Kaneyuki

明治学院大→設備メーカー営業5年 →リトアニアのヴィリニュス大学院社会科学修士課程/サ…

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明治学院大→設備メーカー営業5年 →リトアニアのヴィリニュス大学院社会科学修士課程/サウナスパプロフェッショナル&サウナスパ健康アドバイザー/柔道2段&バルト諸国学生柔道60kg🥇/日本、リトアニア、ラトビアの難民関連NGOでインターン

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記事一覧

抑圧を超えて紡がれるリトアニアの歌と踊り:無形文化遺産100周年に考える文化の継承

2024年6月29日から7月6日まで リトアニアでは、ユネスコの無形文化遺産に登録 されている4年に1度の『歌と踊りの祭典』が 開催された。 1924年に開催された第1回目か…

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7日前
4

海外大学院で実務と研究の間を行き来する醍醐味3選

リトアニア大学院での2nd セメスターが 全て終了した。 7科目中で5科目満点・好成績により金銭的な インセンティブをいただいた前学期より 良い成績で一安心。 リトア…

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3週間前
8

リトアニア大学院で考え込んだ10年前と変わったこと・変わらないこと

リトアニア留学もはや10カ月目に突入し 来週のテストが終了すれば 2ndセメスター全て終了となり 後は、12月に提出する修士論文に向けて 集中するのみとなる。 先日、リト…

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1か月前
26

危機に直面した日本人大学生による5kg減量バルト諸国学生柔道大会での学び

2024年5月17日にリトアニアの カウナスで開催された バルト諸国学生柔道選手権 (正式名称はSell student games 2024) -60kg級に出場してリトアニア選手として 優勝した。…

Kaneyuki
2か月前
9

リトアニアからベルギー留学で遭遇した憎悪感情と向き合う方法

リトアニアの大学院中に Erasumas(EU圏内の交換留学)で ベルギーのブリュッセルにある大学である IHECS(Institut des Hautes Études des Communications Sociales)の …

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4か月前
11

食と記憶の感性を大切にしたいと決心したガザの友人との再会

リトアニア留学中に機会に恵まれて ベルギーの大学に1週間の短期留学に参加している。 週末の自由時間を利用して ガザ地区出身の友人と再会後に パレスチナの伝統的スイ…

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5か月前
12

“私は難民なんだ”この言葉で胸をえぐられる感情の正体は何か?

リトアニア留学開始して5ヶ月が経ち 実務経験の蓄積&修士論文のリサーチを兼ねて Refugee council of Lithuania(以下: RCL) という難民支援のNGOでインターンを始めている…

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5か月前
18

2年の時空を超え18,000kmの旅から戻ってきた贈り物に感謝した

東京の実家にいる父親から年明けに連絡があった。 「しばらく前に海外に発送した郵便物が戻ってきたよ」 LINEには、小包の写真も合わせて添付されていた。 それは、2年…

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6か月前
11

大晦日リトアニアで友人が流した涙を決して忘れない。男性嫌悪・特権の現実

2024年を迎える瞬間は、リトアニアの友人や 彼女の友人達とバーで過ごしていた。 ふと彼女とその友人がリトアニア語で 会話していた内容を後から教えてくれた。 その一言…

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6か月前
15

度肝抜かれたリトアニアのサウナマスター養成合宿での学び①体と魂を暖める

12月は課題、レポートに追われて 全くNoteに手を付けられなかった。 数週間図書館に篭る生活。 2023年最後の日にようやく時間が取れたので、 リトアニアにて2泊3日のサ…

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6か月前
16

いまだからこそ必要な自分を守るリフレーミング技術

イスラエルーハマスの戦争が始まって すでに1か月が経過している。 SNSやメディアでは、ガザ地区での悲惨な状況が日々流れており、いまなお停戦の兆しが見えない。 私の…

