窪美澄

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"他人に悪意を向けるためだけに、用意周到に準備する誰かのことを思った。"

"どうか、そのエネルギーを自分の人生のために向けてくれないか、と。"

(窪美澄 ふがいない僕は空を見た より)

本当にその通りだと思った。
もう私の事なんか放っておいてくれ。
どうせ卒業したらお前等と会う事なんか一生無いのだから。

『一生会う事が無い相手なら気にしなければ良いじゃないか』と言う人が出るかも知れないが、

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てのひらの水晶

遠くに住む友達から手紙が届いた。「石の展示されている美術館に行ったので水晶のお裾分けです」と小さい水晶の欠片が2つ同封されていた。その日は嬉しくてそれを鞄に入れて持ち歩いた。そういえば最近、新宿の本屋の隅にあったガチャガチャをまわしたら、手のひらに乗るくらいの可愛いアンモナイト(本物らしい)が出てきた。正直なところ琥珀が欲しかったけど、アンモナイトも可愛いしいいかと思った。

窪美澄さんの『私は女

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"ふがいない僕は空を見た"

入院生活、暇を持て余している私に友達が貸してくれた一冊。

表紙やタイトルだけを見て、中高生の思春期に訪れるどう仕様も無い苦悩や葛藤が描かれていて、でもラストは各々が進むべき道を見据え其々の道を歩んでいく…そんなどこにでもある、在り来たりなストーリーを私は連想した。

しかし違った。

出だしから過激な性描写。
ビックリして思わず一度本を閉じてしまった。

また開く。

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【本】窪美澄「水やりはいつも深夜だけど」

引力の強すぎる言葉は、苦手だ。
言葉自体の輪郭が強すぎて、一定外の解釈が許されにくい。誰しもがその言葉を、同じ意味で捉えているという幻想を与える。違った風に使っていると、まるでおかしな人であるかのように思われる。そんな言葉が苦手だ。
僕にとって、『家族』という言葉も、そんなイメージを持つ言葉だ。

『これがほんとうに、おれが望んだ家族のカタチなんだろうかという思いがふいに胸にわき上がる。』

『家

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これからも頑張ります!
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私の日記 #kurukeredo を読んでくださっている皆様へ大切なお知らせ、山本文緒さんの新作『自転しながら公転する』の書評を書きました、この世のすべてが苦手、などの一日。

2020年9/15(火)3401

https://twitter.com/toiimasunomo/status/1305690574612082690
まったくもって恐縮ですが、
きのうの日記のメール配信が
またもやうまくいきませんでした。
先ほど再々々送信しましたが、
やはりエラーになってしまいます。
本日のこれから書く日記も、
エラーになってしまうかもしれない。
その場合は、
やはりnot

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深謝! 私もです。
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153.誰かにとって大事な誰かを、誰かに大事にしてほしいという気持ち

ずっと引っかかっていたことがある。うまく書けるかな。

女友達と話していたとき「息子をとても大事に思う母」という人種の話になった。というか、この話にはよくなる。子どものいない女友達や、はたまた女の子を持つ母親であるママ友たちとの話題で、”とにかく息子を溺愛している母”というトピックが出てくる。その溺愛ぶりを、ちょっと揶揄するような、苦笑するような、そんなニュアンスがいつもある。

息子を持つ母たち

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今日のラッキースパイスはコチュジャン!
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私は女になりたい

10歳も年下の男の子を好きになってしまった。今何してるのかな今LINEしてもいいかな会いたいな顔に触れたいなとふとしたときに考えているあたしがいて、あれこれってもしかしてだけどまさか『好き』なのかという結論を認めるにやや躊躇いもあったしまたあの苦しい恋愛地獄に行くという勇気がなくてとどめてはいたけれどもう好きだという気持ちは抑えれなくて好きということを本人に伝えた。
『ありがとうございます!』
 

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「メイドの手帖」窪美澄さんの推薦コメント

「メイドの手帖」には、女性の書き手を中心にたくさんの方が推薦コメントを寄せてくださいました。いずれも、本書のさまざまな表情をクローズアップしてくださった素晴らしいコメントです。少しの間、それをご紹介していきます。

まずは、作家の窪美澄さん。
「ふがいない僕は空を見た」「やめるときも、すこやかなるときも」「たおやかに輪をえがいて」といった作品において、例えば家族のような、一般的に「ともに生きること

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読みにゆく

梅雨の中休み、近くの展望所へ読書をしにいった

使い古した小さなレジャーシートとコーヒーのセットを車に積み、そよぐ風のなか外で本を読むのがすき

大人になってから得た贅沢な時間だ

窪美澄『じっと手を見る』

窪さんの表現は性描写が生々しいものがあり、自宅で読むのがなんだか恥ずかしくなる

だからと言って喫茶店とゆうのも同じような恥ずかしさを感じたため、この日は外で読むことにした

物語の大部分が

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あなたの明日が素敵でありますように!
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すみなれたからだで:窪美澄:性のはなし

「すみなれたからだで」(91/2020年)

あとがきでこの短編集の背景が語られていた。「性」というテーマで書かれた作品が半分とのこと。「性」は「生」を生み出す。そして「生」は必ず「死」にたどり着く。短編なだけに、シンプルに、ギュっと書かれていて、すぐ読めるし。じわじわ沁みていくのではなく、急に針で刺される感じ。気を抜いていると、窪に射貫かれるので要注意。

お気に入りは表題作「すみなれたからだで

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ありがとうございます!
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