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日々の思いを書き留める

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日常生活からの気づきをエッセイとして記します。週2回更新。
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#生き方

合理的になることで、幸せはある程度担保される。

合理的になることで、幸せはある程度担保される。

結論から言うと、

幸せとはその人それぞれが感じる絶対的なものだ。というのは間違いで、かなり相対的なものである。

そして、お金、人間関係、社会的価値、この3つをある程度安定して持っていることが相対的な幸せの土台となる。

だから、
稼ごう!人と上手くやろう!いい仕事しよう!
という話です。

しかも、合理的に。

読んだ方は分かると思いますが、橘玲さんの著書『シンプルで合理的な人生設計』を読んで

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ベンチになりたい

ベンチになりたい

夏の終わり、
ファミマ外のベンチに怠い体を委ね、
曇った空を見上げている。

ここ20年で一番"野心"のない瞬間。

昨晩は頭が痛くなって3時に目が覚めてしまい、薬を飲んだ。

そんな報告をしないと落ち着かない程に、油断した心。

こんなベンチで目を閉じたくなるほど、油断した心。

例えば、5つ投げかけて5つ返ってくると、
(そんなはずはない)
(義務的な対応)と思ってしまう。

5つ投げかけたら

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玉ねぎを炒めて30分 ~6ギアで生きてきて~

玉ねぎを炒めて30分 ~6ギアで生きてきて~

最近、手作りインドカレーに挑戦している。
スパイスを使って、市販のルーを使わずに完成させる。
まだ、2回目だけれど、どれだけ食べても飽きない美味しさだ。
まだまだ奥は深そうなので、引き続き作っていきたいと思っている。



作る工程で、“玉ねぎを飴色になるまで炒める”というシーンがある。
これが、実はこれまでの人生で試みたことのない行為なのだ。
カレー好きな人が、自慢げに〇時間煮込みました!と投

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あの頃は、メイクをしていなかった。

あの頃は、メイクをしていなかった。

しばらく子どもと離れて1か月半も離れていた小学生の子どもたち二人が帰ってきた。

思いがけず長かった自分の時間は、遠い昔のことのように感じる。たった2日前なのに!

ひとりで過ごす日々は、もう心は常に感傷的な10代か20代くらいになっていて、何かをしていたい性格が明らさまに顔を出し、英語や国語の勉強のエンジンはかかるし、本は読むし、歩くし、書くし、歌うし、忙しかった。人に会ってはいけないという安心

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ありがとうと言わなかった日

ありがとうと言わなかった日

言えたのに言わなかった"ありがとう"の話。本来なら、私たち親子は5月からフィリピンへ1年間の親子留学に行く予定でした。しかし、コロナの影響で延期になりました。
でも、今の家は出る契約だったので、引っ越しに伴い子ども達は5月で転校します。

通っていた学校では、上の子が1年間吹奏楽クラブに所属していました。

先日、最後の書類を受け取りに小学校へ行った時、吹奏楽顧問の先生を視界の隅に見つけたので

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「助けて」と言う人、言えない人、言わない人。

自分のためだけに買うビール150mlの小さい缶ビールを2本買った。
もしかしたら、人生で初めてかもしれない。

これは、夫の帰りが遅くて一緒に夕飯を食べられない日に、私がひとりで飲むためのもの。

「あれ?ビール買ったの?」

珍しく早く帰ってきた夫が、冷蔵庫を開けて言った。

「うん。わたしのだけどね。」

「そうなんだ。珍しいね。」

「先に一人で夕飯食べる時に飲もうか

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この人生で、しないことを決める。

この人生で、しないことを決める。

今日のテーマは「この人生で、もう絶対にしないであろう事を見つける」にします。

アラフォーともなれば、未だにすべての可能性が開かれているとは言い切れなくなってきます。かといって、すべての可能性か閉じられているかというとそんなこともない。死ぬ時まで1㎜だって扉は開いている。でも、、、

自分以外の人生に嫉妬しているこれまで趣味と仕事の境目もあまり感じずに、割と好きなことをして生きてきていますが、基本

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「好き」だけでもない、あなたを動かす力は何?

