業中だったお仕事も徐々に通常運転に戻りそうだ。働くのが嬉しい、というのは私にとっては「特殊」な感情で、それはそれで一瞬ですぎさってしまうものだから、嚙み締めつつ大事にしようと思う。人生ないものねだりが常なんだ。 そんなこんなで、来る10月は当社比ですこし忙しい。(もう一回言う、当社比で)そして、不思議に思うのだが、10月の日付は31日あるにもかかわらず予定は同じような日に集まる。おかげでかぼちゃ収穫のお手伝いを経たその

          小悪魔な猫の思い出

          最近、猫がかわいい。いやもともと猫は好きだったのだが、さらに愛が募っている。Twitterでの猫画像あさりや猫youtuberの発掘が止まらない。まっしろなタオル生地のような毛なみのスコティッシュフォールドも好きだし、灰色の気品のあるロシアンブルーも好きだ。ごはんを食べている様子、布団をふみふみしている様子、おもちゃで遊んでいる場面。実際猫を飼いたいくらいなのだが、「まず自分のお世話ができていない」というところが恥ずかしながらあるので、ひたすらyoutubeで猫飼いたい欲を抑

          小悪魔な猫の思い出