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SDGs時代の問題解決アプローチ4

今回のキーワードは、「おせっかいな人」である。


事例 5 おせっかいな人@日本

 今回は、日本の地方で認知症高齢者支援に取り組んでいるお医者さんからのお話。地方の中でも、認知症の高齢者の方が少ない地域があったりもする。その地域において調査・分析してみると、おせっかいな人が存在しているのである。いわゆる、そのおせっかいの人がPDな人である。彼ら彼女が、高齢者が住んでいる知り合いの家に頻繁に訪れて、「元気~」と入り込んで、コミュニケーションが自然にできている地域では、高齢者の認知症が少ない状況であった。おせっかいという言葉は、若者からネガティブの印象が強いかもしれないが、見えない価値も忘れてはいけませんね。もちろん、行き過ぎたおせっかいは、良い逸脱ではなく、悪い逸脱になってしまうので、その線引きが難しいですが、関係性が出来ていることが前提ですね。

事例 6 おせっかいな人@ベトナム

 ベトナムでは、朝1時間ほど太極拳を練習している高年齢層が多い。参加している人にヒアリングをすると、「太極拳は呼吸と体の動きを組み合わせたもので体の循環系改善に役立つ」と話している。誰でも簡単に参加できる気軽さ及び太極拳に前後コミュニケーションもできている。知り合い不参加になると、「参加しなかったね、大丈夫~?」と気にしてくれるおせっかいおじさん・おばさんはPDな人ですね。

 映画で言えば、「マイインターン」のロバート・デ・ニーロの役でしょうか?
ネットで調べていたら、こんなサイトを発見。
会社特命「おせっかい役」傾聴で転職組やシニアも支援|NIKKEI STYLE
 多様化と叫びながら、世代間やジェンダー間等でのコンフリクトは増加している日本の企業組織。成果主義の評価制度を入れ込み、ポジティブデビアンス的な存在を潰している企業も多いかと思います。成果と給与は比例しても、組織としての価値を生み出すためのポジション・役割は忘れずに。

下記のニュースレターからも同様の内容が読めます。
SDGs時代の問題解決アプローチ (theletter.jp)

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