「好き」だけでもない、あなたを動かす力は何?

最近、考えていたテーマ。

「ルーチン」についてルーチン、ルーティン、ルーティーン (routine) とは、習慣的・定型的な手続きや仕事のこと。日課。定常処理。Wikipedia

わたしは「ルーチンができない」「好きではない」と宣言し思考停止していた。

でも、なんかどこか言い訳のようだし、違和感があって心地よくなかった。

友人からも「余計なところは変えずにルーチン化して、変えるべきところに

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マクドナルドのクレーム対応と夫婦喧嘩

マクドナルドのクレーム対応と夫婦喧嘩

お散歩ついでに立ち寄ったマクドナルドで、おじさんがクレームを付けていた。何に怒っているのか最後まで正確には理解できなかったけれど、自分の望むタイミングで決済されなかったことに腹を立てているのだけは分かった。

スマホから注文してるくらいだから、まだまだ若いモノには負けないというパワーの持ち主だろう。年齢に相応しくないパワーというのは時に厄介だな、と思う。

眼鏡をかけた若い店長が出てきて対応してい

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今こそ!ボッチ散歩のススメ

今こそ!ボッチ散歩のススメ

ひとりの時間が増えた。

夫はリモートワークが出来ない仕事だし、
子どもたちは高知の親戚の家に疎開させてもらっているからだ。

(その提案をしてくれた義理兄夫婦には本当に感謝している。
モノの考え方とか生き方とかセンスとか、めちゃ素敵で尊敬できる上に刺激をくれる。
しかも義理姉はスリムで、私がギリギリ体型をキープしているのも彼女のおかげ。(彼女が望んでスリムなのかどうかは別として、私もそうありたい

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護られている確信

護られている確信

そんなに自尊心が高いほうではないと思うけれど、唯一胸を張って言えることがある。

それは「わたしは何かに護られている」ということ。

根拠があるとしたら、これまで大きな怪我や事故、病気をしたことがなかったり、結構な危険な状況になっても寸前で引き戻されたりしてきたからだろう。

逆に、
すごい成功をして大金持ちになったとか、
宝クジに当たるとか、
寂しさや孤独を感じたことがない訳じゃない。

たくさ

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何でもなかった日

何でもなかった日

昨日、母に付き添って検査結果を聞きに行った。

結果、原因不明。
血液検査の数値から異常が考えられる箇所には、石も腫瘍も閉塞もなかった。

はじめに調べた数値も、ほぼ正常に戻っているとかで、とりあえず様子を見ましょうということになった。

うん。よかった、よかった。
わたしたちは、よかったねと一瞬だけ言い合った気がしたが、すぐに別のことを考えていた。

母は、自分の信じようとしている健康法

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医師と母とわたし

医師と母とわたし

昨日、ある連載でドクターにインタビューをさせていただいた。
知らない世界のことを色々と伺えてとても興味深かった。

そして今日、別の仕事へ向かおうとしたところで母から電話が来た。
数日前の不調が良くならずに近所の病院に行ったら、肝臓の数値が悪いと言われて大学病院を紹介されたという。

すっかり良くなっていると思ったので予想外だった。

わたしは仕事を休み、2時間かけて病院へ向かった。

サクサクテ

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ここにいない誰かを想うこと

ここにいない誰かを想うこと

今日、地元で働く幼なじみの美容師に髪を切ってもらった。
片道1時間半かけて行く。

当然、実家の近くに行くことになるのだけれどいつも寄るとは限らない。
今日はその友達が、「たまには寄って行ったほうがいいよ」というので、母に電話してみた。

すると、昨日兄家族が遊びに来ていたらしいが、帰り際から母の具合が悪くなってしまったという。
寒気がして、吐き気がして、一度もどしてしまったらしい。
そのまましば

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