『ふがいない僕は空を見た』窪美澄著 再読読了。 「女による女のためのR-18文学賞」第8回(2009)大賞受賞作「ミクマリ」から、登場人物たちのそれぞれの視点による連作短編集となっている。 窪氏のただならぬ筆力と、性と生との領域に深く踏み込む内容は見事としか言いようがありません。
時計の針は今何時を指しているのか・・われを忘れて読み耽った。 この上ない絶望・喪失を経験した後だからこそ、その先に見出せるものがある。 ”女”は永遠に”女”。”女”で無くなりはしない。・・・ただ、それを自分が認めるかどうかだけの事だと思う。