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リトアニア大学院で考え込んだ10年前と変わったこと・変わらないこと

リトアニア留学もはや10カ月目に突入し
来週のテストが終了すれば
2ndセメスター全て終了となり
後は、12月に提出する修士論文に向けて
集中するのみとなる。

先日、リトアニア人の友人とランチした際に
「20歳と比べて、人格の部分で変わったことは?」
と聞かれて、非常に考え込んだ。

10秒ほど
10年前と比べて、
人格として何か変わっただろうか?
と自問自答した。

その場では、
「考え方は変わったこともあるけど、
コアな性格や特性は変わらない」
と回答したが、なぜかこの問いが引っかった。

このことから、3月に受けたキャリアコーチングで
作成したライフ・ラインチャートを見返してみた。

ライフラインチャートとは
自分のこれまでの人生を幸福度という尺度で1本の曲線で表現した資料だ。

キャリアの変革期、自身のスキル・経験の棚卸をする際に非常に有効なツールである。

人格や性格をより嚙み砕いて
自分という人間を形成する上で
大事にしている価値基準や人としての特性
と解釈した上で作成したライフラインチャートと
向き合った。

赤枠20代の社会人期は、
大学時代より試練の連続で幸福度は常に低かった。

様々な振り返りを行った結果
結論としては、
性格や特性の大きな変化は無く
人生のトランジションを経験して
核となる大事にしたい価値基準の厚みが増した
と思う。

20歳の頃は、海外旅・ボランティアで
周りの人達に助けてもらいながら
純粋無垢なパッション×行動力な人間だった。

その後、2020~22年で人生のトランジション及び
リトアニア大学院での留学経験を通じて
ベースの価値基準の厚みが増し、
増強された感覚を持っている。

トランジションとは、
人生における困難に直面するプロセスであたる、
定義と特徴の詳細は下記の通り。

古い状況から抜け出し、過渡期のどっちつかずの混乱を経験し、それから新しい状況に向かってふたたび前進し始めるという、とても困難なプロセス
そのものである。
これからの議論においてこの三つのプロセスは非常に重要である。
つまり、どんなトランジションも
(1)終わり(2)ニュートラルゾーン
(3)新たな始まり
から成っている。
(ウィリアム・ブリッジズ , William Bridges ,2014)

2020年~2022年の3年間は、
前職の仕事、プライベート、大学院準備で
様々なトランジションに直面した。

当時は、心身ギリギリの綱渡り状態だったが
今では、大事にしたい価値基準に気付かせてくれた
成長痛と捉えることができる。

純粋無垢なパッション×行動力人間が
トランジションを経て
・自身のWell-beingを第一優先に考えること
・自分の弱さも受け入れることの強さ
・言葉を大事にする姿勢
・リスク要素を吟味した上での行動・決断
という価値基準がアップデートされ
壁にぶち当たった経験を通して
大事したいコアな価値基準の厚みが増したと思う。

次の10年は、どんなトランジションが起きて
人格にどんな影響を及ぼすだろうか。

これから進む国際協力の世界は
終わり→始まりのスパンが短く
さらにライフイベントも発生する事も考えれば
20代以上の劇薬となり得るトランジション
を経験するかもしれない。

来年1月にはリトアニア生活が終了し
日本一時帰国→2年オセアニア地域への赴任を通して
新たなトランジションと向き合うだろう。

日々の出来事のノイズ(違和感)を見逃さず
しっかり内省・咀嚼し
自分のWell-beingを大切にしながら
実務能力、知識、考え方、価値基準を
日々アップデートしていきたい。

参考

PS
日本で難民申請者との多文化共生キャンプを3年ほど開催した際にワークショップでライフラインチャートのショートバージョン(1~2年のチャート)を取り入れた結果、お互いを知る上で大変有意義な時間だった。
個人でもグループでもオススメのワーク。


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