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強迫性障害と私-世界がほんのちょっと広がった日-②

※こちらは以下の記事の続編となりますので、初めてご覧になる方はぜひ①から順にお読みくださいませm(_ _)m
 以前の記事はこちら→https://note.com/rin_990206/n/n1a007b75edb4
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これまでの私の人生を振り返ると、
「社会科」が自分にとってそんな存在になるなんて
思いもよらないことだった。

というのも私は、
人が亡くなったり、病気になったり、
戦争のことだったり、
そういう悲しい話はとことん苦手で、
耳を塞いできたからだ。

テレビでそういった悲しいニュースが流れれば、
すかさずチャンネルを変えるし、

例えば国語の授業で、
そういった悲しいテーマが扱われるもんなら、

本気で嫌がって、
教室から逃げ出したくなる衝動に
駆られるほどだった。

なぜなら、
そういう悲しい話はほとんどの場合、

私の心を曇らせ、不安にさせ、
強迫性障害の症状も悪化させかねないからだ。

そんな悲しい話が苦手な自分に、

「なんで自分は、
 周りと違って受け入れられないんだろう」

と落ち込むこともあったけど、

そんな自分を
どこかで受け入れている自分もいた。

強迫性障害かどうかに関係なく、
多かれ少なかれ
そういった類の話が苦手な人もいる
という事実もなんとなく知っていたから。

けれど不思議なもので、
「社会科」の授業に出席し始めると、

だんだんと、
そんな“これまでの自分”が崩れ始めたのだ。

悲しい話も多い「社会科」のはずなのに。

「もしかしたら自分が思っているよりも、
世界はもっと広いのかもしれない。」

そんなことを
感じ始めるようになっていたのだ。

その変わりっぷりは一体何なのか…。

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つづく。



















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