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アート・建築

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美術展や建築を巡った記録
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巡った足跡を振り返ってみた:岐阜⇒富山

巡った足跡を振り返ってみた:岐阜⇒富山

こんにちは

岐阜県から富山県を巡った初夏の旅。
ダラダラと数ヶ月にわたって綴らせていただきました。

noteに挙げたのは順不同で、気が赴くままにお話させていただいたので整理も兼て、訪ねた順番通りにしたまとめnote的にしてみました。

岐阜県美濃市から始まり、富山市へ北上していくルート。
その途中、立ち寄った場所はその土地の風土、自然環境と共存しながら「まち」を形成してきた地域、ということが共

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飛騨高山で伝統に触れる:日下部民藝館・吉島家住宅

飛騨高山で伝統に触れる:日下部民藝館・吉島家住宅

こんにちは

飛騨高山に行くと必ず訪ねる場所があります。

そこは伝統的な建築から工芸品を体験出来て、見学するという感覚よりか少しの間そこに居座っていたくなる、そんな空間体験が味わえます。

ということで今回は、
飛騨高山にある伝統的な建築のお話をしていこうと思います。

日々の合間にのぞいてもらえたら嬉しいです。

それではさっそく

❚伝統的な2つの建築飛騨高山に必ず訪れるのは櫻山八幡宮に程近

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民家の「あかり」に惹かれて:飛驒民俗村 飛驒の里

民家の「あかり」に惹かれて:飛驒民俗村 飛驒の里

こんにちは

飛騨高山の古い町並のお話をさせていただきましたが、今回は飛騨地方の伝統的な民家が移築された民家園を訪ねたお話になります。

訪ねてみると、日本人より海外からのお客さんの多さに驚きました。
民家を見学していてもその方たちとボク(日本人)という構図がほぼ。

海外の方は日本的なものを求めているんだなぁと感じつつ、それはそれで面白い体験でした。

ということで、本題に入っていきます。

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今も昔もボクたちは「木」でつくる:感覚する構造ー法隆寺から宇宙までー

今も昔もボクたちは「木」でつくる:感覚する構造ー法隆寺から宇宙までー

こんにちは

現在、東京にあるWHAT MUSEUM(寺田倉庫)で開催されている建築構造の展覧会。
前期後期と分かれていて、後期展が始まっています。

今回は、感覚する構造の後期展を鑑賞した話をしていこうと思います。

お時間のある時にのぞいてもらえたら嬉しいです。

|後期展「感覚する構造」

ではまずは、
どのような展覧会なのかを知っていこうと思います。

感覚する構造展は昨年(前期展)に同タ

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古き面影がつくり出す「まちの情景」:飛騨高山 古い町並

古き面影がつくり出す「まちの情景」:飛騨高山 古い町並

こんにちは

岐阜から富山ルートの建築探訪、
今回は飛騨高山を巡ったお話をしていこうと思います。

何度か訪れたことのある街、でもその歴史や文化的なことはそこまで詳しくは知りませんでした。
その辺りに触れながら飛騨高山という地域を改めて知れるお話になればと思います。

それでは、ちょっとだけお付き合いいただけますと嬉しいです。

|飛騨高山を知る

では、まず飛騨高山はどんな地域なのかを見ていこう

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文学から富山に触れる場所:高志の国 文学館

文学から富山に触れる場所:高志の国 文学館

こんにちは

GWに岐阜から富山のルートで回った建築探訪。

伝統的な地域のお話が続いたので、
今回は巡ったうちの一つ、現代建築を訪ねたお話をしていこうと思います。

訪ねた先は富山県富山市にある「高志の国文学館」という公共施設。
そこは存在感が際立つ建築とはまた違った、周囲の環境に溶け込んでいるような建築でした。

それでは、
少しの時間、お付き合いいただけると嬉しいです。

|高志の国文学館と

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うだつと和紙のまちを歩く:美濃 うだつの上がる町並み

うだつと和紙のまちを歩く:美濃 うだつの上がる町並み

こんにちは

ちょっとお尋ねしますが、
「うだつが上がらない」という言葉
どこかで聞いたことありませんか?

