Kaneyuki Irie

明治学院大学→設備メーカー営業5年 →リトアニアのヴィリニュス大学院社会科学修士課程に…

Kaneyuki Irie

明治学院大学→設備メーカー営業5年 →リトアニアのヴィリニュス大学院社会科学修士課程に進学/サウナが大好き/サウナスパプロフェッショナル/サウナスパ健康アドバイザー/象使い/イスラエル護身術イエローベルト/柔道2段

最近の記事

リトアニアからベルギー留学で遭遇した憎悪感情と向き合う方法

リトアニアの大学院中に Erasumas(EU圏内の交換留学)で ベルギーのブリュッセルにある大学である IHECS(Institut des Hautes Études des Communications Sociales)の 短期留学に2024年2月9月~16日まで参加していた。 こちらは、有難いことに在籍する Vilnius 大学から補助金として700€をいただけた。 1週間のプログラムは、Interculturalism (異文化間主義)をテーマに様々なアクティ

    • 食と記憶の感性を大切にしたいと決心したガザの友人との再会

      リトアニア留学中に機会に恵まれて ベルギーの大学に1週間の短期留学に参加している。 週末の自由時間を利用して ガザ地区出身の友人と再会後に パレスチナの伝統的スイーツである クナーファを食べた。 その後、完全に涙腺が崩壊し、 危うくスイーツに涙が垂れて しまうところだった。 この奇妙な出来事から 食と記憶を紐づける感性を 大事にしたいと思った 今回は、この件の言語化に挑戦しようと思う。 彼とは、2017年9月のベルギーにある難民センターで出会った。 私は、ボランティ

      • “私は難民なんだ”この言葉で胸をえぐられる感情の正体は何か?

        リトアニア留学開始して5ヶ月が経ち 実務経験の蓄積&修士論文のリサーチを兼ねて Refugee council of Lithuania(以下: RCL) という難民支援のNGOでインターンを始めている。 RCLは、主にリトアニア国内にいる難民の方々に対して、起業家支援やサイバーセキュリティ教育などのプログラムを提供しており、ビジネス色が強い。 私は、イベントの企画や民間企業とのパートナーシップ、クラウドファンディングを担当している。 この団体は、他の難民支援のNGOと

        • 2年の時空を超え18,000kmの旅から戻ってきた贈り物に感謝した

          東京の実家にいる父親から年明けに連絡があった。 「しばらく前に海外に発送した郵便物が戻ってきたよ」 LINEには、小包の写真も合わせて添付されていた。 それは、2年前にプライベートで深く関わりを もった人へ国際郵便で送った手紙とコーヒー豆12gだ。 発送した約1年後には お互い別々の道を歩むことになった。 いまさら相手に特別な感情を抱くはずもなく 父親には「処分して下さい」とLINEを打ちかけたが、 様々な思いが巡り、考え直した。 郵送の途中で紛失されたとずっと思

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          大晦日リトアニアで友人が流した涙を決して忘れない。男性嫌悪・特権の現実

          2024年を迎える瞬間は、リトアニアの友人や 彼女の友人達とバーで過ごしていた。 ふと彼女とその友人がリトアニア語で 会話していた内容を後から教えてくれた。 その一言が 一生忘れられない瞬間になった。 非常に強い口調で ‘‘私は、すべての男性が憎い! 男性なんて全員馬鹿だ。 根本的に男性を信用していない。‘‘ この言葉を聞いた瞬間、本当に悲しくなった。 なぜなら、初対面で初めて出会った人ではなく 留学開始後、初めて出来た リトアニア人の友人であり 私が最も信頼するク

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          度肝抜かれたリトアニアのサウナマスター養成合宿での学び①体と魂を暖める

          12月は課題、レポートに追われて 全くNoteに手を付けられなかった。 数週間図書館に篭る生活。 2023年最後の日にようやく時間が取れたので、 リトアニアにて2泊3日のサウナマスター養成合宿で 経験した衝撃的な出来事、学びについて取り上げたい。 一言でまとめると 本当にクレイジーな合宿 そして、脳天を撃ち抜かれるような体験だった。 中々レアな経験から 多角的に出来事や学びについて触れていきたい。 サウナマスター養成合宿の概要 私が参加した2nd Internati

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          いまだからこそ必要な自分を守るリフレーミング技術

          イスラエルーハマスの戦争が始まって すでに1か月が経過している。 SNSやメディアでは、ガザ地区での悲惨な状況が日々流れており、いまなお停戦の兆しが見えない。 私の周りでは、パレスチナの人道支援の現場で 仕事をしている知人やパレスチナにゆかりのある友人が少なくない。 私自身もパレスチナに2回訪問し、 現地にも友人がいる。 そのような経験と自身の人的ネットワークの特性ゆえに SNSの情報で日々心を痛める人やパレスチナに関する情報を集中的にリサーチすることで日常生活に悪影

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          リトアニアサンボ学生選手権「ラスト5秒逆転負け」に学ぶ最後1%にこだわる重要性

