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科学の偽りと闇を告発!『Science Fictions あなたが知らない科学の真実』

 こんにちは!
「noteの本屋さん」を目指している、おすすめの本を紹介しまくる人です!

 いきなりですが……、
 科学の嘘、暴きます!

『Science Fictions あなたが知らない科学の真実』は、科学研究の驚くべき実態を暴き、科学が直面する深刻な問題を浮き彫りにする一冊です。

「科学は絶対的な真実を追求するもの」そう信じていたあなたも、本書の内容には衝撃を受けるかもしれません。

 権威ある学術誌に掲載された研究の驚くべき低再現性……!
 日本の研究者が過去最多183件もの論文不正に関与していたという衝撃の事実...…!

 これらの問題を無視していては、科学の信頼性は失墜し、人類の未来は閉ざされてしまうでしょう。

科学の信頼性を取り戻すために、今こそ真実を知る時です!


まずは著者の紹介から。

シチュアート・リッチーについて

 スチュアート・J・リッチー は、スコットランド出身の心理学者、科学コミュニケーター。人間の知能に関する研究で知られており、特に知能検査、認知能力の発達、遺伝と環境の影響について研究を行っている

主なポイント

1. 科学の「あるべき姿」と「現実の姿」の乖離

「科学」とは、客観性、再現性、透明性といった価値観に基づき、厳密な方法論で真実を追求するものである。しかし、多くの科学研究がこれらの理想からかけ離れた実態を抱えていることが明らかにされていく

2. 再現性の危機

「科学」の根幹を揺るがす最も深刻な問題の一つが「再現性の危機」です。これは、過去の画期的な研究結果が、追試実験で再現できない現象を指す。例えば、心理学分野では、権威ある学術誌に掲載された100件の研究のうち、再現できたのはわずか39%。この事実は、科学の信頼性を大きく損なうものである

3. 科学における不正

「科学」の世界では、データの捏造、改ざん、盗用といった不正行為が後を絶たない。日本の研究者が過去最多の183件もの論文不正に関与していたという衝撃的な事実も紹介されていた。不正行為は、科学の進歩を妨げるだけでなく、社会に多大な損失をもたらす可能性がある

4. 科学における怠慢とバイアス

「科学」研究者の怠慢やバイアスも、科学の信頼性を損なう要因となる。十分な注意を払わずに研究を進めたり、個人的な信念や利害関係によって研究結果を歪めたりする行為は、科学の客観性を損なう

5. 科学における誇張

「科学」研究者は、研究結果を実際よりも重要であるかのように誇張する傾向があるという(著者の見解)。これは、メディアの注目を集めたり、研究資金を獲得したりするために行われることがある。しかし、誇張された研究結果は、社会に誤った認識を広めてしまう

6. 科学の信頼性を取り戻すために

 本書は、単に科学の問題点を指摘するだけでなく、科学の信頼性を取り戻すための具体的な提言も行っています。例えば、研究の透明性を高めるために、実験データや研究方法を公開すること、再現性を確認するための追試実験を奨励すること、研究者の倫理教育を強化することなどが挙げられます。

 本書を読むことで、私たちは科学の理想と現実のギャップを認識し、科学の信頼性について深く考えることができます。科学は、私たちがより良い未来を築くための強力なツールです。しかし、その力を最大限に活用するためには、科学が抱える問題を直視し、解決に向けて努力していく必要があります。

感想

「科学」の信頼性について深く考えさせられる一冊でした。

「科学」を絶対的な真実を追求するものだと信じていた私にとって、本書で描かれている科学研究の負の現実はショッキングでした。

 まず、本書では科学研究における不正行為や再現性の危機といった問題点を浮き彫りにしていきます。データの捏造や改ざん、追試実験で結果が再現されないといった事例は、科学への信頼を揺るがすものです。特に、権威ある学術誌に掲載された研究でも再現性が低いという事実は、科学の客観性や妥当性に対する疑問を投げかけます。

 また、本書は研究者のバイアスや過失、科学の誇張といった問題にも言及しています。研究者は無意識のうちに自分の信念に沿った結果を求めてしまう傾向があり、それが研究結果を歪める可能性があることを指摘していました。

 さらに、メディアの注目を集めるために研究結果を誇張する行為は、社会に誤った認識を広める危険性があると書かれています。本書を読み進める中で、科学は完璧なものではなく、人間的な弱さや社会的な圧力に影響されるものであることを改めて認識しました。STAP細胞などはその一例ではないでしょうか?

 しかし、だからといって科学を諦めるべきではありません。本書は、科学の信頼性を取り戻すために、研究の透明性を高めること、再現性を確認するための追試実験を奨励すること、研究者の倫理教育を強化することなどを提言しています。

 これらの提言は、科学がより健全な発展を遂げるために不可欠なものです。

 本書は、科学に興味を持つすべての人にとって必読の書と言えるでしょう。科学の光と影を理解し、科学の信頼性について深く考えるきっかけを与えてくれます。科学が抱える問題点を直視し、解決に向けて努力していくことで、私たちはより良い未来を築くことができるはずです。

 特に、科学的な情報を鵜呑みにしがちな現代社会において、本書は科学リテラシーを高める上で非常に重要な役割を果たすと思います。

 科学的な情報を批判的に吟味し、その信頼性を判断する能力は、現代社会を生きる上で不可欠なスキルです。本書を読むことで、私たちは科学的な情報と向き合うための知識と視点を身につけることができます。

科学はかならずしも科学的とは限らないという衝撃の真実!
科学の信頼性を取り戻すためにも、まずはこの本から!

【編集後記】
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