俺は騎士になりたい『第一話 見習い騎士』マハト・オムニバス~ファンタジー世界で能力バトル!~

俺は、騎士になりたい。
 それがテッドの夢だ。騎士とは国を守り、民を守るヒーロー。どんな敵にも果敢に挑む正義の心、正々堂々と戦い誇りを重んじる気高い精神。そんな騎士にテッドは憧れた。
 それは子供の考える理想の大人、過度な期待から生まれた夢想、絵空事——そう言い切ってしまえばそれまでのことかもしれない。
 だが彼はそんな空想の英雄を信じ、自らも騎士になろうと夢見てきた。そしてようやく騎士見習いとし

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塹壕の中に無神論者はいない

サラエボで放たれた弾丸は、地獄に至る亀裂を大地に刻んだ。

 結局のところ、帰るに帰れないだけなのだ。
 俺たちはもちろん、戦線を挟んで向こう側にいる連中だって、うんざりしていることに変わりはない。
 ひっきりなしの砲声と、腹に響く振動。塹壕足に罹って片足が壊死した少年が、担架で運ばれてゆく。隣の奴が笑い始めた。立ち上がり、土嚢から這い出た瞬間、機関銃で引き裂かれて四散する。勇気出したな。おめでと

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小説『非幸福者同盟』、完結までの公開日程です

――この世界を壊さずに、キミが生きていけるようにする。

 累計6万3千PV。執筆7年44万字。S市(仙台)を舞台とした「歴史建造物擬人化×能力バトル」小説『非幸福者同盟』、2020年ついに完結です!

【最終章のあらすじ】

 ネクロスの闇に「S市」が覆われていく中、真実大王ヴァルケニオンと「非幸福者同盟」の戦いは激しさを増していく。戦いの最中、ジョーはヴォストーク1号を完全解放し、世界とアスミ

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小説『非幸福者同盟』初稿、約44万字で完結まで書き終わりました

相羽です。

 小説『非幸福者同盟』初稿、約44万字で完結まで書き終わりました。

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小説『非幸福者同盟』とは?

 2014年から「小説家になろう」様で連載している(2016年からは「カクヨム」様でも)、「S市(仙台)」を舞台とした「歴史建造物擬人化」能力バトルもの小説で、現在、最終話の最終戦がこれから盛り上がるぞ! というあたりで、しばらく(一年半くらい)更新をお休みさせて頂いていた作

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砂漠の獅子『第六話 砂漠に響く獅子の遠吠え』(完)マハト・オムニバス~ファンタジー世界で能力バトル!~

*砂漠の獅子第一話:『災難』マハト・オムニバス

 ペルセケイレスには今日も強い陽射しが照りつける。作業の合間合間、チェインは額の汗を拭う。
 病み上がりのチェインがしているのは、これから帰国するビクターが持ち帰る積み荷の最終点検だ。これはあくまで形式的なもので、ビクターが物資をちょろまかすようなことは考えていない。
 フーデリアとトーマの決闘から既に数日が経過している。チェインはあの後すぐさま病

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砂漠の獅子『第五話 獅子と雷獣3』マハト・オムニバス~ファンタジー世界で能力バトル!~

*砂漠の獅子第一話:『災難』マハト・オムニバス

「——お前と出会った時、初めからただの野盗だとは思っていなかったさ。大方、どこぞでグランデ信者に襲われたとか、村を焼かれたとか、そんな所か」
 フーデリアは倒れ伏したトーマに独り言のように語りかけた。
「復讐をやめろなんて言わない。過去を精算しなくちゃ前に進めない奴だっている。復讐を生きる糧にするのも良い、ただ死ぬよりはね。だが——」
 言葉を区切

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砂漠の獅子『第五話 獅子と雷獣2』マハト・オムニバス~ファンタジー世界で能力バトル!~

*砂漠の獅子第一話:『災難』マハト・オムニバス

 攻撃に転じたフーデリアは凄まじかった。
 地面を爆発させて爆風に乗り、瞬く間に距離を詰めるとマハトを込めた拳で殴りかかる。
 これをトーマは余裕で躱す。しかし空を切った先で拳が爆発。周辺に爆炎と塵が巻き上がった。
 一撃一撃が必殺の威力。まさに戦いの申し子、獅子奮迅、鬼神のごとき有り様だ。
 高速で動くトーマに攻撃はなかなか当たらない。だが、圧倒

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砂漠の獅子『第五話 獅子と雷獣1』マハト・オムニバス~ファンタジー世界で能力バトル!~

*砂漠の獅子第一話:『災難』マハト・オムニバス

 夜の静寂を吹き飛ばすように轟音がこだました。大量の砂埃が宙を舞い、トーマ達に降り注ぐ。
 爆発だ。トーマが振り返ったその先には、フーデリアがまるで散歩でもするかのように悠々と歩いていた。
「ちょっ……おま……フーデリア! 顔面にモロに砂がっ、目がっ……手が縛られてて擦れねぇ!!」
 ビクターが悶絶しているとフーデリアはふんと鼻を鳴らす。
「別にお

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学校の勉強は役に立たない

少年は「小説家」という呼び方よりも「作家」という呼び方の方が好きでした。なんだか、その方が幅の広さを感じたからです。

小説だけでなく、詩でもイラストでもエッセイでも、何を作るのも作家の領域だという気がしました。広義の意味ではマンガ家や芸術家も作家の一種でしょう。

なので、少年の好みに合わせて、以後は「小説家」の部分を「作家」と表記します。

さて、作家を目指し始め、必要な才能を1つずつ獲得して

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君が!「キライ」になるまで!書くのをやめないッ!
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小説家として必要な能力と足りない能力

さて、漠然とした形とはいえ、将来の夢を「小説家になること」と設定した少年でしたが、自分にはその才能がないことを自覚していました。

なにしろ小説が書けないのです。「書こう!書こう!」とは思うのですが、気は焦るばかりで筆は全然進みません。

これでは小説家になどなれるはずがありません。だって「小説が書けない小説家」などいるはずもないのですから。

そこで少年は、自分の能力を分析し始めます。「小説家に

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スキスキスキスキ♪ スキッ♪ スキッ♪ アイシテ~ル♪
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