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ショートショート

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ショートショートを書いてみたんです!
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マニュアルと才能

マニュアルと才能

「あ、あれ……?」

向かいのデスクにいる隣のチームの人が呟いた。

「……動かない」

細い通路を挟んで斜め後ろにいる同じチームの新人ちゃんも言った。

……ざわざわ

いつも使ってるパソコンにエラーが起きたようだ。僕のパソコンも更新してみると「このサーバーにはアクセスできません」とエラー文言が出てきてしまった。

…ざわざわざわざわ

どうやら隣の隣のチームでも同じことが起きているようだ。フロ

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太く長く生きたいのだが、

太く長く生きたいのだが、

 家の目の前にある大通りはいつも商店街を訪れる人で賑わっているが、窓を開けてみても音がない。強いて言うなら漫画のコマの背景に描かれる「シーーーン」という音が聞こえてきそうなものだ。

 今日も朝3時に起きる。

 俺にとって3時は「朝」だ。誰が何と言おうと朝だ。今年の夏は近年稀に見る猛暑で、今年の冬も暖冬かと思っていたが1月も後半になるとさすがに朝は寒い。寒い寒いと言っていても埒があかないから一度

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ここは僕に

ここは僕に

 「ここは僕に払わせてください」

目の前にいるあなたは言った。

そんなに気を遣わなくてもいいのに。ま、年下にごちそうしてもらうのも悪くない。そこまではっきりと強い口調で言ってくれるなら奢られてみよう。

 「ごちそうさま。今度は私が払うね」

 「そういうセリフ、自然に出るのずるいですよ。次も会えるんだって期待するじゃないですか」

そう、今のは完全に自然に出てしまった。非常にナチュラルに。で

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夏から秋の変わり目に

夏から秋の変わり目に

あれは夏から秋にかけての出来事です。

高校時代の先輩がうちに泊まりに来てくれたんです。うちは北海道にあって、先輩は東京に住んでて。ずっと短文のLINEが続いてて、やっと言えたんです。

「北海道に来てみますか?」って。

わたしの大学は北海道にあって、先輩の大学は東京で。多分ひまだから旅行したかっただけだと思うんですけど、

「行きたいな~いつならいい?」

って返信が来て。何が何でも予定空けて

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5日13時、うさぎカフェにて。

5日13時、うさぎカフェにて。

5日13時、うさぎカフェにて。

待ちに待った、しゅうくんとのデートの日だ。

こんなにワクワクな日は7時に起きてしまう。出勤の日だってあと一時間は寝るのに。

いっぱいおめかしして、最高の状態で会うんだ。

一昨日の夜、連絡が来ていた。

「覚えてるよね!?5日13時、うさぎカフェでデートだよ」

最高の響きだ。

何回「5日13時うさぎカフェ」というワードを脳内がお花畑散歩していたことだろうか

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もう一度やり直そう

もう一度やり直そう

「もう一度やり直そう。」

そんなこと言ったって絶対嘘に決まってる。

何よもう一度って。一度じゃないやん。もう百度くらいやし。

やり直すってなにを?一からやり直せるとでも思ってるの?

ってか一ってどこから?出会う前?それとも居酒屋に入る前?ホテルに入る前?どれ?どこ?

もう勘弁してや。いい加減愛想尽かしてんねん。

あなたの部屋で一人待つのも疲れた。あなたの部屋にうちのものが何一つ置けない

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唯一の家族? なにそれ

唯一の家族? なにそれ

「おはよう。朝ごはん食べる?」

「おはよう。うん、ありがとう」

「ベーコンと卵、あと、トーストでいい?ハウル飯だよ」

「ハウル飯って(笑) 名前だけで美味しそう。ありがとう」

こんな感じ。私と彼のモーニングルーティーン。

もちろん和食の時もある。その時は

「孤独のグルメ飯でいい?」って質問に変わる。

孤独のグルメだと何でも使える気がするんだけどね(笑)。

私「今日は仕事遅くなりそう

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どうせ ○○ なら

どうせ ○○ なら

「どうせ壊れるなら作らなきゃ良かったってなるし

 どうせ排泄するなら食べなきゃ良かったってなるし

 どうせ起きるなら寝なきゃ良かったってなるし

 どうせ着るなら畳まなきゃ良かったってなるし

 どうせ別れるなら出会わなきゃ良かったってなるし

 どうせ離婚するなら結婚しなきゃ良かったってなるし

 ・・・・

 でも、そんなこと言ってたら

 どうせ死ぬなら生きなきゃ良かったってなりますよ

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もしも、自力で空を飛べたら

もしも、自力で空を飛べたら

もしも、自力で空を飛べたら

おじいちゃんに会いに行こうかな。

おじいちゃん元気してるかな。とっても気になる。

タバコやめたから10年くらいは長生きしたもんね。

タバコやめたのは僕が「くさい」って思わず言っちゃったからだったよね。

あの時はごめんね(笑)。

幼すぎたから、

タバコが臭いのか、おじいちゃんが臭いのか

分からなかっただけなんだよ。

それはそうと、

おじいちゃんがピンピ

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ファミレス

ファミレス

今日もお疲れ様。
私は退勤する。
更衣室で同じ列にいる後輩と少しお喋りしながら着替えを済ませた。
「もう帰る?」
会社から最寄りの駅までが遠めだから、
よく一緒に帰るのを誘う。

「今日は人を待ってるので」

「そっか、お疲れ様!」

一応元気よく挨拶してから更衣室を出る。

今日は金曜日だ。
飲み会の約束でも入れればよかった。

まあいい。たまには一人で食事でもしよう。

彼とは同棲中で、さらに

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10分間の通学電車にて

10分間の通学電車にて

「大丈夫ですか?」と声を掛ける。

電車の中で嘔吐してしまうなんて、そんな悲惨なことがあるだろうか。

声を掛けたのは、向かい側に座っていたおじさんの吐瀉物が

私の靴にかかってしまったからだ。

「あぁ、すみません」

「そんな謝らないでください」

金曜日の夜だが、まだ終電でもないし、おじさんから酒臭さもない。

本当に具合が悪いのだろう。

どうしようと思いつつ、至って冷静なふりをしてティッ

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花菜が帰ってくるから

花菜が帰ってくるから

「好き!ホントに好き!大好き!(笑)」

「そんなに言わなくても知ってるよ」

「ホントに分かってますか?」

「分かってるよ、安心して俺を好きになっていいよ」

先輩は本当に優しい。こんなにラブコールのシャワーを浴びせても引かないでくれている。むしろ受容してくれている。なんて優しいのだ。

「じゃあ、キスしてくれますか?」

「いいよ、ただしお前からするキスしか受けつけないから、俺は」

なんて

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まだかな

まだかな

まだかなまだかな。

彼からのLINEが返ってこない。

Instagramのストーリーには登場してるのに。

なんでかな。

きっと忙しいのかな。何してるんだろうな。

ストーリーを見た限り、お寿司屋さんにいるみたい。

誰といるんだろう。

多分お箸の数的に四人か五人くらいか。複数で良かった。

いいや何も良くないよ。

仕事終わりにちょっとでも私にLINE返す時間くらいあったでしょ?

なん

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