見出し画像

日本人論7: マニュアル重視の日本人、ガイドライン重視の米国人


マニュアルとは

「誰がいつどのような作業をどれだけ行う」というように具体的なものであり、結果のレベルとともに量をはっきり指し示すもの。

ガイドラインとは

法律やルールなどを守るための「指針や指標、方向性」です。また、適正化するために留意すべき基準とされるように、「物事の判断基準」という意味もある。

例えば、マニュアルは「塩小さじ1を加える」と具体的に指示する内容であれば、ガイドラインは、「健康のためには、塩分は控えめに加えるのが望ましい」という内容になる。ガイドラインは、MUST要件(必須要件)とWANT要件(望ましい)に区分し、細かなオペレーションのやり方は、個々に任せる。

一般的に、日本人は、マニュアルを金科玉条のごとく守る意識が強く、手先のオペレーションのやり方を固定してしまう。ワーカーをロボットのように効率化を求めるのであればマニュアルでも良いが、ホワイトカラーのようにクリエイティブな発想・行動を求めるのであれば、ガイドラインが適当であろう。日本人は、ブルーカラーの生産性が高いが、ホワイトカラーの生産性が低い理由の一つであろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?