Kaneyuki
8か月前
15

リトアニアサンボ学生選手権「ラスト5秒逆転負け」に学ぶ最後1%にこだわる重要性

リトアニア留学開始後に Vilunis大学で柔道・サンボチームがあることを知った。 定期的な運動・現地でのコミュニティ作りを兼ねて 12歳から始めて大学1年終了時に離れた…

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9か月前
21

あかりを灯す意味とは?キャンドルを通じて2,005人の臓器提供者に想いを馳せた話

10月6日(金)週末のとあるイベントの帰り リトアニアのヴィリニュス大聖堂広場前で ふと目に入った光景に足を止めた。 背景写真の通り、美しいキャンドルが ハート上に並…

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9か月前
13

カメルーン人同級生との会話で気づいた固定概念打破の2つの方法

本格的に大学院の授業が始まり、想定通り課題に追われている! 授業と課題に追われる一方で9年ぶりに再開した週1回の柔道とリトアニアにきて始めた屋外ヨガ、サウナ探求…

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10か月前
17

リトアニア大学院950万円の自己投資で得る「情報生産の実践力」

大学院の授業が始まった。 まだ授業のオリエンテーション段階のため 課題に追われるのは 来週以降になる。 本格的に大学院の授業が始まる前に 修士課程の期間が 海外の大…

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10か月前
27

リトアニアで震えた虐殺の歴史とウクライナ全面支援に対する小さな違和感

リトアニアに到着して2週間が経過した。 私が住む首都のVilnius は 生活には不自由ない環境に加えて、 自然豊かな場所が多く、とても快適だ。 (学生はバス代8割引き、月…

Kaneyuki
10か月前
10
抑圧を超えて紡がれるリトアニアの歌と踊り:無形文化遺産100周年に考える文化の継承

抑圧を超えて紡がれるリトアニアの歌と踊り:無形文化遺産100周年に考える文化の継承

2024年6月29日から7月6日まで
リトアニアでは、ユネスコの無形文化遺産に登録
されている4年に1度の『歌と踊りの祭典』が
開催された。

1924年に開催された第1回目から
100周年ということで私の住むヴィリニュスでは
美しい歌声、伝統衣装に身を包んだ
リトアニア人の踊りで終日活気に満ちていた。

リトアニア人の歌と踊りを見ているだけで
心が震えるほどの感動を覚えた。

一方で、より詳細に

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海外大学院で実務と研究の間を行き来する醍醐味3選

海外大学院で実務と研究の間を行き来する醍醐味3選

リトアニア大学院での2nd セメスターが
全て終了した。

7科目中で5科目満点・好成績により金銭的な
インセンティブをいただいた前学期より
良い成績で一安心。

リトアニアで最も教育レベルが高い大学院で
学べるありがたみと
学ぶ面白みを身に染みて感じる日々。
と同時に、大学院進学前に心身共にノックダウン
寸前まで、もがき苦しんだ時間は
無駄ではなかったと確信を持てた。

新学期の9月からは修士論

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リトアニア大学院で考え込んだ10年前と変わったこと・変わらないこと

リトアニア大学院で考え込んだ10年前と変わったこと・変わらないこと

リトアニア留学もはや10カ月目に突入し
来週のテストが終了すれば
2ndセメスター全て終了となり
後は、12月に提出する修士論文に向けて
集中するのみとなる。

先日、リトアニア人の友人とランチした際に
「20歳と比べて、人格の部分で変わったことは?」
と聞かれて、非常に考え込んだ。

10秒ほど
10年前と比べて、
人格として何か変わっただろうか?
と自問自答した。

その場では、
「考え方は変

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危機に直面した日本人大学生による5kg減量バルト諸国学生柔道大会での学び

危機に直面した日本人大学生による5kg減量バルト諸国学生柔道大会での学び

2024年5月17日にリトアニアの
カウナスで開催された
バルト諸国学生柔道選手権
(正式名称はSell student games 2024)
-60kg級に出場してリトアニア選手として
優勝した。

