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四足の草鞋 経営者 ✖️ リサーチコンサルタント ✖️ 大学講師 ✖️ 研究者 職歴:海外…

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四足の草鞋 経営者 ✖️ リサーチコンサルタント ✖️ 大学講師 ✖️ 研究者 職歴:海外リサーチャー歴 約20年 海外支社長及び顧問 歴任 約50か国 歴訪 著書:https://amzn.asia/d/4IhBq5l

マガジン

  • SDGs時代の新・問題解決アプローチ

    最悪の現場で唯一成果を上げる逸脱者を探せ!! 通常の問題解決アプローチで解決できない人向け

  • 日本人論

    海外から視る日本人の思考・行動の特徴について 日本人の性質に興味がある人向け

  • スポーツを斬る

    スポーツに興味がある人向け

  • 講演・講義

    国内外での大学・企業・団体で講演した内容を共有 講演・講義関係者向け

  • Arts in Hanoi

    ハノイは文化芸術都市 アート好きな人向け

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ハノイから世界を斬る1:在越日系企業の海外駐在員制度の終焉か?今後のベトナムでのビジネスモデルは?

 コロナ後、人材獲得のために契約形態として新たな制度化を取り込んでいる大手企業が多くなっている。海外人財においても同様である。駐在員の帰任問題(帰任後、退職してしまうケース)や海外人材不足の問題がある。今回は、このニュースを踏まえて、日系企業の駐在員制度の見直しから海外のビジネスモデルの今後の展望を予想したい。 コロナ過での現地日本人の出来事 ベトナムは、いわゆる厳格ロックダウンが起きた世界の国の一つ。加えて、ワクチン確保に遅れた国である。その結果、現地日本人の不幸を目の前

    • ガイドライン思考

      「ガイドライン思考」とは、私の造語である。 興味のある方は、下記から。 noteとWordpressの使い分けを検討中

      • 日本人論7: マニュアル重視の日本人、ガイドライン重視の米国人

        マニュアルとは 「誰がいつどのような作業をどれだけ行う」というように具体的なものであり、結果のレベルとともに量をはっきり指し示すもの。 ガイドラインとは 法律やルールなどを守るための「指針や指標、方向性」です。また、適正化するために留意すべき基準とされるように、「物事の判断基準」という意味もある。 例えば、マニュアルは「塩小さじ1を加える」と具体的に指示する内容であれば、ガイドラインは、「健康のためには、塩分は控えめに加えるのが望ましい」という内容になる。ガイドライ

        • SDGs時代の問題解決アプローチ 11

          今回のキーワードは、「WHATではなく、HOWの視点へ」である。 事例13 病院での行列 病院内の窓口での大行列に並ぶことは、顧客満足度が下がる原因の一つであろう。もちろん、お金や人を増やすことで「技術的問題アプローチ」で解決出来るのであれば、行列を無くすことも可能である。しかし、資金不足の場合には「適応課題アプローチ」での解決が必要になる(NO1,2参照)。   ある病院で、行列に並んでいる患者の中で、満足度が下がらず、家に帰った稀有な患者がいる。その患者にインタビュ

        • 固定された記事

        ハノイから世界を斬る1:在越日系企業の海外駐在員制度の終焉か?今後のベトナムでのビジネスモデルは?

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        • ベトナム市場でのマーケティング事例
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        記事

          SDGs時代の問題解決アプローチ10

          今回のキーワードは、「●●が低い人ではなく●●が高い人への視点」である。 事例12 コールセンターの働きやすさ向上 今回は、「コールセンターの働きやすさ向上におけるポジティブ・ディビアンス(以下、PD)活用」である。(実話を基に脚色) 課題や問題を解決するには、3つのRが重要と言われる。 Right Issue(適切な課題設定) Right Person(適切な人材) Right Method(適切な方法) この3つのRightを揃えないと、課題や問題の解決は成功しな

          SDGs時代の問題解決アプローチ10

          箱根駅伝を斬る1

          箱根駅伝シーズンの季節 選手視点ではなく、 大学・監督視点で箱根駅伝を斬ってみる。 駒澤大学監督(直近):大八木監督から藤田監督 選手タイプ: 超一流選手が入学。自分に対して厳しく、厳しい環境で伸びて行こうとするタイプ(例-中村選手、田澤選手、佐藤選手、宇賀地コーチ、高林コーチ、藤田監督) 監督の目標:超一流選手はオリンピックランナー 独自視点:集団よりも、個で生きていく力を感じるが、引退後のコーチまでになるタイプが少ない? 中央大学監督(直近):浦田監督から藤原監督

          箱根駅伝を斬る1

          講演7 @中央大学編 グローバリゼーションと市民社会 特別講義

          今回は、中央大学の総合政策での講義について紹介。 理論編:CQ(文化的知性) 特に、興味を持ってくれたのは、CQ(文化的知性)。海外で働くには、IQ/EQよりもCQ(文化的知性)が必要と説いた。            まず、下記のどちらのチームが成果が出るか?と聞くと、多様な文化のチームに手を上げる人が多い。 しかし、そんな単純な結果ではなく、CQ(文化的知性)が高いチームにおいては、多様な文化のチームのほうが成果が出るが、CQ(文化的知性)が低いチームにおいては、単

          講演7 @中央大学編 グローバリゼーションと市民社会 特別講義

          SDGs時代の問題解決アプローチ 9

          今回のキーワードは、「●●しない人ではなく、●●している人の視点へ」。 事例11 がん検診受診率向上 今回は、「がん検診受診率向上に向けたPositive Deviance (以下PD)活用」である。  A区は、全国でも珍しく自前のがん検査施設を有し、国が定めた5つのがんの検査を実施。A区では、受診率を上げるために、無料化に加え、対象者に個別通知・土日開催・託児付きなど様々な工夫を行っていた。しかし、他の自治体と同様に、厚生労働省が目標値として掲げる受診率50%には程遠

