- 運営しているクリエイター
記事一覧
【日本語訳】YouTuber「MrBeast」の動画制作マニュアル
お世話になっております。Neroです。
「MrBeast」の動画制作マニュアルを拝読しましたが、これは単なる動画制作の手引きというより、イベント全体に通じる非常に重要な内容が含まれた、貴重なマニュアルでした。重要だと感じましたので、翻訳版を作成しました。よろしければご一読ください。
オリジナルはこちらからダウンロードできます。
https://drive.google.com/file/d/1
宗教二世がフランスで考えた中上健次と社会物語学のこと:路地=物語を読みなおす 2/3
(連載の続きになります。これまでの記事はこちら。)
うつほのうつろい
中上健次の前期物語論は「コードとの闘い」を掲げて既存の音楽の枠組みを突き崩そうとするフリージャズへの共感とともに始まった。物語と音楽とを類比的に重ねあわせながら自分なりの創作論を試みた中上にとっては、両者はともに「うつほ」というがらんどうの穴から響いてくるものだった。アルバート・アイラーのサクソフォンも、セビリアの飲み屋で
宗教二世がフランスで考えた中上健次と社会物語学のこと:路地=物語を読みなおす 3/3
(前回の記事)
うつほのヴァイブレイション
ボブ・マーリーとの面会の日は緊張のために朝からひどい腹痛に悩まされていた、と中上健次はふりかえって言う。信者としては無理からぬことだったのだろう。なんといっても、ボブ・マーリーの滞在するサンフランシスコのモーテルに招かれ、差しむかいでの対談が許されたのだった。中上の暮らすロサンゼルスからは飛行機で一時間ほどの距離。機内のなかではアノラックを腹巻きが
2023年のお気に入りアルバム10枚
今年も例年通り、新譜で特におすすめしたいアルバムをまとめました。
毎年書いてるので細かい挨拶など色々端折って特にお気に入りの10枚を短文とともに紹介していきます。そしてこれも毎年書いてますが、順位はクオリティを表すものではなく、「他の人にも聞いて欲しい度」みたいなものなので、順番や漏れた作品に関してあまり深い意味はないです。少なくともここにあげてる10枚は、本当は全部聞いてほしいくらいなので、気
2.[全曲レビュー] Jonathan Richmanの「Rock'n'Roll With The Modern Lovers」を聴いた。 僕の好きなアルバム その2
いいかげん卒論を書かなくちゃいけないんだけど、メルカリで注文した参考文献の書籍が届かない、やる気が出ない、そもそも何を書いたらいいのか分からない。と、色々と問題を抱えているので、今日は諦めてNoteの方を書きます。まだ提出まで1ヶ月あるんで…
今日紹介するのはJonathan Richmanの「Rock'n'Roll With The Modern Lovers」です。今年の8月にトルコへ旅
音楽の歴史を狭めることで見えなくなるもの
「民間伝承(folklore)は、三世代(一世代=約30年、つまり約90年)以上にわたって伝承されてきた有形無形の文化である。」という定義を拡大解釈して、民俗音楽の歴史を現在からたった三世代までしか遡らないとする人がいます。三世代以上と三世代までとでは全く意味が違いますし、伝統的な音楽の歴史がたったの90年!とは、いったいどういうことでしょう。何かの意図がないと、そうはなりません。それは、いったい
もっとみるAIイラストにひと手間加えて、切り絵風にする方法
今回は、AIイラストにひと手間加えて、切り絵風にする方法をまとめてみます。
まず「stable diffusion」「midjourney」などのイラスト生成AIで、背景イラストを作ります。
個人的には「DreamStudio」が使いやすいですね。
「DreamStudio」とは、web上で動作する「stable diffusion」です。PCのスペックが低くても使えます。
また「Upload
【書評】『アナキズムとキリスト教』ジャック・エリュール[2021]
エリュール,ジャック[2021]『アナキズムとキリスト教』新教出版社編集部訳,新教出版社.評価:☆☆☆★★
キリスト教的思惟の奥深さを思い知らされる一冊だ。あるいは、「根深さを」というべきだろうか。
著者は、1930年代の「非順応主義」と呼ばれる運動を経て、プロテスタント神学の立場から「キリスト教アナキズム」というべき特異な思想を展開するに至ったフランスの知識人、ジャック・エリュールだ。