スギ

音楽と本と映画が好きなおばさんです。動物病院をやっています。 苦にならない程度に続けよ…

スギ

音楽と本と映画が好きなおばさんです。動物病院をやっています。 苦にならない程度に続けようと思います。

最近の記事

次男

高校生の次男は年の離れた兄と2つ下の妹に挟まれた真ん中の子供だ。 長男は夫との関係もこじれ、私とは密すぎる故にその支配から逃れようと 必死になった思春期をすごした。色々問題がある人間である。 末っ子は男、男の次に生まれた女の子で、ずっと女の子が欲しかった私と 男性陣にとにかくかわいがられ育った。 途中からピアノをやり始め、のめりこんだ私にこれまたピアノを通して 支配をうけたが完全に支配されないキャラであり めちゃくちゃメンタルが強く「女友達めんどくせ。一人上等」という人間なの

    • してもらうことに慣れる罪

      野良猫をみつけてはあれこれ手をだしてしまう人がいる。 見ないふりはできないらしい。 全ての「野良」の動物を助けてあげることなどできず、 かつそれが助けてあげることになるかどうかもわからない。 私に「全ての動物の命を救いたいから獣医になった」気持ちが かつてあったとは思えないほど冷めた眼でみてしまう。 その、手をさしのべてしまう人は自分の意思で差し伸べちゃうんだから あくまでも自己完結して頂きたいのだが 「そんなつもりじゃないのにやってしまう」とか 「そんなに好きじゃないのに

      • 「神様の暇つぶし」千早茜

        恋愛小説、恋愛マンガがブームである。 40歳代になってから恋愛映画、小説、マンガ それらのジャンルから全く離れてきた。見るのも聞くもの恥ずかしくて 面白い小説なのに少しでも恋愛要素を絡めてきたら「駄作め!!」と毒づいた。連続殺人鬼(シリアルキラー)の心の闇ばかりみて何年も過ごしてきた。 時々火が付いたように恋愛映画を観て「いいわあ・・・」となったけれど それも4年に1回ぐらいの出来事で、あっという間に熱が冷めて またシリアルキラーに戻っていた。 ところが、何がきっかけかわ

        • 同じ土俵

          娘のピアノコンクールを聴きに行き、もうほんとにみんな 上手すぎて、また自分で弾くのが嫌になってしまった・・・ みんな上手だからなんだ?って話なんだけれど 「ピアノ弾く人って、人前で弾く人って、このぐらいじゃないと ダメなんじゃない?」と思ってしまった。 昔から「人様の前で弾くレベル」ではないときは弾かないようにしていた。 =練習をしないときはレッスンを休む。 今でもその精神は変わらず。 だからよその子のレッスンを聞いて「よくそんなレベルで先生の前に来たな!」とも思ったし、発表

          ですよね

          水道管が詰まった。3回目だ。 初めて詰まった時は水道管があるところの裏側=居間側に 水が溢れた。この水なに?????と思ったら 水道管が原因で、うちを建てた人を呼んで直してもらった。 この直し方が「たぶん普通そうはやらないだろうな」という直し方で 「ダイジョウブか?」と思ったのだけれど この大工さんが一から十までこの調子で「ダイジョウブか?」な人なもんだから私も夫ももう諦めてしまって「ま、いっか。直ったからいっか」と スルーしてしまった。それが一昨年だったか。 で、今年の春、

          ですよね

          笑う

          最近子供が面白いことを言う。 私、基本あまり笑わないで、家族にも友達にも 先輩にも後輩にも、いっつも「怒ってるの?」と聞かれていたタイプ。 「笑えばかわいいのに」もよく聞いた台詞だった。 「笑えばかわいい」の対義語は何か。 ちなみに、私の父は割といい男でルックスも三浦友和さん似。 性格も温厚で、たぶん若かりし頃はモテただろう。 母方の父親、私のじいちゃんがこれまたホリが深い顔で 性格はさておきとてもかっこよかった。で、私の母も若いときは めちゃくちゃキレイだった。私の両親の

          気付き

          マサルさんが「今度お食事でも」と言ってくれたら 本当に行ってくれないとがっかりするという記事を書いていて・・・ってよく読んだら1年前の記事でした。そしてやっぱり引用の仕方わからず。すみません。 先日、娘のピアノコンクールに行った時、WEBで結果が発表になり 少し前にお近づきになったコンクール仲間のお母さまからお祝いLINEが 届いた。そのお母さまのお子さんはピアノを辞めてしまったので コンクール好きだったお母さんは寂しいのもあり、よそのお子さんのコンクールを聴きに行ったり結

          青春

          お恥ずかしながら「青春」という言葉にときめいている。 きっかけはなんだろうと考えた。 今年は気持ちが忙しくて、大好きなオリンピックや甲子園を ほぼ見ないで過ごしてしまった。 柔道だけは見て「永瀬LOVE」にはなったけれどせいぜいその程度。 本が好きで足が速くなっちゃった!と言っていた陸上中距離走の女の子や 男子の体操も本来だったら「あの人の技はあれとあれで、着地がちょっと乱れたもんねえ」と語れるぐらいに見るけれど、ざっとしか見られなかった。 甲子園に至っては1試合もみることな

