花菜が帰ってくるから
「好き!ホントに好き!大好き!(笑)」
「そんなに言わなくても知ってるよ」
「ホントに分かってますか?」
「分かってるよ、安心して俺を好きになっていいよ」
先輩は本当に優しい。こんなにラブコールのシャワーを浴びせても引かないでくれている。むしろ受容してくれている。なんて優しいのだ。
「じゃあ、キスしてくれますか?」
「いいよ、ただしお前からするキスしか受けつけないから、俺は」
なんて大胆な言葉を吐くんだ!!
最高すぎる。あたしからするキスならどんな種類のキスでも絶賛受付中なのだ。最高だ先輩。
「先輩ホントに優しい!大好き!」
って言ってすぐにしちゃった(笑)。チュって。
あ~~ホントに好き、なんでこんな好きなんだろ。良き。
「じゃあ今度はギューーってしていいですか?」
「俺、抱かれる方が好きなんだよね」
「分かってますよ(笑)」
「じゃあよろしく」
何よろしくって、最高すぎる。
ギューーって、ハグしたらもうなんか、脳天から溶けそうな溶けてしまいたくなるような。そんな感覚が気持ちよくて、実家の大きなベッドを思い出しちゃう。
「はい、もう終わりね」
体感3秒だぁ・・・・。早すぎる、もっとぎゅってしてたい。
「もうすぐ花菜帰ってくるから、今度また連絡するね」
「今度は急に連絡しないでくださいよー(笑)
今日は暇してたから良かったけど」
とか言ってみるけど、本当は友達との約束ドタキャンしたんだよね。
先輩から連絡来たってLINEしたら「はいはい、いってら~」って言われちゃった。友達には悪いけど、先輩から連絡来て行かないのはもっと悪いの。
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