高校以来13年ぶりに5kgの減量に加えて
大会1週間前の練習で右肩を畳に強打して
肩を回すだけで激痛が走る状態で
我ながらよく4試合も踏ん張ったと思う。
追記:
試合後の病院受診にて鎖骨脱臼と判

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リトアニアからベルギー留学で遭遇した憎悪感情と向き合う方法

リトアニアからベルギー留学で遭遇した憎悪感情と向き合う方法

リトアニアの大学院中に
Erasumas(EU圏内の交換留学)で
ベルギーのブリュッセルにある大学である
IHECS(Institut des Hautes Études des Communications Sociales)の
短期留学に2024年2月9月~16日まで参加していた。

こちらは、有難いことに在籍する
Vilnius 大学から補助金として790€をいただけた。

1週間のプログラ

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食と記憶の感性を大切にしたいと決心したガザの友人との再会

食と記憶の感性を大切にしたいと決心したガザの友人との再会

リトアニア留学中に機会に恵まれて
ベルギーの大学に1週間の短期留学に参加している。

週末の自由時間を利用して
ガザ地区出身の友人と再会後に
パレスチナの伝統的スイーツである
クナーファを食べた。

その後、完全に涙腺が崩壊し、
危うくスイーツに涙が垂れて
しまうところだった。

この奇妙な出来事から
食と記憶を紐づける感性を
大事にしたいと思った

今回は、この件の言語化に挑戦しようと思う。

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“私は難民なんだ”この言葉で胸をえぐられる感情の正体は何か?

“私は難民なんだ”この言葉で胸をえぐられる感情の正体は何か?

リトアニア留学開始して5ヶ月が経ち
実務経験の蓄積&修士論文のリサーチを兼ねて
Refugee council of Lithuania(以下: RCL) という難民支援のNGOでインターンを始めている。

RCLは、主にリトアニア国内にいる難民の方々に対して、起業家支援やサイバーセキュリティ教育などのプログラムを提供しており、ビジネス色が強い。

私は、イベントの企画や民間企業とのパートナーシッ

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2年の時空を超え18,000kmの旅から戻ってきた贈り物に感謝した

2年の時空を超え18,000kmの旅から戻ってきた贈り物に感謝した

東京の実家にいる父親から年明けに連絡があった。

「しばらく前に海外に発送した郵便物が戻ってきたよ」

LINEには、小包の写真も合わせて添付されていた。

それは、2年前にプライベートで深く関わりを
もった人へ国際郵便で送った手紙とコーヒー豆12gだ。

発送した約1年後には
お互い別々の道を歩むことになった。

いまさら相手に特別な感情を抱くはずもなく
父親には「処分して下さい」とLINEを打

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大晦日リトアニアで友人が流した涙を決して忘れない。男性嫌悪・特権の現実

大晦日リトアニアで友人が流した涙を決して忘れない。男性嫌悪・特権の現実

2024年を迎える瞬間は、リトアニアの友人や
彼女の友人達とバーで過ごしていた。

ふと彼女とその友人がリトアニア語で
会話していた内容を後から教えてくれた。

その一言が
一生忘れられない瞬間になった。

非常に強い口調で
‘‘私は、すべての男性が憎い!
男性なんて全員馬鹿だ。
根本的に男性を信用していない。‘‘

この言葉を聞いた瞬間、本当に悲しくなった。

なぜなら、初対面で初めて出会った人

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度肝抜かれたリトアニアのサウナマスター養成合宿での学び①体と魂を暖める

