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医師と母とわたし

昨日、ある連載でドクターにインタビューをさせていただいた。
知らない世界のことを色々と伺えてとても興味深かった。

そして今日、別の仕事へ向かおうとしたところで母から電話が来た。
数日前の不調が良くならずに近所の病院に行ったら、肝臓の数値が悪いと言われて大学病院を紹介されたという。

すっかり良くなっていると思ったので予想外だった。

わたしは仕事を休み、2時間かけて病院へ向かった。

サクサクテキパキと質問と入力を繰り返す医師。
やっぱり、トンチンカンな答えを言う母。
間をとりなす賢いふりの上手なわたし。

頭の良さって生まれつきだいたい決まってるよな、とつくづく思う。
2日続けて医師と関わるなんて、不思議だ。
仕事で医療に関わることなんてなかったのに、昨日のインタビューからの流れになんだか妙な必然を感じてしまう。

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今日の母は、感情を良く口にしていた。

「うれしい」「さみしい」「心強い」「心配」
「ありがとう」

わたしが来たことをすごく喜んでいるみたいだったけれど、あまり頼られてもわたしは戸惑う。どうしても戸惑う。
だから、過剰な期待や依存させないために、クールに対応する。
こうやってクールなわたしが作られてきたのかもしれない。

戸惑い以外に目立った感情はない。
戸惑うって感情なのか?

検査の結果は、明日聞くことになっている。

#エッセイ #親子 #心理 #生き方 #cakesコンテスト #病気






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