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突刊少年マクロファンデス

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自分の記事意外にもnoteで見かけた気になる記事をピックアップしてみました。
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#monokaki編集部

代名詞や接続詞を多用すると読みにくい理由|逢坂千紘

代名詞や接続詞を多用すると読みにくい理由|逢坂千紘

 こんにちは、あいさかちひろです。

 今回は「指示語、代名詞、接続語」が読みやすさにどう影響するか、相談者さんの疑問点から考えていきます。

今月の相談者:七ノヒト
執筆歴:3年
作品:なし
お悩み:日本語の小説を執筆する場合、「指示語や代名詞、接続語を多用すると読みづらくなる」とよく耳にする気がします。これらのことばは、どの程度使っていいものなのでしょうか。

 七ノヒトさんは、代名詞(指示詞

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妄想しまくった、あなただけの世界を見せてほしい|「日本ファンタジーノベル大賞 2021」高橋亜由

妄想しまくった、あなただけの世界を見せてほしい|「日本ファンタジーノベル大賞 2021」高橋亜由

 鈴木光司、畠中恵、森見登美彦、西條奈加、古谷田奈月という多彩な作家を輩出してきた「日本ファンタジーノベル大賞」。惜しまれながらも2013年度を機に一度休止したが、2017年からは一般財団法人新潮文芸振興会が主催となって復活した。ここからデビューした作家たちはエンタメや純文学とジャンルを縦横無尽に活躍している。
 現在の選考委員は恩田陸と森見登美彦、そしてヤマザキマリ。「日本ファンタジーノベル大賞

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Webから応募できる小説新人賞まとめ|2021年下半期|monokaki編集部

Webから応募できる小説新人賞まとめ|2021年下半期|monokaki編集部

コロナ禍でもう一年以上、それ以前とは違う生活を過ごされていると思いますが、皆さんお元気でしょうか? もう気がつけば5月です。2021年の下半期がすぐにやってきます。

いろんなものが様変わりしていく中で、小説を書きたいと思っても書けなかったり、完成させられなかった人も多いと思います。そんな時は心機一転の気持ちで、新しい執筆目標を立ててみませんか。

あなたが書く小説はあなたの今後の未来を照らす道し

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デフォルメした性格と関係値でキャラクターのセリフを書き分ける方法 |逢坂千紘

デフォルメした性格と関係値でキャラクターのセリフを書き分ける方法 |逢坂千紘

 こんにちは、あいさかちひろです。

 今回は「複数の登場人物が同時に会話に参加しているシーンの情報処理」というテクニカルな質問がいくつか来ていたそうなので、取り上げてみたいと思います。

 先に断っておかなければならないこととして、会話の情報処理はスタイル次第です。それぞれのこだわりがありつつ、どれが正解ということはなく、つよく主張すればスタイルウォーズまったなしです。

 こうした処理が文体化

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90年代ウェブ小説の書籍化|飯田一史

90年代ウェブ小説の書籍化|飯田一史

 オンライン小説の歴史は、パソコン通信やインターネットなどオンライン通信の歴史と同じくらいの長さがある。
 たとえば1981年元旦に発足した小田原マイコンクラブのBBS「マイコンセンター」上に原田えりかによって85年8月頃から約3年にわたって毎日、全1038回書かれたSFファンタジー「シシャノミルユメ」がおそらく日本初のオンライン連載小説だろうと目されている(小口覺『パソコン通信開拓者伝説』小学館

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2000年代前半のウェブ小説書籍化(前編)|飯田一史

2000年代前半のウェブ小説書籍化(前編)|飯田一史

 98年に個人サイト上で連載が始まり、01年12月に自ら制作費を投じて作った同人版刊行を経て、04年6月に講談社ノベルスで刊行された『空の境界』は、ウェブ発ながら実質的に「同人シーン発」として2000年代前半に注目された、という話を前回した。

オンライン発、自費出版のヒット作『オルゴール』
 2000年代のウェブ小説書籍化を語る上では、新風舎と文芸社が中心となって巻き起こっていた、やはり作家自身

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2000年代前半のウェブ小説書籍化(後編)|飯田一史

2000年代前半のウェブ小説書籍化(後編)|飯田一史

「楽園」での高評価を受けて新人賞投稿に至った米澤穂信『氷菓』 自費出版やモバイルサイトの有料課金モデルではないウェブ小説書籍化の動きは、2001年から起こっている。
 たとえば米澤穂信『氷菓』が第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞して角川スニーカー文庫内「スニーカー・ミステリ倶楽部」の第1回配本として10月に刊行された。
 米澤によれば、この作品は「オンライン小説の評価サ

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