ボクもなんとなく聞いたことはあるのですが、その意味まではわからないなぁ、です。

で、その意味をたどっていくと「出世できない」「状態が今ひとつ良くない」「見栄えがしない」といった慣用句とされています。

余談はここまでとして、、

今回はそんな「うだつ」にまつわる地域、
岐阜県美濃市を訪ね

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水の音に包まれた「まち」:郡上八幡

水の音に包まれた「まち」:郡上八幡

こんにちは

GWが終えて数日が経ちました。
皆さんはどのような連休を過ごしたのでしょうか?

ボクは連休を利用して、
岐阜県~富山県のルートで各々の地域にある古い町並みや建築に触れてきました。

そこで今回はその内の一つ、岐阜県郡上市を訪ねたお話をしていこうと思います。

日々の隙間にのぞいてもらえたら嬉しいです。

|郡上八幡と水

今回訪ねたのは郡上市の郡上八幡エリア。

2年ほど前に初めて

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農村の民家を味わってみよう:難波田城公園

農村の民家を味わってみよう:難波田城公園

こんにちは

突然ですが、
「農村の家」というと皆さんはどのようなイメージが浮かぶでしょうか?

たぶん、
外観は茅葺屋根で、中に入ると土間や囲炉裏があって、畳や板敷の部屋になっていて、というようにいわゆる、古民家、と言われる家が連想されるのではないではないかと思います。

まさに、ボクたちが思い浮かべるような日本的な農村民家が移築されている場所があります。

そこで今回は、
そんな日本的な古民家

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自然と童話が共鳴した建築:トーべ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園

自然と童話が共鳴した建築:トーべ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園

こんにちは

今回はボクの地元で(有)倉島木工所の拠点、埼玉県飯能市にある「トーべ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」のお話をしようと思います。

「トーべ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」の建設当時、倉島木工所は木製建具の製作・工事で関わらさせていただきました。
現在、小規模の修繕工事中で弊社も業者の一つとして木製建具のメンテナンス工事で携わっています。
※一部分の修繕工事なので公園内は問題なく入

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歴史とまちとお祭り:遠州横須賀三熊野神社大祭

歴史とまちとお祭り:遠州横須賀三熊野神社大祭

こんにちは

今月のはじめ「遠州横須賀三熊野神社大祭」に行ってきました。

このお祭りは毎年4月の第一金曜、土曜、日曜に開催され、地域に春の訪れをお知らせをするかのように賑やかな雰囲気がまちを包んでいました。

ということで、
今回は、遠州横須賀三熊野神社大祭を訪ねたお話をしていこうと思います。

日々の合間にご覧くださると嬉しいです。

それではどうぞ

|遠州横須賀と祭事

遠州横須賀って?と

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あなたならどの椅子を選びますか?:椅子とめぐる20世紀のデザイン展

あなたならどの椅子を選びますか?:椅子とめぐる20世紀のデザイン展

こんにちは

東京、日本橋にある高島屋にて開催された「椅子とめぐる20世紀のデザイン展」に行ってきました。
会期も3月18日(※現在は終了)までで、ギリギリ滑り込みでの観覧という感じでした。
※今後大阪→名古屋の高島屋へと巡回していきます。

ということで、今回は椅子とめぐる20世紀のデザイン展のお話をしていこうと思います。

日々の合間にのぞいてもらえたら嬉しいです。

|椅子のデザインから見る

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その建築は静かな佇まいで自然を受入れる「器」のようだった:法隆寺宝物館

その建築は静かな佇まいで自然を受入れる「器」のようだった:法隆寺宝物館

こんにちは

東京・上野にある東京国立博物館。
その内の一つに「法隆寺宝物館」という建物があります。
その建物は建築家 谷口吉生氏が手掛けた建築です。

個人的なことなのですが、(建築にのめり込むキッカケとなった)特に好きな建築家の方で、各地にある谷口建築をよく見に行っています。
(キッカケは丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)

建築家谷口吉生氏の建築は垂直、水平線が際立つとてもキレイさ(整ったプロポー

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時代を越えて:法隆寺

時代を越えて:法隆寺

こんにちは

奈良を行ったときに訪れた内の一つ「法隆寺」
歴史好きで建築好きな自分にとって気持ちが高揚する場所です。

初めて法隆寺を訪ねた時、とても不思議な感覚になりました。
総門(南大門)をくぐると別世界が広がっています。

直感的に言うと、日本っぽさ、が感じられず、どこか異国に来たような印象。
寺院、門、土塀、それらはボクたち日本人とって慣れ親しんでいるはずなのですが、何故だか違和感を感じて

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