記事一覧
SDGs時代の問題解決アプローチ 11
今回のキーワードは、「WHATではなく、HOWの視点へ」である。
事例13 病院での行列 病院内の窓口での大行列に並ぶことは、顧客満足度が下がる原因の一つであろう。もちろん、お金や人を増やすことで「技術的問題アプローチ」で解決出来るのであれば、行列を無くすことも可能である。しかし、資金不足の場合には「適応課題アプローチ」での解決が必要になる(NO1,2参照)。
ある病院で、行列に並んでい
SDGs時代の問題解決アプローチ10
今回のキーワードは、「●●が低い人ではなく●●が高い人への視点」である。
事例12 コールセンターの働きやすさ向上
今回は、「コールセンターの働きやすさ向上におけるポジティブ・ディビアンス(以下、PD)活用」である。(実話を基に脚色)
課題や問題を解決するには、3つのRが重要と言われる。
Right Issue(適切な課題設定)
Right Person(適切な人材)
Right Metho
講演7 @中央大学編 グローバリゼーションと市民社会 特別講義
今回は、中央大学の総合政策での講義について紹介。
理論編:CQ(文化的知性)
特に、興味を持ってくれたのは、CQ(文化的知性)。海外で働くには、IQ/EQよりもCQ(文化的知性)が必要と説いた。
まず、下記のどちらのチームが成果が出るか?と聞くと、多様な文化のチームに手を上げる人が多い。
しかし、そんな単純な結果ではなく、CQ(文化的知性)が高いチームにおいては、多様
SDGs時代の問題解決アプローチ 9
今回のキーワードは、「●●しない人ではなく、●●している人の視点へ」。
事例11 がん検診受診率向上
今回は、「がん検診受診率向上に向けたPositive Deviance (以下PD)活用」である。
A区は、全国でも珍しく自前のがん検査施設を有し、国が定めた5つのがんの検査を実施。A区では、受診率を上げるために、無料化に加え、対象者に個別通知・土日開催・託児付きなど様々な工夫を行っていた
SDGs時代の問題解決アプローチ 8
今回のキーワードは、「視点をポジティブに」である。
事例10 マザーテルサ今回の事例は、「マザーテレサ 『戦争反対』に反対」
マザーテレサがワシントンDCを訪問することを聞いた活動家は、マザーテレサの予定を調べ、マザーの前に立ってお願いをすることができました。
「マザー、マザー、私たちは明日、ワシントンDCを埋め尽くすように人々を集め、戦争反対の集会をします。そのための行進で、マザーに先頭を
SDGs時代の問題解決アプローチ 7
今回のキーワードは、「視点は最下層から」である。
事例9 ガンジーの視点ガンジーは、列車で旅をする際、その気になれば1等車に乗ることも可能でした。しかし、その頃のガンジーは、上位階層の視点から階層の問題を観ていては解決できない、と考えていました。
「バプー(インドでお父さん)、なぜ3等車両に乗り込むのですか?あなたは1等車に乗ってほしい」
「なぜ3等車両なのかって?それは4等車両が無いからだ
SDGs時代の問題解決アプローチ6
今回のキーワードは、「視点を広げる」である。
事例8 米国高校の数学教師の事例
あるトップの高校で数学を教えている先生が2名いた。一人はアイビーリーグ大学出身のA氏、もう一人は、中堅の州立大学出身のB氏。どちらも学生への教え方もそこまで変わらなかったが、学生の出席率の高さと数学の点数が良かった学生が多かったのでは、B氏のクラスだった。
授業中の視点では違いがないことから、授業の始まる前まで
SDGs時代の問題解決アプローチ 5
今回のキーワードは、「従業員満足度調査からのPD視点」である。
事例7 従業員満足度調査の事例 従業員満足度調査のスコアが低い会社が問題であると一般的に言われますが、欧米の会社では、不満のある社員は必然的に退職していくので、従業員満足度が高くなってしまうからくりがある。
一方、日系企業においては、一律に「満足度が低い」群にいるスタッフ(ここでは、「優秀な不幸者」と「問題児」)に対して満足度
SDGs時代の問題解決アプローチ4
今回のキーワードは、「おせっかいな人」である。
事例 5 おせっかいな人@日本 今回は、日本の地方で認知症高齢者支援に取り組んでいるお医者さんからのお話。地方の中でも、認知症の高齢者の方が少ない地域があったりもする。その地域において調査・分析してみると、おせっかいな人が存在しているのである。いわゆる、そのおせっかいの人がPDな人である。彼ら彼女が、高齢者が住んでいる知り合いの家に頻繁に訪れて、「
SDGs時代の問題解決アプローチ 3
今回のキーワードは、Positive Deviance(以下、PD)の重要な「視点をずらす」。
事例3: 佐渡島庸平氏の事例「悩むときほど視点をずらそう」
僕は悩みや課題だけを見るのではなく、その対象を取り巻く人や環境などにも目を向けるようにしています・・・上司と私という1つの関係性だけではなく、上司と会社、上司と社会と、視点を増やしていくと、メタ的に思考せざるを得ないので、自然と自分の悩み
SDGs時代の問題解決アプローチ: Most Significant Change 1
定義国際開発プログラムで使用される質的なモニタリング及び評価手法の一つ。この手法は、プログラムの成果や影響を把握するために、主要な利害関係者や被援助者からの物語や体験を集め、それらを分析することによって実施されます。従来の質的評価手法とは異なり、被援助者や地域社会の意見を直接取り入れる点が特徴です。MSCは、成果や影響の定量的評価だけでは把握できないような柔軟性や複雑性を持つプログラムの評価に特に
もっとみる