見出し画像

家族がうつ病になったら…。「普通に接する」の本当の意味とやってはいけないこと

妹がうつ病になってしまった20代会社員の男性。

家族がうつ病になると、どう接したらいいかわからずにうろたえてしまうよね。

妹さんにどう接するべきか、そしてやってはいけないことについても話してみたよ。


クライエント(以下C):さくらさん、妹がうつ病になっちゃったんです。どうしたらいいか全然わからなくて、正直言ってうろたえてます。

心海さくら(以下S):うん、その気持ちわかるよ。家族がうつ病になると、本当にどうしていいか分からなくなるよね。でも、まず一番大事なのは妹さんが今一番つらいんだってことを忘れないでね。

C:うん、妹のことを考えると心が痛いです。でも、どうやって接したらいいのかもわからなくて…。

S:そうだね、まずは妹さんにできるだけ普通に接してあげることが大事だよ。うつ病だからといって特別扱いすると、かえってプレッシャーになることもあるからね。普段通りに話しかけて、普段通りに接することが一番の支えになるんだよ。

C:でも、普通に接すると言っても、具体的にどうすればいいのかな?

S:例えば、妹さんが好きなテレビ番組や映画を一緒に見たり、好きな食べ物を作って一緒に食べたりするのもいいね。それから、妹さんが話したいときには話を聞いてあげて、でも無理に話させようとしないこと。妹さんが自分のペースでリラックスできるように、自然な時間を過ごすことが大切なんだ。

C:なるほど。でも、妹がどんなことを考えてるのかも心配で、どうすればいいか…。

S:それはね、妹さんがどんな風に感じているか、どんなことを考えているかを無理に知ろうとしなくてもいいんだよ。妹さん自身が話したくなった時に話してくれればそれでいいの。それよりも、妹さんが安心して過ごせる環境を作ってあげることが大事だよ。

C:環境を作るっていうのは?

S:例えば、家の中でリラックスできる空間を作ってあげるとか、ストレスを感じないような静かな時間を作るとかね。それから、妹さんが興味を持っていることを一緒に楽しむこともいいかもしれないね。

C:具体的にどういうことをしたらいいんだろう?

S:そうだね、妹さんが好きな音楽を一緒に聴くとか、散歩に出かけるとか、趣味を一緒に楽しむのもいいね。でも、一番大事なのは、妹さんが無理なく過ごせるようにすることだから、何かを強制することは避けてね。

C:わかった。でも、僕自身も不安でいっぱいで、どうすればいいのかわからなくなる時があるんです。

S:それは当然のことだよ。家族がうつ病になると、周りの人も精神的に疲れちゃうことがあるからね。でも、その時は無理に頑張ろうとしないで、自分自身も少し休むことが大事だよ。あなた自身が元気でいることが、妹さんを支える力になるからね。

C:自分自身も休む…それって具体的にはどうしたらいいんでしょうか?

S:例えば、友達と会って話をすることや、自分の趣味に時間を使うこともいいね。とにかく、自分自身がリラックスできる時間を持つことが大事だよ。妹さんのことを心配する気持ちはわかるけど、自分自身を大事にすることも忘れないでね。

C:わかりました。でも、妹に対してやってはいけないことってありますか?

S:あるよ。まず、励ましすぎること。例えば「頑張れ」とか「気の持ちようだよ」とか、そういう言葉は逆にプレッシャーになることがあるんだ。それから、無理に外出させたり、何かをさせようとすることも避けた方がいいね。妹さんが自分のペースで動けるようにすることが大事なんだ。

C:なるほど。他に注意すべきことはありますか?

S:あとは、うつ病について無知な発言をしないこと。例えば「そんなの気のせいだよ」とか「早く元気になって」なんて言うと、妹さんの気持ちを傷つけることがあるんだ。うつ病はちゃんとした病気だから、そのことを理解して、妹さんの気持ちを尊重することが大切だよ。

C:わかりました。気をつけます。

S:そうだね、それが一番だよ。妹さんが少しずつ元気になれるように、一緒に支えていけばいいんだよ。無理せず、ゆっくりと、そして何よりも妹さんを大事に思う気持ちを持ち続けることが大切だよ。

C:ありがとう、さくらさん。少し気持ちが楽になりました。

S:それはよかった。困ったことがあったら、またいつでも相談してね。あなたの支えが妹さんにとって大きな力になるからね。私の家系、とくに私自身や母親、弟もうつ病やパニック障害を発症している。最初は私もうろたえたけど、家族に対してできることは限られているからね。普通に接して、見守ってあげるのが一番だと思う。今はみんな回復して元気に過ごしているよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?