          リトアニア留学開始後に Vilunis大学で柔道・サンボチームがあることを知った。 定期的な運動・現地でのコミュニティ作りを兼ねて 12歳から始めて大学1年終了時に離れた柔道の練習に 週1回参加している。 大学の柔道・サンボコーチの提案から リトアニアサンボ学生選手権-64㎏級に出場した。 サンボは、ロシアの格闘技で柔道と非常に似ている為 柔道経験者は、競技の類似性から サンボの大会に時折出場している。 とはいえ私は、日本ですらサンボの大会に 出場・練習経験がなかった

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          あかりを灯す意味とは?キャンドルを通じて2,005人の臓器提供者に想いを馳せた話

          10月6日(金)週末のとあるイベントの帰り リトアニアのヴィリニュス大聖堂広場前で ふと目に入った光景に足を止めた。 背景写真の通り、美しいキャンドルが ハート上に並べられていた。 真っ赤なキャンドルが珍しくて 何か特別な意味があるのではないかと思い 近くの地元の人に尋ねた。 予想通り、このイベントは、週末に開催される普通の キャンドルナイトではなく リトアニアで臓器提供者への感謝を示すための 年に1度きりのイベントだそう。 このキャンドル1つ1つは、 特別な意味が込

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          カメルーン人同級生との会話で気づいた固定概念打破の2つの方法

          本格的に大学院の授業が始まり、想定通り課題に追われている! 授業と課題に追われる一方で9年ぶりに再開した週1回の柔道とリトアニアにきて始めた屋外ヨガ、サウナ探求・三食自炊で健康的な生活を送っている。 周りの英語力には圧倒され「聞き取れない」時は 悔しいだが、毎回の授業で1回以上は発言・質問する目標はいま現在は達成して、毎日自分を褒めている。笑 そんな中で、授業中にカメルーン人同級生とペアになって議論した中で気づいた凝り固まった固定概念と 知的謙虚さの欠如を今回のNOTE

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          リトアニア大学院950万円の自己投資で得る「情報生産の実践力」

          大学院の授業が始まった。 まだ授業のオリエンテーション段階のため 課題に追われるのは 来週以降になる。 本格的に大学院の授業が始まる前に 修士課程の期間が 海外の大学院でどんな武器を 得られる可能性を秘めているか 自分への戒めを込めて 書きたい。 リトアニアの大学院期間1.5年で おおよそ350万程度(授業料100万+生活費+諸経費250万)を自己投資している。 ※生活費はかなり抑えられる予定だが  円安の悪化を見越して想定の1.5倍で計画している。 さらに18ヶ月分フ

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          リトアニアで震えた虐殺の歴史とウクライナ全面支援に対する小さな違和感

          リトアニアに到着して2週間が経過した。 私が住む首都のVilnius は 生活には不自由ない環境に加えて、 自然豊かな場所が多く、とても快適だ。 (学生はバス代8割引き、月に920円で乗り放題!有難い!) 今回は街を探索する中でこの国の ウクライナ支援に対する姿勢からの 違和感(情報のノイズ)を感じたことを書きたい。 リトアニアに住み始めて間もない新鮮な期間だからこそ 新たな考えや違和感を逃さないよいよう 自身の備忘録も兼ねている。 主要なポイントは、 リトアニアの支援

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          なぜ献血ルームに24回吸い込まれたか?~友人の死を風化させない献血について~

          2011年東日本大震災は、当時16歳の私にとっても ショッキングな出来事だった。 何かのきっかけで献血を知り 千葉県津田沼の献血ルールに足を運んだ。 当時の看護師さんからすごく感謝されて 時間があれば献血に通い始め2023年現在、 24回分およそ8,600mlの血液を提供した。 思えば 「そろそろ献血解禁の時期だな」 と察して、献血カードを確認し献血ルームに 吸い込まれる不思議な感覚に陥っていった。 ※献血実施後は、次回献血まで一定期間(数カ月程度)時期を空ける必要が

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          『ぼくたちの哲学教室』を通じて鮮明に甦った苦い記憶と言葉の持つ価値

          先日、『ぼくたちの哲学教室』を映画館で観た。 掛け値なしに魂が揺さぶれるような内容であった。 この映画を通じて、「哲学」の重要性、哲学的な対話をする意味を訴えかけていたように思う。 そして、この映画がトリガーとなって、この数年間で起きた私のほろ苦い経験、温かい記憶と そこから学んだ言葉の価値についての自分の考えを 再評価する機会となった。 「あの人にこんな言葉を言われて傷ついた」 「なんであの人にこんなひどいことを言ってしまったんだろう」 誰しもがこんな経験をしたこと

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          安定企業を辞めて海外大学院に進学する3つの理由

          私は、新卒から5年4カ月勤めたユーザー系エンジニアリング会社を辞めて 8月末よりリトアニアのヴィリニュス大学院 社会科学修士課程に進学する。 勤めていた会社は、大手繊維メーカーの子会社であり、福利厚生や待遇は申し分ない環境だった。 業務内容は、電気自動車用のリチウムイオン電池用製造設備の営業活動であり、今後も成長が見込まれる分野だ。 数十億円もする設備の契約を取る過程は、 困難の連続だったが、 5年目で大きな成果を得て、 大変有意義な経験を積むことができた。 未熟者の

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