          嫌いだわあ

          事務仕事が嫌いだ。 確定申告は父が作ってくれた書類を税理士さんの元に運ぶのみだから 私はなんにもやっていないけれど、それでも嫌い。 スタッフが一人いて労災、雇用保険に入っているので1年に1回 給与情報を書いて事務所に持っていく。書類に記載しなければいけないけれど締め切りの日に事務所に行き「書き方わからなくて」と言ったら 窓口の方が「私が書いてもよろしいですか?」と言って下さるので 「お願いします」と言ってただ座って待つだけ。それでも嫌。 狂犬病ワクチンを毎月接種、頭数とワクチ

          嫌いだわあ

          アレブリヘ

          「リメンバー・ミー」というディズニー映画を観たのは ちょうど私のばあちゃんが亡くなった直後だった。 リメンバー・ミーはメキシコが舞台。死者の日というお祭りがあり その時に祭壇に写真が飾られていないと死者の国から生者の国への 帰国(?)が認められず「本当の死」を迎えてしまう。自分の娘ココが自分の記憶を完全になくしてしまう前に自分の写真を飾って欲しいと願っているヘクターという男性の前に、音楽の道を志すミゲルという少年がやってくる。ミゲルは音楽の道を反対する「家族」という縛りに嫌気

          アレブリヘ

          枯れさせて

          最近読んだ本が人生の終わりに向かっての、あるいは 終わってしまった人のお片付けの話だったので、私も身辺をきれいにしてから旅行に出ようと思ったけれど、とりあえずの古着を整理しただけで 家の片づけまではいかなかった。 旅行をしないにしても、いつなんどき何があってもおかしくない。 それはそういうお年頃ということもあるけれど、命あるもの、そういうもんだろうと思っている。 余命を宣告されて覚悟して生きられるか、突然死を迎えることになるか、自分がわからなくなるのか、どういう最期なのかはわ

          枯れさせて

          甲子園の特集で、レギュラーになれなかった子がキレッキレのダンスで全力で応援をするというものをやっていた。その子たちが「SNSで色々言われているのはわかっていますがそれでもいいんです」と言っていた。こんな子たちのことを悪く言う隙間って数ミリでもある??と泣きそうになった。

          甲子園の特集で、レギュラーになれなかった子がキレッキレのダンスで全力で応援をするというものをやっていた。その子たちが「SNSで色々言われているのはわかっていますがそれでもいいんです」と言っていた。こんな子たちのことを悪く言う隙間って数ミリでもある??と泣きそうになった。

          「夜が明ける」西 加奈子

          娘のピアノコンクールがあり東京に行って来た。5日間ぐらいの滞在で その内4日は渋谷を拠点にしていたので、渋谷のホテルに泊まり 歩いて行けるピアノのレンタルルームに通い、コンクール本番がある日は 会場に行き終わったらまたレンタルルームに行くという日々だった。 何度も何度もハチ公前を通ってスクランブル交差点を渡って生活した。 週末でもほとんど町では人を見かけないような所に住んでいる。初夏は 蛙の声、夏はセミの声、秋はコオロギの声、これはちょっと特殊だけれど 隣の人が山羊を飼って

          「夜が明ける」西 加奈子

          うどんを食べたそのとき

          娘が最初にピティナのコンクールに出たのは小学校2年生の時。 素敵なワンピースを買ったのでそれを着て演奏した。終わったら先生がすごく驚いた顔をして「どうしてドレスじゃないの!」と言った。 ドレスじゃないとダメですか?と聞くと、大半の子供がドレスで出るので 下手に特異な衣装を着て変に目立ちたくないの。それがいい方向に働くとは限らないから。と言われた。 アンチドレス派だった私は渋々ドレスを購入。そこからドレスにはまり 必要以上に買う道へとすすんでいったのだが・・・。 予選を通過すれ

          うどんを食べたそのとき

          見て見ぬ振り

          大学を卒業して最初に勤めた病院は部活のOBが院長をやっていたところだった。右も左も上も下もわからない新卒獣医。 ほとんど勉強せずに卒業。国家試験に受かったのも 卒業できたのも「奇跡」と周りの人々に言われ 総代挨拶をした同級生には卒業式に「ミラクルを起こした人と 握手をしたい」と言われ握手を求められた・・・ある意味バカにされたのかもしれないけれど、まあ、良い人だったからそうじゃないと願おう。 そんな「なーーんも知らない」私が勤めた動物病院は 今思えばたぶんちょっと変だった。変

          見て見ぬ振り

          響いた「ド」の音

          ピティナコンペティションというピアノコンクールのでっかいやつがあり、 初夏から夏にかけて全国の子供、大人が予選、本選を経て全国大会を目指して、あるいは全国1位を目指して頑張ります。 級にわかれていて、幼児のA2級から始まり高校生ぐらいのF級まで そのあとは特殊なG級などがあり、トップの級は「特級」と言われるもので ちょっと別格に扱われます。 課題曲が古典のソナタ、エチュードなどで組み立てられ 二次予選、三次予選、セミファイナル、ファイナルへとすすみ、ファイナルはオケとコンチェ

          響いた「ド」の音