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学会遠征編ショート版 第39話 トゥクトゥク
エメラルド寺院を求めて
無事全員の発表が終わったので、これにてこの会はお開きだ。夕食を共に過ごすパーティーなどは無いので、現地で解散である。荷物を揃えて帰ろうとしたとき、僕に1人話しかけてくる人がいた。その人は日本の学生で、我々の教授のことを知っている人だった。学会ではこういう出会いがある。違う大学の研究室だろうと、研究テーマが似通っているので学会の場ではよく会う人となるかもしれないのだ。残念
学会遠征編ショート版 第38話 タイでの発表本番
発表の順番
やってきてしまった。自分の発表である。あれだけ緊張してないと言っておきながらも、いざ発表者の席に座ると迫力は全然違う。これからしばらくは英語しか通じないのか。そういった緊張感である。だがしかし、これは高揚感と捉えてもいい。昔の自分にこれができただろうか。今やろうとしていることを挑戦する気になれただろうか。自分のレベルアップには最適なイベントである。そう思って前向きに立ち向かうことに
学会遠征編ショート版 第37話 バンコクのホテルビュッフェ
昼食
12時を回り、昼食の時間となり、参加者は2Fに招待された。どうやら、こういう1ホテル貸し切りタイプの学会は昼食までついてくるらしいのだ。軽食用に持ってきたパンはこれにて役立たずとなる。もっと先に知りたかったという後悔とは裏腹に、お高いホテルのランチがタダで食べられるというハッピーイベントに胸を躍らせていた。CRAZYは昼食があることを知っていたらしい。さすが、ドクターなだけあって国際学会
学会遠征編ショート版 第36話 国際学会の始まり
前回のあらすじ
昨日(学会遠征編 5日目 バンコク上陸|シナモンパン (note.com))に、タイのバンコクに上陸した。人生初海外で湧き上がる中、まずは1日CRAZYと一緒に観光した。熱帯の蒸し暑い気候や金ぴかの寺院、汚い川にスパイシーな料理など、日本しか知らない自分にはどれも刺激的で目新しいものばかりであった。
朝食
前日の夜に朝食は買っておいた。今日は出発が朝の7:30なのでそんな
学会遠征編 5日目 バンコク上陸
前半のあらすじ
名古屋市在住の大学院生が学会発表のために出張へ。発表は2本あり、1つは徳島、もう1つはバンコクで行われるが、その2つの学会の開催日が近かったのと、中部国際空港でうまく飛行機の予約が取れなかったことを理由に、途中で帰らず連続で行くことにした。前半では徳島に行き、徳島大学にて無事発表を終えることができた。また、少しできた時間を使って徳島県観光したり、ヤケクソで淡路島に行ったりと旅行
学会遠征編ショート版 第35話 タイの夜遊び
バッポン通り
ひときわぎらついた通りがこのバッポンだ。ソフトに言えば夜市を開く場所となるが、もっと踏み込めば夜の要素がふんだんに含まれた場所ともいえる。なんというか、はじめて歌舞伎町を見た時のような感じだ。激しい騒音と昼より眩しい光が夜の世界を構築している。ここはゴーゴーバーという夜のお店が有名であり、下半身に脳を支配された男たちが多数吸い込まれていく。どんな場所なのかというと、若い女の人がた
学会遠征編ショート版 第34話
シーロム通り
このシーロムの通りをもっと東に進むと、とても文化的なスポットがあるという。それが、バッポン通りだ。辛さの余波にヒィヒィしながら歩いていると、突然誰かが自分に声をかけてきた。はいはいタクシーね、と最初は無視したが、それでも声をかけてくるので振り返ると、全然知らない人が歩いて近づいてきたのだ。顔ぶれを見るにタイ現地の人ではなさそうだ。スリかもしれないと警戒しつつ、少し英語で会話するこ
学会遠征編ショート版 第33話
食べに行こうか
夕食の場所を探す前に荷物を整理することにした。これまでは財布に日本円もタイバーツも一緒に入れていたが、これでは支払いのときに困るということで分けた。ちょうど、路上で買ったゾウさんの小銭入れがある。これにバーツとクレカ、キャッシュカード、ホテルキーを入れて持ち歩くのだ。自分用に買ったお土産が早速有効に使えて嬉しい。あとは洗濯物を持っていくことにした。少し歩くが、外にコインランドリ
学会遠征編ショート版 第31話
汚い川
上の階から出ると、謎のオブジェが外にあったので記念撮影をしておいた。CRAZYは向こうだと言って歩道橋を渡ろうとしていたが、最短で買えるなら渡らない方がいい。とはいえ行きに通らなかった側の道なので面白そうだと思い、そちらを歩くことにした。確かに、道路から見て左側を歩いていると路上のタクシーに乗らないか?としつこく付きまとわれるので右側を歩くのは手かもしれない。またもや謎の寺院を見つけた
学会遠征編ショート版 第30話
服を買おう
上の階へ。エスカレーターを上がった先の2Fは品出しされる前のような、段ボールで山積みの状態の店が窮屈に存在していた。人がぎりぎりすれ違える程度の細い通路だけ残し、2Fにはどこにも入るなと言わんばかりに3Fへのエスカレーターへと誘導されたのだ。3Fでは、見える景色が更新されたかのように思えた。日本でよく見る大型ショッピングモールと言えば、吹き抜けのような形になっていることが多かったり
学会遠征編ショート版 第28話
現地の飯
荷物も軽くなったところで食事処を探すことにした。前述のとおりマクドナルドなど有名なチェーン店ならどこにでもあるが、ここまできたなら現地のタイ料理を食べてみたい。何が有名なのか、下調べが浅かったのは要反省だが、ここまでの道もそうだが歩けば飲食店はいくらでもあった。バンコクは人口の多い首都なのでそのあたりに関しては心配いらないだろう。ただ、Googleマップを見たところでタイ語でしか書か