          SDGs時代の問題解決アプローチ 9

          SDGs時代の問題解決アプローチ 8

          今回のキーワードは、「視点をポジティブに」である。 事例10 マザーテルサ今回の事例は、「マザーテレサ 『戦争反対』に反対」 マザーテレサがワシントンDCを訪問することを聞いた活動家は、マザーテレサの予定を調べ、マザーの前に立ってお願いをすることができました。 「マザー、マザー、私たちは明日、ワシントンDCを埋め尽くすように人々を集め、戦争反対の集会をします。そのための行進で、マザーに先頭を歩いてほしいのです。戦争反対を訴えるための活動です。お願いします」 そして、「

          SDGs時代の問題解決アプローチ 8

          日本人論6: 集団主義によるエンタメ重視の日本人 リーダーによる理念重視の米国人

          アバンギャルディのオリジナルダンス日本人の特徴の集団行動、俊敏性、精密さ、オタク、変態性、お笑いなどが取り入れており、日本人が求めるダンスの最高峰なのではないか?と感じた。振付師が、本番は何も指示ができないのは、スポーツで言えばラグビーに似ている。 Murmurationのオリジナルダンス米国においては、リーダー、いわゆる指揮者がいること。そして、主張、いわゆるメッセージ、がないと最終的に「??」となるのであろう。しかし、主張することはコンフリクトを生み出すことでもあるので

          日本人論6: 集団主義によるエンタメ重視の日本人 リーダーによる理念重視の米国人

          SDGs時代の問題解決アプローチ 7

          今回のキーワードは、「視点は最下層から」である。 事例9 ガンジーの視点ガンジーは、列車で旅をする際、その気になれば1等車に乗ることも可能でした。しかし、その頃のガンジーは、上位階層の視点から階層の問題を観ていては解決できない、と考えていました。 「バプー(インドでお父さん)、なぜ3等車両に乗り込むのですか?あなたは1等車に乗ってほしい」 「なぜ3等車両なのかって?それは4等車両が無いからだよ」 階層をなくすための活動を、階層の上位者が行うことはできない。階層という不

          SDGs時代の問題解決アプローチ 7

          SDGs時代の問題解決アプローチ6

          今回のキーワードは、「視点を広げる」である。 事例8 米国高校の数学教師の事例  あるトップの高校で数学を教えている先生が2名いた。一人はアイビーリーグ大学出身のA氏、もう一人は、中堅の州立大学出身のB氏。どちらも学生への教え方もそこまで変わらなかったが、学生の出席率の高さと数学の点数が良かった学生が多かったのでは、B氏のクラスだった。  授業中の視点では違いがないことから、授業の始まる前までに視点を広げると、授業が始まる前、B氏は、各学生に対して個々に違った声掛け(例-

          SDGs時代の問題解決アプローチ6

          SDGs時代の問題解決アプローチ 5

          今回のキーワードは、「従業員満足度調査からのPD視点」である。 事例7 従業員満足度調査の事例 従業員満足度調査のスコアが低い会社が問題であると一般的に言われますが、欧米の会社では、不満のある社員は必然的に退職していくので、従業員満足度が高くなってしまうからくりがある。   一方、日系企業においては、一律に「満足度が低い」群にいるスタッフ(ここでは、「優秀な不幸者」と「問題児」)に対して満足度を上げる動きをするが、そのような「優秀な不幸者」及び「問題児」よりも、「PDな人

          SDGs時代の問題解決アプローチ 5

          SDGs時代の問題解決アプローチ4

          今回のキーワードは、「おせっかいな人」である。 事例 5 おせっかいな人@日本 今回は、日本の地方で認知症高齢者支援に取り組んでいるお医者さんからのお話。地方の中でも、認知症の高齢者の方が少ない地域があったりもする。その地域において調査・分析してみると、おせっかいな人が存在しているのである。いわゆる、そのおせっかいの人がPDな人である。彼ら彼女が、高齢者が住んでいる知り合いの家に頻繁に訪れて、「元気~」と入り込んで、コミュニケーションが自然にできている地域では、高齢者の認知

          SDGs時代の問題解決アプローチ4

          SDGs時代の問題解決アプローチ 3

          今回のキーワードは、Positive Deviance(以下、PD)の重要な「視点をずらす」。 事例3: 佐渡島庸平氏の事例「悩むときほど視点をずらそう」  僕は悩みや課題だけを見るのではなく、その対象を取り巻く人や環境などにも目を向けるようにしています・・・上司と私という1つの関係性だけではなく、上司と会社、上司と社会と、視点を増やしていくと、メタ的に思考せざるを得ないので、自然と自分の悩みも客観視できるようになります。そして、往々にして今まで思いつかなかったアプローチ

          SDGs時代の問題解決アプローチ 3

          SDGs時代の問題解決アプローチ: Most Significant Change 1

          定義国際開発プログラムで使用される質的なモニタリング及び評価手法の一つ。この手法は、プログラムの成果や影響を把握するために、主要な利害関係者や被援助者からの物語や体験を集め、それらを分析することによって実施されます。従来の質的評価手法とは異なり、被援助者や地域社会の意見を直接取り入れる点が特徴です。MSCは、成果や影響の定量的評価だけでは把握できないような柔軟性や複雑性を持つプログラムの評価に特に適しています。 質問の「聞き方」「(●●プロジェクトで起きた)重大な意義のある

          SDGs時代の問題解決アプローチ: Most Significant Change 1