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2023年3月の記事一覧
反省させると犯罪者になります (岡本 茂樹)
(注:本稿は、2014年に初投稿したものの再録です)
かなりショッキングなタイトルの本です。
著者の岡本茂樹氏は立命館大学産業社会学部教授ですが、刑務所での累犯受刑者の更生支援活動にも従事しています。
本書は、その岡本氏の実現場での豊富な経験を踏まえ、犯罪者を更生に導く心のケアについて熱く説いたものです。
まずは、「裁判と反省」についての岡本氏の見解です。
犯罪者は、刑務所や少年
逸楽と飽食の古代ローマ―『トリマルキオの饗宴』を読む (青柳 正規)
(注:本稿は、2014年に初投稿したものの再録です)
上の娘が、大学の講義で使うとのことで図書館で借りてきた本です。ちょっと面白そうだったので読んでみました。
案内によると、本書が扱っている「トリマルキオの饗宴」は、古代ローマ時代の風刺小説「サテュリコン」の最も有名な場面とのこと。主人公のトリマルキオは、成功して財を成した大富豪の解放奴隷です。
本書において、著者の青柳正規氏は、トリマ
成功の実現 (中村 天風)
(注:本稿は、2014年に初投稿したものの再録です)
久しぶりの中村天風師の著作です。
別に天風師の教えに傾倒しているわけでないのですが、師の著作は、時折、読んでみようと思いますね。今までも「君に成功を贈る」「幸福なる人生」等を読んでいますが、本書もそれらと同じく、師の講演を書き起こしたものです。
もちろん、師の教えは著作によって変わるものではありませんから、新たな本を読んでも、それは
ビジネスで使える 超一流 おもてなしの心・技・体 (里岡 美津奈)
(注:本稿は、2014年に初投稿したものの再録です)
最近、出勤途上で聞いているピーター・バラカンさんのpodcast番組「The Lifestyle MUSEUM - Tokyo FM」で著者である里岡美津奈さんの話を聞きました。
そのときの内容と彼女の話しぶりにちょっと興味を持ったので読んでみた本です。
里岡さんは、搭乗歴約25年の元ANAのキャビンアテンダント(CA)で、トップCA
世界遺産にされて富士山は泣いている (野口 健)
(注:本稿は、2014年に初投稿したものの再録です)
新聞の書評欄で紹介されていたので読んでみた本です。
著者の野口健氏は、7大大陸最高峰世界最年少登頂記録を樹立する等で有名な日本の代表的なアルピニストです。最近は、エベレストや富士山の清掃登山等、環境問題への取り組みでも注目されています。
本書は、その野口氏が、富士山の世界文化遺産登録をひとつのシンボリックな材料として、日本の環境保護
知の武装 : 救国のインテリジェンス (手嶋 龍一/佐藤 優)
(注:本稿は、2014年に初投稿したものの再録です)
手嶋龍一氏と佐藤優氏、面白い取り合わせの著者なので興味を持ちました。
“インテリジェンス”という視点から、近年の日本を取り巻く多種多様な外交問題をテーマにしたお二人の会話が進みます。
数多くの興味深いやりとりがあったのですが、まずは身近な話題として「通訳」について。
私たち素人は、外交官どおしの交渉は英語で進められていると思い込ん
スルーされない技術 (石田 章洋)
(注:本稿は、2014年に初投稿したものの再録です)
レビュープラス(当時)というブックレビューサイトから献本されたので読んでみました。
著者の石田章洋氏は放送作家。石田氏の著作は、先の「企画は、ひと言。」に続いて2作目になります。
「スルーされない技術」というタイトルですが、これは、「自分の言いたいことを伝える技術」という意味でもあります。
その点では、本書で紹介されているアドバイ
正しい太鼓のもち方 上司を転がす35の社交辞令 (トキオ・ナレッジ)
(注:本稿は、2014年に初投稿したものの再録です)
(以前の)会社の同僚の方に2冊をお借りしたのですが、そのうち1冊目です。
“太鼓持ち”=「幇間」は、立派な芸人です。落語のなかでも「愛宕山」や「たいこ腹」にも登場し、三代目桂米朝師匠は噺のマクラで、「幇間ほど難しい芸はない」と語っています。
刻々変化する主人の“気分”や場の“空気”を読み、それに瞬時に対応する、それもちょっと気の利いた
企画は、ひと言。 (石田 章洋)
(注:本稿は、2014年に初投稿したものの再録です)
レビュープラス(当時)というブックレビューサイトから献本されたので読んでみました。
著者の石田章洋氏は放送作家、主な担当番組としては「世界ふしぎ発見!」や「TVチャンピオン」があるとのこと。
その石田氏が「企画」を通す要諦を明かにします。Key wordは「ひと言」です。
私も含め多くの人は「ひと言」というと「キャッチコピー」を思
ある奴隷少女に起こった出来事 (ハリエット・アン・ジェイコブズ)
(注:本稿は、2014年に初投稿したものの再録です)
以前勤めていた会社の同僚の方からのお勧めで読んでみました。
評判どおりの良書、改めて “人として大切なこと” を深く深く考えさせられる内容です。
舞台は19世紀のアメリカ南部。主人公は、あるときから自分が奴隷であることに気付かされ、その悲惨な境遇に陥った少女です。
奴隷制は、「人間が人間によって物のように売買され、所有される制度
原発ホワイトアウト (若杉 冽)
(注:本稿は、2014年に初投稿したものの再録です)
現役霞が関官僚の著作ということで大いに話題になった本です。「ノンフィクション・ノベル」という“中途半端なスタイル”にも興味を持って読んでみました。
ただ、期待が大きかった分、正直に言って落差が大きいですね。
文才がない私がこう書くのは著者には大変失礼だとは思いますが、ノベルとの位置づけだとすると、筆力の貧弱さはあまりにも顕著と言わざる