度肝抜かれたリトアニアのサウナマスター養成合宿での学び①体と魂を暖める

12月は課題、レポートに追われて
全くNoteに手を付けられなかった。

数週間図書館に篭る生活。

2023年最後の日にようやく時間が取れたので、
リトアニアにて2泊3日のサウナマスター養成合宿で
経験した衝撃的な出来事、学びについて取り上げたい。

一言でまとめると
本当にクレイジーな合宿
そして、脳天を撃ち抜かれるような体験だった。

中々レアな経験から
多角的に出来事や学びについて触れてい

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いまだからこそ必要な自分を守るリフレーミング技術

いまだからこそ必要な自分を守るリフレーミング技術

イスラエルーハマスの戦争が始まって
すでに1か月が経過している。

SNSやメディアでは、ガザ地区での悲惨な状況が日々流れており、いまなお停戦の兆しが見えない。

私の周りでは、パレスチナの人道支援の現場で
仕事をしている知人やパレスチナにゆかりのある友人が少なくない。

私自身もパレスチナに2回訪問し、
現地にも友人がいる。

そのような経験と自身の人的ネットワークの特性ゆえに
SNSの情報で日

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リトアニアサンボ学生選手権「ラスト5秒逆転負け」に学ぶ最後1%にこだわる重要性

リトアニアサンボ学生選手権「ラスト5秒逆転負け」に学ぶ最後1%にこだわる重要性

リトアニア留学開始後に
Vilunis大学で柔道・サンボチームがあることを知った。

定期的な運動・現地でのコミュニティ作りを兼ねて
12歳から始めて大学1年終了時に離れた柔道の練習に
週1回参加している。

大学の柔道・サンボコーチの提案から
リトアニアサンボ学生選手権-64㎏級に出場した。

サンボは、ロシアの格闘技で柔道と非常に似ている為
柔道経験者は、競技の類似性から
サンボの大会に時折出

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あかりを灯す意味とは?キャンドルを通じて2,005人の臓器提供者に想いを馳せた話

あかりを灯す意味とは?キャンドルを通じて2,005人の臓器提供者に想いを馳せた話

10月6日(金)週末のとあるイベントの帰り
リトアニアのヴィリニュス大聖堂広場前で
ふと目に入った光景に足を止めた。

背景写真の通り、美しいキャンドルが
ハート上に並べられていた。

真っ赤なキャンドルが珍しくて
何か特別な意味があるのではないかと思い
近くの地元の人に尋ねた。

予想通り、このイベントは、週末に開催される普通の
キャンドルナイトではなく
リトアニアで臓器提供者への感謝を示すため

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カメルーン人同級生との会話で気づいた固定概念打破の2つの方法

カメルーン人同級生との会話で気づいた固定概念打破の2つの方法

本格的に大学院の授業が始まり、想定通り課題に追われている!

授業と課題に追われる一方で9年ぶりに再開した週1回の柔道とリトアニアにきて始めた屋外ヨガ、サウナ探求・三食自炊で健康的な生活を送っている。

周りの英語力には圧倒され「聞き取れない」時は
悔しいだが、毎回の授業で1回以上は発言・質問する目標はいま現在は達成して、毎日自分を褒めている。笑

そんな中で、授業中にカメルーン人同級生とペアにな

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リトアニア大学院950万円の自己投資で得る「情報生産の実践力」

リトアニア大学院950万円の自己投資で得る「情報生産の実践力」

大学院の授業が始まった。
まだ授業のオリエンテーション段階のため
課題に追われるのは
来週以降になる。

本格的に大学院の授業が始まる前に
修士課程の期間が
海外の大学院でどんな武器を
得られる可能性を秘めているか
自分への戒めを込めて
書きたい。

リトアニアの大学院期間1.5年で
おおよそ350万程度(授業料100万+生活費+諸経費250万)を自己投資している。
※生活費はかなり抑えられる予定

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リトアニアで震えた虐殺の歴史とウクライナ全面支援に対する小さな違和感

リトアニアで震えた虐殺の歴史とウクライナ全面支援に対する小さな違和感

リトアニアに到着して2週間が経過した。
私が住む首都のVilnius は
生活には不自由ない環境に加えて、
自然豊かな場所が多く、とても快適だ。
(学生はバス代8割引き、月に920円で乗り放題!有難い!)

今回は街を探索する中でこの国の
ウクライナ支援に対する姿勢からの
違和感(情報のノイズ)を感じたことを書きたい。

リトアニアに住み始めて間もない新鮮な期間だからこそ
新たな考えや違和感を逃さ

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