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#この街がすき
鮫洲駅の停車時間のような日々で
鮫洲駅と聞いて多くの人が連想するのは、教習所か、または京急線の停車時間なのではないないだろうか?
各駅停車しか泊まらない鮫洲駅は、急行の時間調整のために、長めの停車時間がある。
小さい頃、横浜方面から家に帰るとき、または向かう時に鮫洲で電車が停まると、少しイライラした。
早く家に帰りたいのに。目的地に行きたいのに。電車の中で退屈しているのに。
止まっている時間以上に、長く感じたものだった。
し
明大前で降りて、大学生と並んで食べた家系ラーメン
社会人5、6年目の頃、京王線と京王井の頭線で、渋谷の会社まで通勤していた。
さすがに学生気分は消えけていたけれど、学生時代の思い出にまだ少し後ろ髪を引かれていたような時期だった記憶がある。
仕事が忙しくて終電やタクシー帰りをすることも多かったけれど、会社で仕事をするのに疲れてしまった時は、途中で切り上げて家に持ち帰ることもあった。
ある日、会社を出て井の頭線に乗り込んだ時に、無性に家系ラーメンが
豊島園近くの生活には映画館と美味い焼き鳥屋があった
住んでいる家の近くに映画館があることは、確実に暮らしを豊かにする。
そのことに気づいたのは、自分が一人暮らしをはじめて、車や電車で数十分かけて移動しないと映画を見ることができない環境に置かれてからのことだった。
育った実家は自転車ですぐの場所に映画館があったので、夕飯を食べてから映画を観に行って、帰ってきたら風呂に入ってすぐ布団に入るみたいなことができた。
それから何度か引っ越しをしたのちに、一
敷居が高かった学芸大学が一気に身近になった喫茶店
都内の東横線沿線の駅は、遊びに行くことはあっても、住むには敷居が高い。
東京で生まれ育ちながらも、いや生まれ育ったからこそ、そんな風に感じ続けている。
代官山、中目黒、祐天寺、学芸大学、都立大学、自由が丘、田園調布。
自分の経済力的にそれらの街に住むのはハードルが高いというのが前提にありつつ、それを差し引いて考えても、自分ごときが住むのは烏滸がましいという気分になってしまうのだ。
僕が生まれ
品川シーサイドの公園で、同級生のヤンキーがかけてくれた言葉
「あ、やめろーーー!」
と思いっきり叫んだけれど、時すでに遅しだった。
クラスメイトの寺田が壁に投げつけた僕のスクールバッグの中身を見ると、友だちから借りたばかりのORANGE RANGEのロコローションのCDがパキッと割れていた。
寺田は中学で出会った同級生のヤンキーで、入学直後から目立ちまくっていた破天荒なやつだった。
自分の衝動を押さえることができず、相手がクラスメイトでも先輩でもたとえ先