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読書(2024/9/21):荒山徹『神を統べる者』全体の感想
1.これはなんだ?世界各国の歴史を題材にして奇想天外エログロナンセンス娯楽小説を描かせると天下一品である荒山徹先生の、仏教とオカルトを題材とした一大奇想天外エロ(グロとナンセンスは今回あんまりない)感動長編娯楽小説です。
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主人公は、大昔の日本の皇子にして仏教国の立役者にして超人的逸話の多い『聖徳太子』、この小説の呼称では『厩戸御子』の、幼かりし若かりし頃のです。
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この小説
読書(2024/9/6):半村良『太陽の世界』16巻『続・交流と紛争』初見実況
※誤り。王子は双子でしたが、攫われたのは双子のうち兄ドワタの方だけです。当然、王宮にとっては弟王子ドワワは現時点で唯一の王位継承者であり、王としてもこれを宗教勢力の門跡に回す訳がありません。
※誤り。概ねムー大陸各地域の沈没による難民全般をヨミトと呼ぶ。たまたまアム族が最初に出会ったヨミトが、アム族の外征戦争のせいで東の土地が沈没して難民になった者達だったというだけである。だからキナ族もヨミトの
読書(2024/8/26):半村良『太陽の世界』15-18巻全体の感想
1.半村良『太陽の世界』とは半村良『太陽の世界』15-18巻読了。
『太陽の世界』は、非実在ムー大陸における平和主義的漂泊念力民族アムと、彼らがたどり着き建造した理想郷ラ・ムーにおけるファンタジー大河小説です。
今回は長らく入手が困難だった15-18巻全体の感想です。
2.様々な土地、様々な生業、様々な民族、交流と紛争この小説はまず、気宇壮大な非実在ムー大陸ファンタジー大河小説です。
また、
随筆(2024/8/21):怠惰から丁寧へ至る道
1.怠惰から丁寧へ至る道よく、
「丁寧さは才能であり、秀才はしばしば努力の天才である」
という話がなされます。
この言説はしばしば
「丁寧さや努力、大変だし、常人がそこまで真剣にやるべきとまでは言えない、無理してやらなくてもよいこと」
という文脈でなされます。
私もまあまあ丁寧にやる方だし、努力する方の人間ですが、この文脈の方には少し首を傾げるところがございます。
「大変であることは否定し
日記(2024/8/12):ここしばらく頑張って錯乱していました日記
(この件で今もだいぶ錯乱しているので、文章のお見苦しい点についてはご了承下さい)
TODO齋藤正彦『線型代数入門』読破
線形代数学の勉強のために読んでいた上記の本が、このペースならひょっとしたら2024/8/10(土)-12(月祝)の三連休までに間に合わせることができるのではないか、という流れになっていました。
そうしたら心理的に解放された状態で三連休を迎えることができる訳で、個人的には非常に
映画系(2024/8/6):Final Re:Quest劇場版後編試写会記念レビュー(内容をあまり割れないので抽象度の高い書きぶりになります)
1.ここはなんだ?RPG風ドット絵アニメ "Final Re:Quest" というのがあり、劇場版企画があり、クラウドファンディング等で応援をしてきたのでした。
5年後、2024/8/1、Youtubeで支援者限定で後編が公開されました。前編はブラッシュアップの上で公開済なので、これで一通り全て公開されたということになります。
(支援者限定という趣旨なのでリンクは貼りません。悪しからず)
その話
日記(2024/7/26):暑さと忙しさと数学本読書要約が終わらないのとでキレ散らかしている(注:追記あり)
(今日はことさら見苦しい日記ですが、偽らざる本音といったところです)
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ここしばらく、晴れた日はクソ暑く、雨が降ってもぬるく、過ごしにくい日々を過ごしているんですよ。
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しかも今週はなんか仕事が神経を使う高難易度のものばかりで、その上でミスも多く、だいぶイライラしておりました。
あと、いらっしゃるはずのお客様がいらっしゃらない。
もちろんお客様にはお客様の都合があり、こちら
日記(2024/7/21):サラダチキンを買わずに自分で鶏むね肉を茹でる
1.経緯ダイエットのために、タンパク質の多く脂質の少ない鶏むね肉を食べています。
一時期は安易にサラダチキンを買って弁当の中に放り込んでいたのです。
これをすると楽なのですが、一つ大きな問題がありました。塩分です。私も血圧が微妙に高いので(85-130)、あんまり塩気のない生活にしたいのですね。
ということで、最近は土日に大人しくスーパーマーケットで単価の安い量の多い(100g65円のところを1
随筆(2024/7/16):初期農耕がなぜ維持されていたかの我流「こうではないか」程度の粗っぽい仮説
0.ヘッダはアダム・ロジャース著『酒の科学』(白揚社)表紙であることを明記します
何か問題等ございましたら対処します。
1.初期農耕についての、よくあるがしっくりこない説明約1万年前とされている農業革命の際に定着した農耕は、もちろん人類史ではかなりインパクトのある技術です。
かつては
「農耕は人類史を直ちに変容させるレベルでの画期的な発明だった」
とふつうに受け止められていました。
今では